32 / 105
32、妄想と仕事と
しおりを挟む
今は、教授の昼飯を買うために使うくらいだが、ほぼ毎日のことなので、カードを出すことにちょっと慣れてきている。
黒いカードには上限がないというし、教授ってのは儲かる仕事なのだろうか?
とにかく、ぱしらされたあとは、残った時間で自分の昼飯である格安の学食ランチを、一気にかきこむ。
学食は安いわりにそこそこ美味いし、定食を選べば栄養のバランスもいいので、薄給の俺からすれば、ちょっとした命綱だ。
三食の内、一食くらいはまともなものを食べておかないとな。
スライムのポーションのおかげで空腹を感じないというのは、色々助かりはするが、やっぱり飯は口から食ってこそだ。
おつかいに出るせいで、昼休みの残り時間は二十分くらいしかないので、味わうのもそこそこにとりあえず胃袋に詰め込んでいく。
食べる楽しみ?
そんなもの、俺にあるわけがない。
食べ終わったらすぐに研究室に戻って、部屋の隅にあるコーヒーメーカーでコーヒーをいれる。
いれたてじゃないと飲んでもくれないので、優雅に飯を食う教授を観察しながらいれないといけない。
教授に食後のコーヒーを出したら、ようやく俺の昼飯ミッションはコンプリートする。
コンプリートする頃には、俺の昼休みは終わりを迎えていて、すぐに午後の仕事が始まる。
もうあれだな、助手というか、本当にただの下僕。
いっそ、下僕でいいから給料はもう少しあげて欲しいと思うのだ。
午前中の続きに取りかかりながら、俺の頭の中は、家に帰ったあとのことでいっぱいだった。
教授の存在すら、気にならないくらいに。
帰ったら、スライムの『教授』に、すっきりさせてもらおう。
午前中のあれこれで、朝からちんこの奥がうずうずしている。
身動きを取れない状態で、限界まで搾り取られるのがいいか。
今日の朝みたいに、操られてめちゃくちゃになるのがいいか。
真面目な顔をキープしながら、スライムに尿道を犯されることばかりを考えてしまう。
ちんこはまた元気になっているし、たぶん先走りでパンツの中はびっしょりだろう。
仕事に集中していればおさまるなんて誰が言った?
うん、俺だ。
まあ、無理だったな。
俺は自分で思っていたよりも、スライムオナニーにはまっているようだった。
スライムにいじめられて、開き直ったからだろうか。
いじめられたくてたまらない。
俺ってやつは、実は結構マゾだったらしい。
「ずいぶんと、楽しそうだな?」
とんっと肩を叩かれて、すぐ後ろに教授が来ていたことに気が付いた。
まさか、妄想と仕事に集中しすぎて、教授のことを忘れるとは思わなかった。
いつだって、仕事中でもびくびくと教授の様子を気にしていたのに。
「は、はい。あの、すみません、何かご用でしたでしょうか?」
頭の中では、楽しそう?楽しそうってどういうことだ?と疑問符がぐるぐる。
俺は、真面目な顔をしていたつもりだが、もしかして、にやにや笑っていたのだろうか?
いつもなら、教授は俺が何をしていても気になんかしないはずなのに、どうして声をかけに来たのだろう。
「……コーヒーを、もらおうか」
どこか不機嫌そうだが、いつもの嫌みが飛んでこない。
用件だけ伝えて、すぐに自分の席に戻っていく教授を見ながら、心の中で首を傾げる。
わざわざそれを言うために、俺の席まで来たというのか?
いつもなら、遠くで「コーヒー!」と叫んで終わりなのに?
とりあえず、勃起ちんこを真っ直ぐ立たせ、目立たないよう整えてからコーヒーをいれに行く。
静かな研究室に、コーヒーメーカーの音だけが響いている。
かぐわしいコーヒーの香りに、勃起したちんこもだんだんと落ち着きを取り戻していった。
そして冷静になってよく考えたら、五十を越えたおっさんと二人きりの部屋で、俺はちんこを勃起させていた事実に気が付く。
もし気付かれてたら、ヤバかった。
教授に欲情してるなんて思われたら、どんな目に合わされるか!
