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31、ひろがる世界
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「はい、ゆっくりと吸って……ゆっくりと吐く……そうです、その調子です。間宮さん、とても上手にできてますよ」
三田村くんの声に誘われるまま、深呼吸を繰り返す。
優しくかけられる三田村くんの声が心地よくて、どんどん全身から力が抜けていく。
すぐにジェルを足されて潤んだ指先が、またアナルの中にゆっくりと入り込んできた。
三田村くんの指は、アナルにジェルを塗りつけているのか、つぷりつぷりと少しだけ入っては出ていくのを繰り返す。
ジェルがアナルに入ってくる度、そこがじんわりとあたたかくなっていくのを感じる。
熱く潤んで、もっと気持ちよくなりたいと疼き出す。
きゅっと力を入れれば、抜けていく指につられて、縁のめくれていく感覚がアナルをぞくぞくと震わせる。
なんだか、癖になりそうな気持ちよさだ。
「上手にリラックスができるようになってきましたね。ほら、わかりますか? 人差し指が、奥まで入れられるようになりましたよ。ただ、間宮さんの中はきつくて、少し狭いようです。もしかしたら、まだほぐれきれていないのかもしれませんね。今後のトレーニングのためにも、もう少し慣らしておきましょう」
「ぁ、ああ……っ」
にゅぷりにゅぷりと奥まで入ってくるようになった人差し指は、時々、前立腺を掠めていくようになる。
指先で僅かに撫で、するりとそのまま出ていく指に、俺のアナルはいかないで欲しいとすがりついた。
ひくひくとひくつく穴が、三田村くんの指を締め付けている。
三田村くんにも、それはわかっているはずだ。
それなのに、優しく挿入されてくる人差し指は、残酷なまでに優しすぎて、何もせずにそのまま外へと出ていってしまう。
「しっかり拡げておいた方が、間宮さんのためになりますからね。少しつらいこともあるかもしれませんが、僕と一緒にがんばりましょうね」
「……ああ、がんばろう」
その指を、抜かれてしまうのが一番つらい。
そんな、口にはできない答えを、無難な言葉に変えて答える。
三田村くんがジェルを足す度、アナルの奥に熱が溜まっていくようだった。
前立腺をいたずらに掠めていく指が、その熱を何倍にも高めていく。
熱を溜め込むばかりのアナルは、ひどく疼かされるだけで、どうすることもできない。
唯一できることといえば、アナルをひくつかせることだろうか。
切なくてたまらない。
ひくひくと疼くアナルは、最早隠せないほどにひくついている。
三田村くんは、こんな俺の状態に、本当に気付いていないというのだろうか。
それとも、すべて気が付いていて、わざとこんなことをしているのだろうか。
たっぷりとジェルを乗せた指は、いまも俺のアナルをゆっくりと撫で続けている。
俺には、答えがわからなかった。
俺のアナルが、一本の指にすっかり慣れてしまった頃、入ってきた三田村くんの指が急に太くなったように感じた。
小さな穴が、より大きなもので拡げられていく感覚だ。
さっきよりも大きく拡げられたアナルが、ひくひくと震えながらきつく締まり、今さらになって三田村くんの指を拒もうとしている。
さっきまで、嬉しそうに咥え込んでいたというのに。
「間宮さん、ここに力を入れてはいけませんよ。リラックスして、僕を受け入れてください」
「で、でも、これ、ふと、く、なって……っ」
「大丈夫ですよ。まだ二本目ですから、そんなに太くはないはずです。これだけしっかりとリラックスできていたら、ちゃんと入る太さですからね。信じてください。もっと力を抜いて、僕に全部任せてください。間宮さんは、僕のことを信じて受け入れてくれますよね?」
「しんじ、る……っ、しんじて、るよ……っ」
「それなら、大丈夫ですよ。僕を信じてくださるなら、すぐに受け入れられるようになってくれます。ほら、話している間に、もうリラックスできてきましたよ。ゆっくり、このまま奥まで入っていきますね。間宮さんが、僕を受け入れてくれると言ってくれたので、もうこのくらいなら簡単に入ってしまいますからね」
二本に増えた指が、ゆっくりと奥まで入ってくる。
まるで、催眠術にでもかけられているみたいだ。
指は根本に向かって少しずつ太くなっていくが、三田村くんの言う通り、するすると奥まで簡単に入ってきてしまう。
そのまま、俺の尻に三田村くんの手のひらが、ぴったりとついてしまうくらい奥まで入ってきた。
「このまま、少し馴染むのを待ちましょうね」
二本の指を深く入れた三田村くんは、そのまま動かずにじっとしている。
真っ暗な世界で感じる違和感が少しずつ消え、アナルの中にはじんわりするような快感が浸透していく。
まるで、俺のアナルは拡がっているのが当たり前のことだとでもいうかのように。
「少し馴染んでくれたようなので、もう少し拡げていきますね。またつらくなったら、教えてください」
「ぅん……もっと……ひろ、げて……」
