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5、不思議な椅子
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「間宮さん、椅子を持ってきましたよ。少しだけお尻をあげてもらえますか?」
「んっ、ん、おし、り……っ」
三田村くんが戻ってくるまでの間、俺は足の指をぐにぐにと曲げ続けていた。
ラバースーツに包まれた爪先が気持ちよくて、動かさずにはいられなかったのだ。
そのせいで、さっきよりも体に力が入らなくなっている。
あまりにも気持ちよくて、体が蕩けてしまったみたいだ。
「少しお手伝いしますね。僕に、掴まってください」
「ぉ、ねがい、します……っ」
いつまでもぐにゃりと座ったまま動かない俺に気付いた三田村くんは、俺の前にしゃがみこむと、床に片膝をついて座り込んだ。
同じくらいの目線になった三田村くんが、俺の手を優しく動かして、自分の首にまわしてくれる。
俺は、できるだけしっかり掴まろうと、その首にぎゅうっとしがみついた。
「力が入らないようなら、両手の指をしっかり組んでおいてくれると助かります」
「ん……っ、くむ」
三田村くんは、俺が両手の指をしっかり組ませると、すぐに俺の尻の下に左右から手を差し込んだ。
大きくて優しそうな三田村くんの手が、しっかり俺の尻を掴んでゆっくりと持ち上げてくれる。
お腹と同じくぽっちゃりとしている尻が、左右から引っ張られて、むにりと大きく拡げられてしまうのを感じた。
隠れていたアナルが、空気にさらされているような気がする。
恥ずかしい。
「いまから、間宮さんのお尻の下に椅子を入れようと思いますので、そのまま掴まっていてくださいね。一瞬、片手になってしまうので、少しの間だけ僕の膝に乗っていてもらいますよ」
「ぅ、ん……っ」
どうにも恥ずかしくて、三田村くんの肩にしがみつきながら頷けば、掴まれているお尻が、ぐぐっと大きく拡げられる。
違う、これは俺を持ち上げてくれているだけだ。
俺が重いから、しっかり掴まないと持ち上げられないのだろう。
もしかしたら、アナルまで拡がってしまうのではないかという勢いで、大きく拡がった尻の間に、つるりとしたラバーに包まれた膝が入り込んできた。
そこにもしっかりとジェルが塗られているらしく、太ももを跨ぐようにして座った俺のペニスやアナルを、ぬるりと持ち上げてくる。
「んぁ……っ」
濡れたラバーに、股間をまとめてぬりゅっと撫でられると、足の指にジェルを塗ってもらった以上の快感が、背中を勢いよく駆け上がっていった。
がくがくと震える体が、不安定な太ももの上でいやらしくゆれる。
まるでそこにペニスやアナルを擦り付けようとするみたいに、何度もにゅるにゅるとすべってしまって、三田村くんの膝に上手く座ることができない。
踏んばって、しっかり座らないといけないのに、踏んばろうとした足の指まで気持ちよくなってしまう。
ゆれるから座れないのか、座れないからゆれているのか、自分でもよくわからなくなっていく。
「……ぁ、ぅ……っ、は、ぁ……ぁ、ふ……っ」
「間宮さん、準備ができましたよ。寒くないように、椅子の上にもジェルが塗ってあります。ゆっくりとお尻を下ろしていきましょうね」
太ももに跨がったまま、きちんと座ることもなく、にゅるにゅるとすべり続けていた俺に、三田村くんが優しく声をかけてくる。
無意識に快感を求め、腰を振っていた俺を咎めることも、辱しめることもなく、ただ優しく誘導しようとしていた。
再び、三田村くんに尻を掴んで持ち上げてもらう。
拡げられた尻の間から、にちゃりと濡れた音がするのを聞いた。
なんて、恥ずかしい音なのか。
だが、三田村くんには、その音が聞こえていないのかもと思うくらい反応がない。
そのまま、俺から見えない位置にある椅子の上に、ゆっくりと尻が下ろされていく。
ぬるりとした座面は、尻にぴったりとハマるカーブを描いていたが、尻の外側だけにしか感じられない。
なんともいえない不思議な感触に、少しだけ下を向いて確認すれば、真ん中が深く窪んだ風呂場用の椅子に座っていた。
どこかで見たような形の椅子に、思わず首を傾げてしまう。
「ああ、それ、面白い形の椅子ですよね。でも、股間にもジェルをしっかり塗らないといけないので、この窪みがとても重宝するんですよ」
「そう、なのかい……?」
「ええ。普通の椅子だと、座ったらここには触れませんからね」
苦笑いした三田村くんの手が、ジェルに濡れながら垂れ下がっていた俺のペニスや陰嚢を確かめるように撫で、尻の間をねっとりと通り抜けていく。
