プティカリーノ

うしお

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25、積み重ねた努力とご褒美

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「くぅ、ンンッ……ぁ、なぁ、なぁ……っ、ひ、ぃっ、は、はぁ……ちぃっ、きゅっ、ぅンンッ」

くるんくるんとわかりやすく休みを挟みながら、マッサージ機がまわっている。
三田村くんの操るマッサージ機は、俺の声に合わせて回転していた。
もうすでに、十回の挿入と九十九回の回転、それから、九回の排出を味わっている。
回転と抜き差しをたっぷりと味わった尿道の奥は、すっかり慣れてしまった。
びりびりと痺れるような快感を、蕩かされてしまいそうなくらい気持ちいいと感じるくらいに。

「ぁ、は、ぁっ、じゅ、じゅうぅンンッ」

十回目の回転を終えたマッサージ機が、ぴたりと止まる。
すっかり蕩けた腹の奥が、切なくてもどかしくてたまらなくなる瞬間だった。
一度、イく寸前を味わってしまったからなのか、マッサージ機がまわっている間、俺のここは常にイきたくてたまらないと疼いている。
しかも、ゆっくりでたった十回しかない回転では、あの高みに手が届くわけもなく、ずっとずっと手前で止められた上に、毎回さっさと取り上げられていた。
めちゃくちゃにされる快感を知ってしまった体が、切なくならないわけがない。
もう何度、もっと早く、もっとまわして、とお願いしたくなったことだろう。
しかも、回転は俺の好きなタイミングでしてくれるが、挿入と排出は三田村くんのタイミングで行われるから、これからいつ抜かれていくのか予想もつかない。
尿道の奥が、行かないでとねだるように、きゅうっとかたくなるのを感じる。
このまま、ぐちゃぐちゃになるまで掻きまわされたい。
ただ、素直にそれを口にできない。

「間宮さん。次が、最後のカウントですね」

三田村くんが、マッサージ機をゆらゆらとゆらしながら話しかけてくる。
どうしたのだろう。
さっきまでのように、黙ったままさっさと抜いていかないだなんて。
抜き差しでも回転でもない動きに、疼いていた中が悦びに震えた。
もっと、もっと、してくれたらいいのに、と思ってしまう。
また、ペニスが壊れそうになるくらい、激しくトレーニングさせてくれたら、と。

「はぁ、あぅ……っ、みたむら、くぅ……っ、もっ、じら、さっ、なぃでぇ……っ」

さすがにそれを口にする勇気はなくて、いっそ早く終わらせてくれたらと思うのに、三田村くんの手は相変わらずマッサージ機をゆらすだけで抜いてくれない。
ゆれるマッサージ機が動く度に、尿道口からくちゅくちゅと先走りを掻き混ぜる音が響いてくる。
その水音は、時間が経てば経つほど大きくなっていく。

「これで終わりなのに、こんなにあっさり終わらせてしまっていいんですか?」

「だって、もぅ、じゅっかぃ……だか、らぁ……っ、ああぁあぁっ、きゅ、にぃっ、なんっ、れぇ、みぁむ、ぁく、ぅん゛ん゛ッッ」

三田村くんの質問に、いろいろなものを堪えながら答えれば、急にマッサージ機が引き抜かれ、ずりゅりゅっと擦れた尿道が歓喜に震えた。
ひくひくとひくつく尿道の途中で、マッサージ機はぴたりと止まり、またぐちゅっと奥まで入り込んでくる。
これが、最後の排出なのかと、三田村くんに聞こうと口を開いたが、三田村くんの大きな手が素早く俺の口を塞いでしまう。

「間宮さんって、すごく真面目な方ですよね。一回も数え間違えないし、数を飛ばしたりもしないし……本当に、真面目で、すごくいい人……だからですかね、ちょっとだけ、ご褒美をあげたくなっちゃったんですよね。間宮さん、僕からのご褒美もらってくださいますよね」

「んんっ、んっ」

それは問いかけのようでいて、問いかけではなかった。
三田村くんは、最初から俺の答えなど求めてはいないのだろう。
口を塞いだままの手は、そこに貼りついてしまったかのように動かない。
せめて、三田村くんの顔を見られれば何かわかるかもしれないのに、少し下向きに固定された視界では胸元までしか見られなかった。

「これが、僕からのご褒美です」

「ん゛ぐぅう゛う゛う゛う゛ぅッッ」

その瞬間、俺は椅子に拘束されていることも忘れて暴れていた。
痛みはなかった。
ただ、ペニスが狂いそうなほど気持ちいい。
三田村くんの掴んだマッサージ機は、左右にぐりぐりと半回転を繰り返しながら抜き出され、穴から抜ける直前までいったかと思えば、一気に奥まで貫くように戻ってくる。
深く入り込んだ場所を、ひたすらドリルのように回転しながら責め立てるその手に、休みを挟んでくれるような先程までの優しさはない。
ぐちゅぐちゅぐちょぐちょと、穴の中を捏ねるように激しくまわり、ぢゅぷっぢゅぷっと容赦なくピストンを繰り返す。
腹の奥を、ぐちゃぐちゃにされている。
最後の回転を終えた時、俺が望んでいた通りか、それ以上に激しく。

それは確かに、俺へのご褒美だったのだ。
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