「ええ、しっかり拡げていきましょうね」
その声にこくりと頷いた時にはもう、俺はアナルを拡げられたくてたまらなくなっていた。
三田村くんの声に誘われるまま、深呼吸を繰り返す。
優しくかけられる三田村くんの声が心地よくて、どんどん全身から力が抜けていく。
すぐにジェルを足されて潤んだ指先が、またアナルの中にゆっくりと入り込んできた。
三田村くんの指は、アナルにジェルを塗りつけているのか、つぷりつぷりと少しだけ入っては出ていくのを繰り返す。
ジェルがアナルに入ってくる度、そこがじんわりとあたたかくなっていくのを感じる。
熱く潤んで、もっと気持ちよくなりたいと疼き出す。
きゅっと力を入れれば、抜けていく指につられて、縁のめくれていく感覚がアナルをぞくぞくと震わせる。
なんだか、癖になりそうな気持ちよさだ。
「上手にリラックスができるようになってきましたね。ほら、わかりますか? 人差し指が、奥まで入れられるようになりましたよ。ただ、間宮さんの中はきつくて、少し狭いようです。もしかしたら、まだほぐれきれていないのかもしれませんね。今後のトレーニングのためにも、もう少し慣らしておきましょう」
「ぁ、ああ……っ」
にゅぷりにゅぷりと奥まで入ってくるようになった人差し指は、時々、前立腺を掠めていくようになる。
指先で僅かに撫で、するりとそのまま出ていく指に、俺のアナルはいかないで欲しいとすがりついた。
ひくひくとひくつく穴が、三田村くんの指を締め付けている。
三田村くんにも、それはわかっているはずだ。
それなのに、優しく挿入されてくる人差し指は、残酷なまでに優しすぎて、何もせずにそのまま外へと出ていってしまう。
「しっかり拡げておいた方が、間宮さんのためになりますからね。少しつらいこともあるかもしれませんが、僕と一緒にがんばりましょうね」
「……ああ、がんばろう」
その指を、抜かれてしまうのが一番つらい。
そんな、口にはできない答えを、無難な言葉に変えて答える。
三田村くんがジェルを足す度、アナルの奥に熱が溜まっていくようだった。
前立腺をいたずらに掠めていく指が、その熱を何倍にも高めていく。
熱を溜め込むばかりのアナルは、ひどく疼かされるだけで、どうすることもできない。
唯一できることといえば、アナルをひくつかせることだろうか。
切なくてたまらない。
ひくひくと疼くアナルは、最早隠せないほどにひくついている。
三田村くんは、こんな俺の状態に、本当に気付いていないというのだろうか。
それとも、すべて気が付いていて、わざとこんなことをしているのだろうか。
たっぷりとジェルを乗せた指は、いまも俺のアナルをゆっくりと撫で続けている。
俺には、答えがわからなかった。
俺のアナルが、一本の指にすっかり慣れてしまった頃、入ってきた三田村くんの指が急に太くなったように感じた。
小さな穴が、より大きなもので拡げられていく感覚だ。
さっきよりも大きく拡げられたアナルが、ひくひくと震えながらきつく締まり、今さらになって三田村くんの指を拒もうとしている。
さっきまで、嬉しそうに咥え込んでいたというのに。
「間宮さん、ここに力を入れてはいけませんよ。リラックスして、僕を受け入れてください」
「で、でも、これ、ふと、く、なって……っ」
「大丈夫ですよ。まだ二本目ですから、そんなに太くはないはずです。これだけしっかりとリラックスできていたら、ちゃんと入る太さですからね。信じてください。もっと力を抜いて、僕に全部任せてください。間宮さんは、僕のことを信じて受け入れてくれますよね?」
「しんじ、る……っ、しんじて、るよ……っ」
「それなら、大丈夫ですよ。僕を信じてくださるなら、すぐに受け入れられるようになってくれます。ほら、話している間に、もうリラックスできてきましたよ。ゆっくり、このまま奥まで入っていきますね。間宮さんが、僕を受け入れてくれると言ってくれたので、もうこのくらいなら簡単に入ってしまいますからね」
二本に増えた指が、ゆっくりと奥まで入ってくる。
まるで、催眠術にでもかけられているみたいだ。
指は根本に向かって少しずつ太くなっていくが、三田村くんの言う通り、するすると奥まで簡単に入ってきてしまう。
そのまま、俺の尻に三田村くんの手のひらが、ぴったりとついてしまうくらい奥まで入ってきた。
「このまま、少し馴染むのを待ちましょうね」
二本の指を深く入れた三田村くんは、そのまま動かずにじっとしている。
真っ暗な世界で感じる違和感が少しずつ消え、アナルの中にはじんわりするような快感が浸透していく。
まるで、俺のアナルは拡がっているのが当たり前のことだとでもいうかのように。
「少し馴染んでくれたようなので、もう少し拡げていきますね。またつらくなったら、教えてください」
「ぅん……もっと……ひろ、げて……」
「ええ、しっかり拡げていきましょうね」
その声にこくりと頷いた時にはもう、俺はアナルを拡げられたくてたまらなくなっていた。
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