いきなり与えられた熱く濡れた手の感触に、ペニスはびくびくと震えあがり、陰嚢は一瞬できゅうっと張りつめた。
「んっ、ん、おし、り……っ」
三田村くんが戻ってくるまでの間、俺は足の指をぐにぐにと曲げ続けていた。
ラバースーツに包まれた爪先が気持ちよくて、動かさずにはいられなかったのだ。
そのせいで、さっきよりも体に力が入らなくなっている。
あまりにも気持ちよくて、体が蕩けてしまったみたいだ。
「少しお手伝いしますね。僕に、掴まってください」
「ぉ、ねがい、します……っ」
いつまでもぐにゃりと座ったまま動かない俺に気付いた三田村くんは、俺の前にしゃがみこむと、床に片膝をついて座り込んだ。
同じくらいの目線になった三田村くんが、俺の手を優しく動かして、自分の首にまわしてくれる。
俺は、できるだけしっかり掴まろうと、その首にぎゅうっとしがみついた。
「力が入らないようなら、両手の指をしっかり組んでおいてくれると助かります」
「ん……っ、くむ」
三田村くんは、俺が両手の指をしっかり組ませると、すぐに俺の尻の下に左右から手を差し込んだ。
大きくて優しそうな三田村くんの手が、しっかり俺の尻を掴んでゆっくりと持ち上げてくれる。
お腹と同じくぽっちゃりとしている尻が、左右から引っ張られて、むにりと大きく拡げられてしまうのを感じた。
隠れていたアナルが、空気にさらされているような気がする。
恥ずかしい。
「いまから、間宮さんのお尻の下に椅子を入れようと思いますので、そのまま掴まっていてくださいね。一瞬、片手になってしまうので、少しの間だけ僕の膝に乗っていてもらいますよ」
「ぅ、ん……っ」
どうにも恥ずかしくて、三田村くんの肩にしがみつきながら頷けば、掴まれているお尻が、ぐぐっと大きく拡げられる。
違う、これは俺を持ち上げてくれているだけだ。
俺が重いから、しっかり掴まないと持ち上げられないのだろう。
もしかしたら、アナルまで拡がってしまうのではないかという勢いで、大きく拡がった尻の間に、つるりとしたラバーに包まれた膝が入り込んできた。
そこにもしっかりとジェルが塗られているらしく、太ももを跨ぐようにして座った俺のペニスやアナルを、ぬるりと持ち上げてくる。
「んぁ……っ」
濡れたラバーに、股間をまとめてぬりゅっと撫でられると、足の指にジェルを塗ってもらった以上の快感が、背中を勢いよく駆け上がっていった。
がくがくと震える体が、不安定な太ももの上でいやらしくゆれる。
まるでそこにペニスやアナルを擦り付けようとするみたいに、何度もにゅるにゅるとすべってしまって、三田村くんの膝に上手く座ることができない。
踏んばって、しっかり座らないといけないのに、踏んばろうとした足の指まで気持ちよくなってしまう。
ゆれるから座れないのか、座れないからゆれているのか、自分でもよくわからなくなっていく。
「……ぁ、ぅ……っ、は、ぁ……ぁ、ふ……っ」
「間宮さん、準備ができましたよ。寒くないように、椅子の上にもジェルが塗ってあります。ゆっくりとお尻を下ろしていきましょうね」
太ももに跨がったまま、きちんと座ることもなく、にゅるにゅるとすべり続けていた俺に、三田村くんが優しく声をかけてくる。
無意識に快感を求め、腰を振っていた俺を咎めることも、辱しめることもなく、ただ優しく誘導しようとしていた。
再び、三田村くんに尻を掴んで持ち上げてもらう。
拡げられた尻の間から、にちゃりと濡れた音がするのを聞いた。
なんて、恥ずかしい音なのか。
だが、三田村くんには、その音が聞こえていないのかもと思うくらい反応がない。
そのまま、俺から見えない位置にある椅子の上に、ゆっくりと尻が下ろされていく。
ぬるりとした座面は、尻にぴったりとハマるカーブを描いていたが、尻の外側だけにしか感じられない。
なんともいえない不思議な感触に、少しだけ下を向いて確認すれば、真ん中が深く窪んだ風呂場用の椅子に座っていた。
どこかで見たような形の椅子に、思わず首を傾げてしまう。
「ああ、それ、面白い形の椅子ですよね。でも、股間にもジェルをしっかり塗らないといけないので、この窪みがとても重宝するんですよ」
「そう、なのかい……?」
「ええ。普通の椅子だと、座ったらここには触れませんからね」
苦笑いした三田村くんの手が、ジェルに濡れながら垂れ下がっていた俺のペニスや陰嚢を確かめるように撫で、尻の間をねっとりと通り抜けていく。
いきなり与えられた熱く濡れた手の感触に、ペニスはびくびくと震えあがり、陰嚢は一瞬できゅうっと張りつめた。
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