プティカリーノ

うしお

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16、渦巻く螺旋と堕ちていく穴

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「あっ、ああっ、はいっ、てる……っ、はいって、くるぅ……っ、くるくる、してぇ、おくっ、おくまで、くるくる、あぁ……っ、きてるぅ……っ」

指よりも細いが、はるかに長いマッサージ機は、狭い尿道の中をくるくるとまわりながら奥へ奥へと入り込んでくる。
ねじれた先端は、尿道の内壁をゆっくりと撫で拡げながら、ドリルのように突き進む。
自分の小指を突き立てて、撫で拡げた部分はとうに過ぎていた。
いまはジェルだけが通りすぎた未開の場所を、ゆっくりと拡げながら、くるくると掘り進んでいる。
奥はまだ熱くておかしくなりそうなくらいだが、そうやって狭いところを拡げられていく違和感があるおかげで動かずに耐えられていた。

「間宮さん、痛くはないですか? まわすのが嫌なら、やめてもいいですよ」

「だい、じょぉ、ぶ、いたくなぃ、からぁ……っ、くるくる、はぁ……っ、もっと、しても、いいから、やめなぃでぇ……っ、おくぅ、もっと、なでなで、してぇ……っ」

三田村くんはとても優しく、ゆっくりと俺の中にマッサージ機を送り込んでくる。
俺に何かを確認する時は、必ず手を止めてくれるし、本当に少しずつしか中に入ってこない。
おかげで、拡げられる違和感やもどかしさはあっても、痛みを感じることはなかった。

「わかりました。全部、間宮さんが好きなように動かしてあげましょうね。そうだ。こうやって、少しピストンするのはどうでしょう? 一度通りすぎてしまったところも、撫で撫でしてあげられるから気持ちいいと思うんですが、間宮さんは好きですか?」

「あ゛っ、あ゛あ゛っ、これ、すきっ、すきぃッッ、もっと、もっと、してぇッッ」

三田村の手が、持っていたマッサージ機を器用にくるくるとまわしながら、尿道の中でゆっくりしたピストン運動をさせはじめる。
くるくるとまわるねじれた棒が、尿道の内壁をぐるぐるとかき混ぜながら、行ったり来たりを繰り返す。
目の前がちかちかするような快感に、三田村くんの腕にしがみつきながら、もっとして欲しいと素直にねだった。

「よかった。間宮さんなら、きっと気に入ってくれると思いましたよ。たくさんくるくるしながら、いっぱいピストンしていきますね。もう少しで、全部入りますから、それまでにいっぱい中を擦っておきましょうね」

「は、ぁ……っ、おねがぃ、しますぅ……っ」

「ええ。僕に、全部任せてください」

マッサージ機の挿入は、少しだけ物足りないと感じるところからはじまった。
ただのなめらかな棒ではないが指よりも細く、自分の重みでくにゃくにゃと曲がってしまうほどやわらかい。
先端が一番太いとはいえ、ねじれていなければ簡単に奥までつるりと入ってしまいそうだなという印象を受けた。
それまで入っていた小指を引き抜かれ、おしゃぶりを取り上げられた赤子のように、はくはくと尿道口を動かしていた俺のペニスに、その先端が入ってきた時も、やっぱり細いな、としか感じられないくらいに。
そこから、小指が入っていたところまでは、くるくるとまわるマッサージ機が、中に溜まっているジェルを掻きまわしているだけだったが、小指が届かなかったところまでくると状況は一変した。
誰にも触れられたことのない場所に刺激を受けた尿道が、突然やってきた異物の侵入を拒もうとするかのように、きゅうっとその穴を閉じてしまう。
当然のことながら、俺の尿道は、そこまで入り込んでいたでこぼことしたマッサージ機をきつく抱き締めることになり、物足りないと感じていた評価を改めることになった。
先端のねじれは、どこよりも大きく穴を押し開き、そこから続くランダムな大きさのでこぼこたちは、尿道の襞と直接擦れるようになる。
ほんの少しの摩擦でさえ、尿道はペニスが蕩けそうなほどに気持ちよく、入っているだけでもたまらなかった。
それまでと同じように、くるくると回転させられた時は、思わず大きな声で動かさないでと叫んでしまったくらいだ。
まあ、三田村くんは、これもトレーニングだといって、止めてはくれなかったけれど。
そこからじっくりと慣らされて、一度は耐えられるくらいにまで落ちていた回転数が、最初と同じくらいになっても大丈夫になるまで快感を与えられ続けていた。
三田村くんは、何度も全部入ったら気持ちいいと言っていたが、いまだって十分に気持ちよくて、おかしくなりそうだ。
これ以上のものなんて想像もできなくて、いまの俺にはただただ尿道を異物で拡げられる悦びに震えることしかできなかった。

「あ゛あ゛ぁ……すご、ぃよぉ……っ、こんな、すごぉぃ、マッサージが……あった、なんてぇ……っ、ひらな、かったぁ……っ、ぁあ゛あ゛ぁ……っ、そこぉ……そこ、すきぃっ、ンンッ、みたむら、くぅんっ、これぇ、くせに、なりそぉ……っ、」

「ええ、どうぞ。どんどん癖になってくれていいですよ。間宮さんが、スペシャルコースを気に入って、このまま特別会員になってくれたら、いつでも僕がマッサージしてあげられますからね。次は、もっと太いマッサージ機を用意しておきましょうね。これよりも太いもので、好きなだけいっぱいくるくるしながらとんとんしてあげますよ」

いつでも、という魅力的なお誘い以上に、もっと太いマッサージ機、というところに反応してしまった。
いまでもはっきりわかるくらいの異物感なのに、もっと太いものを入れられたら、どれだけこの穴は拡がってしまうのだろうか、と思ったら、ぞくぞくしてしまったのだ。

「ふふっ、いま中がきゅうっと締まりましたね。急に、まわすのも大変なくらいきつくなりましたよ。間宮さん。もしかしていま、マッサージをされてる最中なのに、もっと太いのでマッサージされてるところを想像しましたか? もっと太いもので、くるくるされるところを想像したんでしょう? ふふっ、またきつくなりましたよ。とても正直な穴ですね。可愛いな。たくさん撫で撫でしてあげましょうね。ああ、すごいきつきつだ。撫で撫でされるのは、気持ちいいですか? よかったです。間宮さんに喜んでもらえて、僕もすごく嬉しいですよ」

三田村くんにはすぐにバレて、それすらもスパイスにしながら辱しめられる。
自分はこんなにも、被虐的な嗜好があったのか、と少々戸惑いながらも、少しも嫌ではない自分を受け入れた。

俺を辱しめる三田村くんは、とても嬉しそうに笑っている。
俺は、そのことが何より嬉しいと思ってしまった。
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