プティカリーノ

うしお

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12、してはならない

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「ぁ、なん……っ、そこ、きたな……っ」

「ふふっ。間宮さんは、面白いことを言いますね。ここが汚い場所なら、間宮さんが触っているところはどうなんですか? 汚いから、触らない方がいい場所ですか?」

「それ、は……っ」

小さく笑った三田村くんが、アナルをくるくると撫ではじめた。
尿道が気持ちよくて、小指を突っ込んでしまった俺には、ここが触らない方がいい場所だとは答えられない。
だって、こんなにも気持ちよくて、もっと奥まで触りたいくらいの場所なのだ。
触らない方がいいだなんて、言えるわけがない。
そこがどれだけ気持ちよくなれる場所なのか、俺には見当もつかないのだから。
正直、尿道がこんなにも気持ちいいところだとは思っていなかった。
狭い穴を抉じ開けられる痛みすら快感になるだなんて、考えたこともない。
それでも、こうして小指を入れ、ゆっくりと撫でるだけでおかしくなりそうなくらい気持ちいい。
知識として知らなくても、体は快感を得られるものなのだと気付いてしまった。
それなら、アナルはどうなのだろう?と思ってしまう。
尿道よりも大きい穴だが、本来、何かを入れるような場所ではないというのは同じだ。
その穴を、尿道のように抉じ開けられたとしたら、どれほど気持ちよくなれるというのだろうか。
世の中に、アナルセックスというものが存在する以上、間違いなく気持ちいいものなのだろう。

「まあ、まだジェルを塗ってるだけですからね。いきなり入れたりはしませんから、そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。それより、ほら、手が止まりかけてますよ。間宮さんは、僕のお手伝いをしてくれてるんですよね。手を止めてしまったら、お手伝いにならないですよ」

「ぅ、ンンッ、てつだっ、手伝う、からぁ……っ」

三田村くんの手が、俺のペニスを握ってゆっくりと扱きはじめる。
小指を飲み込んだ部分が扱かれると、挟まれた尿道がごりごりと擦れ、感じたことのない刺激に足が勝手にじたばたと暴れてしまう。
そうなれば、ラバーに包まれた足まで気持ちよくなってしまって、余計に悶えることになる。
高まってくる射精感にびくびくと震えながら、通り道を塞ぐ小指をゆっくりと尿道から引き抜いていく。
射精が近いからなのか、口が開きっぱなしになってしまって、よだれが止まらない。
このまま小指を引き抜いて、思いきり射精したら、ものすごく気持ちいいだろう。
そう思っていた俺の手を、三田村くんが優しく止めた。

「ああ、そうだ。間宮さん、お手伝いをたくさんしてくれるのは嬉しいんですが、射精をするのは禁止なんですよ」

射精を禁止しておきながら、扱くのをやめない三田村くんの手が俺を追い詰めてくる。
俺は、いますぐにでも射精してしまいたいくらいなのに、三田村くんは抜きかけていた小指を、ぐぐっと押し込んで尿道の中に入れてしまった。
自分で入れるのとは違う感覚に、小指を深く飲み込まされたペニスが、びくびくと激しく震える。

「なん、なんで……っ」

突然の射精禁止宣言に逆らってしまいたいのに、気持ち的にも物理的にも、いまの俺は三田村くんに逆らえなかった。
ペニスに小指でふたをされ、その上をごりごりと扱かれながら、すがるような目で三田村くんを見つめることしかできない。

「間宮さん、覚えていますか? いま僕たちは、トレーニングのための準備をしている最中なんですよ。このラバースーツを着るため、そして、トレーニングの効果を高めるために、痩身効果のあるジェルを塗っているところです。このジェルは、とても特殊なものなので、精液のような不純物が混ざってしまうと効果が薄れてしまいます。もし、ここで間宮さんが射精をしてしまうと、ここまでがんばってきたことがすべて無駄になってしまうんですよ。それは、もったいないことだと思いませんか?」

「んっ、あ゛っ、んぅっ、そ、それはぁ……っ、もったい、ない……けどぉ……っ」

三田村くんは、手についたジェルを俺の目の前でひろげて見せ、太ももから足の付け根をゆったりと撫で出した。
それだけでぞくぞくしてしまう俺の体は、三田村くんの手に撫でられるまま、素直に足を大きく開く。
三田村くんの手が離れても、もうペニスから指を抜くことはできなかった。

「我慢できそうにありませんか? どうしても我慢ができないなら、射精を制限するための道具はありますよ。間宮さんが使いたいと言うなら、それをお貸しすることはできます。使いたくなったら、いつでも僕に言ってくださいね」

前からのばされてきた三田村くんの手が、また俺のアナルを探り当てて、きゅっと締まった穴の上をくちゅくちゅとくすぐるように撫ではじめる。
アナルを触る三田村くんの腕が、ペニスの根本や陰嚢に擦れるのが気持ちよくてたまらない。
すぐに、小指が入ったままの尿道が、こちらも気持ちよくなりたいと疼きはじめた。

「ぁ、あぅ……っ、み、三田村、くぅ……ンンッ、だ、だめだ、もっ、しゃ、せ……っ、しゃせぇ、しちゃい、そぅ、だよ……っ」

すでに知ってしまった快感を、我慢することができるわけもなく、小指をゆっくりとピストンさせて尿道を撫でる。
小さくて狭い穴の中に、無理矢理太くて固い指を飲み込ませる違和感は、気持ちよくてすっかり癖になっている。
このままずっと、尿道を撫でていたいくらいに。
射精をしたくないのなら、この手をいますぐ止めればいいとわかっているのに、俺は止めることができなかった。
ぐちゅぐちゅといやらしい音は鳴り続け、射精感はどんどん込み上げてくる。
俺の限界は、すぐそこまでやってきていた。

「そうですか。それは大変ですね」

それなのに、三田村くんは俺に道具を貸してくれると言ってくれない。
いつでも言ってくれと言ったのに、と三田村くんを見れば、彼は微笑みながら、俺が何かを言うのを待っているようだ。
でも、何を言えばいいのだろう。
快楽で蕩けた俺の頭では、何を言えばいいのかわからなかった。
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