使い魔スライムと俺

うしお

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76、あと少しとは、遠い言葉

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「さあ、これで本当に終わりだ。あと少しだよ」

「は……ぁ、あ……んっ、ん……っ」

見ている目の前で、スライムが引きずり出されていく。
尿道口がスライムのトゲでぐにぐにと拡げられるのを、俺は蕩けた目で見つめていた。
トゲはランダムに生えているようで、ひとつの時もあれば、ふたつやみっつ、よっつとなることもある。
よっつになれば尿道口は倍以上に拡げられ、引き裂かれるような痛みを与えてくるからたまらない。
俺は今、胡座をかいている教授を背もたれにしながら、全身をあずけてスライムを引き抜いてもらっていた。
当然のことのように、教授のちんこは俺の中にいる。
スライムは、そんな俺たちを観察でもしているのか、さっきからずっと沈黙したままだった。

「ん゛ひっ、い゛い゛っ、ぢっ、ぢんごっ、さげる゛っ、さげぢゃっ、あ゛っ、あ゛あ゛う、う゛ん゛っ」

膀胱から尿道へ、スライムロープが移動してくる時、ちんこが根本から千切れるような痛みを感じた。
スライムロープの端は玉止めでもしてあるのか、よっつ分のトゲが生えたスライムよりも大きな塊がついているようだった。
それが膀胱の出口をめくりあげるように引っ掻きながら、前立腺の中を通り抜け、狭い通路へと侵入してきたせいだ。
尿道の内側を、大きな塊が無数に生えたトゲでがりがりと削りながら、外へと出てくる。
肉襞が逆撫でにされるような刺激に、尿道が勝手にぎゅうっと締まって塊を引き止めてしまう。
もうじき終わりだと言うスライムロープは、最後の試練とばかりに尿道の中で良く引っかかって止まるため、なかなか終わる気配がなかった。

「嗚呼、このトゲが気持ちいいのだね。けれど、そんな風に強く締め付けてしまったら、これを抜いてあげられないよ? ほら、私の邪魔をしていないで、もっと力を抜きなさい」

とんとんと体の奥を優しく突かれると、一度はきゅうっと引き締まるのだが、続けられていると甘い疼きに吐息がもれ、全身からふにゃりと力が抜けてしまう。

「そう、その調子だよ。そのまま、力を抜いていなさい」

優しくゆるやかに突き上げられ、力が抜けるタイミングに合わせて、スライムを強く引っ張られる。
大きな塊で尿道を内側からめりめりと拡げられる痛みに、自然と体が強ばってしまう。
力を抜こうと思っていても、なかなか上手く出来ずにいた。

「や゛っ、ん゛ん゛っ、だめ゛っ、あ゛っ、だめ゛え゛っ」

「ほら、また力が入っているよ。悠一は、私のペニスに集中していなさい」

勃起したちんこに、アナルの奥をぬくっぬくっと突かれ、耳には舌を入れられる。
ぞわぞわと生まれる快楽に、ぐちゅぐちゅと注がれる淫らな水音。
背中から包み込むような教授の熱に、意識はふわふわと蕩けていく。

「嗚呼、上手に力が抜けるようになってきたね。でも、見るのはここだよ。これは、悠一が見ていないと、抜けてくれないのだからね」

スライムを咥えている亀頭を、優しく撫でられる。
じわりと滲む先走りを絡めるように、教授の指先が尿道口をゆっくりとなぞっていく。
ぼんやりと、でも確かな快感に視線がそこへと集中する。

「そう、そのまま。ゆっくり抜いてあげるから、目を逸らさないように」

「は……ぁ、い」

「……いい子だ」

アナルの中で、急に教授のちんこがみちみちっと太さを増した。
本当に、五十二歳なのか疑いたくなる勃起力だ。

「ん゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛っ、おっ、きぃ、ん゛っ、ん゛ん゛っ」

それでも、突き上げる優しさは変わらなかった。
教授のちんこに蕩かされながら、スライムを引き抜かれる痛みにひたすら耐える。

「や゛っ、ん゛ん゛っ、だめ゛っ、だめ゛え゛っ」

「あと少しだから、辛いだろうけど我慢しなさい」

「あ゛あ゛っ」

ぐりんぐりんと奥の壁を捏ね回されて、痛みが快感に変わった。
きゅうっと締まった尿道の中で、再びスライムロープがぐっと詰まってしまう。

「また、締め付けているね。……まったく、悪い子だな」

ぐんっと思いきりロープを引かれて、大きく喘ぐ。
教授は、一気に引き抜いてしまおうというのか、その手に優しさがなくなっている。

「や゛っ、や゛ら゛っ、だ、だめっ、ぢっ、ぢんごっ、ぉっ、お゛っ、ん゛ん゛っ、さげぢゃう゛っ、ひっ、ひっばる゛の゛、ま゛っれ゛、ま゛っ、あ゛っ、あ゛、ん゛っ、ぎぃ、い゛い゛っ」

痛いの裂けると言いながら、その痛みが何よりも気持ちよかった。
そして、それをダメと言っても止まらず、むしろより追い込んでくれる教授のサドっぷりに、俺のマゾ心は満たされていく。
教授がマゾのことを、わかりすぎてて、最高に気持ちいい。
俺も知らなかった俺の性癖が、がんがんと浮き彫りにされていく。
本気で、教授なしではダメな体になってるかもしれない。

ふいに、スライムを引き抜く教授の手が、ぴたりと止まった。

「ん゛っ、ん゛ぎゅ、きょ……」

すごく気持ち良かったのに、急にとりあげられて、置いてきぼりにされた体がひくひくんとひくついた。
もしかして、俺が待ってって、言ったから?
そんな、さっきまで俺の言うことなんて無視して、気持ちよくしてくれてたのに?

「やっぱり……痛くて気持ちいいことが好きな悠一には、私のペニスなんかよりも、このスライムの方が気持ちいいのだろうね」

スライムロープの詰まったちんこを、上からごりんと扱かれて仰け反った。
悲鳴をあげた俺の頭を、後ろから抱きかかえて固定している教授の手が優しく撫でる。

「嗚呼、やはりね……悔しいけれど、勝てないのはわかっていたことだ。本当ならここで諦めるべきなのだろうね……未練がましい男など見苦しいだけだと思うけれど、私も君を悦ばせてあげられる男だということを、これからも忘れないでいて欲しいんだ。だから、君に覚えていてもらうためにも、私が出来ることを君には知っておいてもらおうと思う。私は、君を悦ばせるためなら、どんなに酷いことでもしてあげられる男だということを、これからじっくりと証明させてもらうよ。だから、もし悠一が気に入ってくれたら、これからも私を使って欲しい」

「…………え?」

「つまり、これはプレゼンテーションだ。君が気に入ってくれることを願うよ」

スライムロープをくるくると自分の手に巻き付けた教授は、俺をそっとエアベッドに跪かせた。
尻だけを高く上げさせられたが、がっちり腰を掴まれて逃げることも出来ない。
肩と頬、それから両膝で体を支え、前を向くこともままならない姿にされながら、教授に言われたことを考える。
プレゼンテーションとは、なんなのか。
教授は、これから俺に何をするつもりなのか、と。
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