プティカリーノ

うしお

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27、ご褒美の終わりと二つの輪

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「ぁ、ああっ、しゃせっ、しゃせぇ、したっ、したぃ……っ、だし、たぁ、あぁ……っ、くるぅっ、きて、るぅっ、あっ、ああっ、も、でるでるでるぅ……うぅッッ」

全身がきゅうっと強ばって、ペニスがびくびくと震え出す。
もう限界だ、と思うのに、いまになって三田村くんが操るマッサージ機も、指先も、その勢いを落としていく。
三田村くんは、くちっくちっと前立腺の中を優しく引っ掻きながら、外から押し上げていた手を引き上げてしまう。
びくびくと震えるペニスが、まるで、行かないでとすがりつくように、いつ抜かれてしまうかわからないマッサージ機を必死に締め付けている。

「ああ、中がびくびくしてますね。ふふっ、こんなに締め付けて、イきたい、イきたいって必死になってますよ。離れないでって、引き留めようとしてるんですかね。本当に可愛いな。でも、残念ですよね。間宮さんは、射精したらダメで、これから射精できなくされてしまうんですから。だから、僕のご褒美はここまでですよ。ここからは、我慢の時間ですからね」

「ぅ゛あ゛あ゛ッッ」

三田村くんの優しい言葉と共に、前立腺の中に深く挿入されてきたマッサージ機が、外からきゅっと締め付けられた。
勃起したペニスの根本には、いつの間にか太い銀色のリングが嵌められている。
根本をぎゅっと締め付けられたペニスが、苦しそうにびくびくと震えた。
尿道が完全に塞がれ、出る寸前だった精液はすっかり行き場をなくし、腹の中でぐるぐるしている。

「サイズは、これでよさそうですね。本当は、もうひとまわり小さいので十分だと思ったんですが、大きいものにして正解でした。あまりきつくすると、長くつけていられませんからね。これなら、大好きな前立腺をトレーニングしながら、ちゃんと射精も抑制できます。これでもう、いつでもラバースーツを着られるし、他のトレーニングもはじめられますね。あとは、これが抜けてしまわないように、しっかりカバーをかけておきましょうか」

三田村くんが、少しだけ出ているマッサージ機をつまんだ。
そこに、裏返した透明なクラゲのようなものをセットすると、くるくるとまわして嵌め込んでいく。
透明だから、黒いマッサージの端がクラゲの中にしっかりと刺さり、固定されているのがよく見えた。
クラゲのようなものには見覚えがあった。
あの箱の中に、マッサージ機と一緒に入っていたものたちだ。
クラゲのようなものとマッサージ機をひとつにした三田村くんは、上についているタコの頭みたいなものをぐりぐりと動かして、マッサージ機をさらに奥まで挿入してくる。

「あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ、うっ、うごかすの、だめぇっ、ぜん、ぃつ、せッッ、ごわぇう゛う゛っ」

「しっかり入れておかないと、あとでずれたら困りますからね。もう少しだけ我慢していてくださいね。もう、すぐ終わりますよ」

締め付けられたペニスの奥で、マッサージ機が暴れている。
前立腺がごりごりと擦れ、気持ちよすぎておかしくなりそうだ。
ペニスに少し食い込んだリングが痛んだが、その程度でこの快感はなくならない。
させてもらえなかった射精解放を求め、肉襞がひくひくとひくつき続けている。

「間宮さん、念のため言っておきますが、これからは、射精をしようとしない方がいいですよ」

「あ゛、ぐぅッッ」

そんな言葉と共に、マッサージ機は俺の前立腺を貫き、奥へと抜けた。
ねじれとでこぼこの境目が、リングに締め付けられた前立腺を思いきり擦り上げる。

「ぃ、ぐぅッッ」

それが、最後の一押しになり、全身が強く強ばった。
これを我慢することなんて、いまの俺にできるわけがない。
やっと、解放してもらえると喜んだ体は、三田村くんの忠告を無視して射精した。
止まることなく絶頂を目指して駆け上がる。
そして、解放されたその瞬間、俺はこれまで感じたことのない痛みに悲鳴をあげることになった。

「ぃぎぃい゛い゛い゛い゛ッッ」

根本から先端へ、精液を送り出そうとする機能が俺を苦しめる。
射精の自由を奪われたペニスがびくりびくりと収縮する度、尿道に詰め込まれたマッサージ機が強く締め付けられた。
それだけなら、きっと快感に蕩けていたことだろう。
だが、尿道が完全に塞がり、行き場をなくした精液が、マッサージ機を伝って俺の膀胱に入り込んでくる。
少しずつ、少しずつ、どぷりどぶりと入り込んでくるそれは、耐えきれないほどの不快感を俺に与えた。
びくんびくんとペニスが震える度に、尿道はごりごりと擦れる快感を訴えてくるが、それはすべて膀胱に精液が注がれている不快感に塗り潰される。

「あ゛ッッ、ぐぅッッ、う゛ぐぅッッ、とめっ、とめでぇ……ッッ、ぼぅこ……っ、ぼうこ、にぃ……っ、おがっ、おがぢ、ぐなるぅ……ッッ」

「間宮さん、それは無理ですよ。外に出ない精液を止めることはできません。もし、できるとすれば、ここにもリングをつけることくらいで……」

「つけっ、つけてぇっ、はやっ、はやくぅッッ、あ゛ッッ、まだ、はいっ、でぇッッ、う゛ぐぅッッ、みたっ、みたむぁ、くぅッッ、たすけ、ん゛ぅッッ」

ゆっくりと、だが確実に流れ込んでくる不快感。
それから逃げたい一心で、三田村くんにお願いをする。
彼の触れたところに、ペニスと同じく制限をかければ、間違いなくこの苦しみから解放されると想像できたから。
一刻も早く、リングを着けて欲しかった。

「本当に、いいんですね?」

「いいっ、いいからっ、おねっ、おねがぃ、はやくぅッッ」

「わかりました」

答えた三田村くんの手が俺の陰嚢を持ち上げ、その根本に新たなリングを嵌め込む。
ペニスにつけられたものよりは少しきつく、陰嚢の付け根がきゅうっと強く締め付けられた。
流れ込んでくる精液は、すぐには止まらなかったものの、リングの効果か、次第にその量は減っていく。
はぁはぁと息を荒げながら、込み上げてくる涙をそのまま落とした。

「すみません。外に精液を出せなくなるから、射精をすると逆流してしまうってことを説明しておくべきでしたね。精液を出そうとしても、このリングがあるからここから出せなくなるでしょう? そうすると、精液がこの奥に逆流してしまうんです。だから、間宮さんには、我慢してもらわなければいけなかったんですが、まだ自分だけで我慢してもらうのは早かったようですね。このまま、こちらのリングも着けたままにしておきましょう。これがあれば、少しはマシになるでしょうから」

のびてきた手が、その涙を優しく拭う。
俺はこの手に、泣かされてばかりだ。
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