バレる前に、気が付いてよかった。
「お待たせしました。では」
「待ちたまえ」
コーヒーショップの店員よろしくテーブルの上にサーブして、すぐに離れようとしたのだが、教授に呼び止められてしまった。
仕方なく、テーブルの横に立って、教授の言葉を待つ。
すんっと教授が匂いを嗅いだ。
あたりには、コーヒーの匂いが充満している。
教授は発生源であろうカップではなく、周囲を見回しながら、何度もすんっすんっと鼻を鳴らした。
「な、何か?」
「……おかしな臭いがしないかね?」
どきっとした。
まさか、先走りの臭いに気が付いたのでは?と不安になる。
だが、このコーヒーの匂いの中で、ほんの僅かなその臭いに気が付くとは思えない。
「おかしな臭い、ですか? 申し訳ありません。私には、わからないようです」
同じように何度かすんすんっと周囲の臭いを嗅いでから、教授に答える。
コーヒーの匂いしかしない部屋で、一体、何の臭いがするというのか。
「……そうかね」
教授は、それだけ言うと黙ってしまった。
ますます、おかしい。
教授は、どうかしてしまったのだろうか。
あまりにも普段とかけ離れている姿に、困惑することしか出来ない。
「仕事に、戻っていい」
「あ、はい。失礼します」
腑に落ちないものを感じつつも、席に戻って作業を再開させた俺は、じっとこちらを見つめる教授の視線に気が付かないのだった。
黒いカードには上限がないというし、教授ってのは儲かる仕事なのだろうか?
とにかく、ぱしらされたあとは、残った時間で自分の昼飯である格安の学食ランチを、一気にかきこむ。
学食は安いわりにそこそこ美味いし、定食を選べば栄養のバランスもいいので、薄給の俺からすれば、ちょっとした命綱だ。
三食の内、一食くらいはまともなものを食べておかないとな。
スライムのポーションのおかげで空腹を感じないというのは、色々助かりはするが、やっぱり飯は口から食ってこそだ。
おつかいに出るせいで、昼休みの残り時間は二十分くらいしかないので、味わうのもそこそこにとりあえず胃袋に詰め込んでいく。
食べる楽しみ?
そんなもの、俺にあるわけがない。
食べ終わったらすぐに研究室に戻って、部屋の隅にあるコーヒーメーカーでコーヒーをいれる。
いれたてじゃないと飲んでもくれないので、優雅に飯を食う教授を観察しながらいれないといけない。
教授に食後のコーヒーを出したら、ようやく俺の昼飯ミッションはコンプリートする。
コンプリートする頃には、俺の昼休みは終わりを迎えていて、すぐに午後の仕事が始まる。
もうあれだな、助手というか、本当にただの下僕。
いっそ、下僕でいいから給料はもう少しあげて欲しいと思うのだ。
午前中の続きに取りかかりながら、俺の頭の中は、家に帰ったあとのことでいっぱいだった。
教授の存在すら、気にならないくらいに。
帰ったら、スライムの『教授』に、すっきりさせてもらおう。
午前中のあれこれで、朝からちんこの奥がうずうずしている。
身動きを取れない状態で、限界まで搾り取られるのがいいか。
今日の朝みたいに、操られてめちゃくちゃになるのがいいか。
真面目な顔をキープしながら、スライムに尿道を犯されることばかりを考えてしまう。
ちんこはまた元気になっているし、たぶん先走りでパンツの中はびっしょりだろう。
仕事に集中していればおさまるなんて誰が言った?
うん、俺だ。
まあ、無理だったな。
俺は自分で思っていたよりも、スライムオナニーにはまっているようだった。
スライムにいじめられて、開き直ったからだろうか。
いじめられたくてたまらない。
俺ってやつは、実は結構マゾだったらしい。
「ずいぶんと、楽しそうだな?」
とんっと肩を叩かれて、すぐ後ろに教授が来ていたことに気が付いた。
まさか、妄想と仕事に集中しすぎて、教授のことを忘れるとは思わなかった。
いつだって、仕事中でもびくびくと教授の様子を気にしていたのに。
「は、はい。あの、すみません、何かご用でしたでしょうか?」
頭の中では、楽しそう?楽しそうってどういうことだ?と疑問符がぐるぐる。
俺は、真面目な顔をしていたつもりだが、もしかして、にやにや笑っていたのだろうか?
いつもなら、教授は俺が何をしていても気になんかしないはずなのに、どうして声をかけに来たのだろう。
「……コーヒーを、もらおうか」
どこか不機嫌そうだが、いつもの嫌みが飛んでこない。
用件だけ伝えて、すぐに自分の席に戻っていく教授を見ながら、心の中で首を傾げる。
わざわざそれを言うために、俺の席まで来たというのか?
いつもなら、遠くで「コーヒー!」と叫んで終わりなのに?
とりあえず、勃起ちんこを真っ直ぐ立たせ、目立たないよう整えてからコーヒーをいれに行く。
静かな研究室に、コーヒーメーカーの音だけが響いている。
かぐわしいコーヒーの香りに、勃起したちんこもだんだんと落ち着きを取り戻していった。
そして冷静になってよく考えたら、五十を越えたおっさんと二人きりの部屋で、俺はちんこを勃起させていた事実に気が付く。
もし気付かれてたら、ヤバかった。
教授に欲情してるなんて思われたら、どんな目に合わされるか!
バレる前に、気が付いてよかった。
「お待たせしました。では」
「待ちたまえ」
コーヒーショップの店員よろしくテーブルの上にサーブして、すぐに離れようとしたのだが、教授に呼び止められてしまった。
仕方なく、テーブルの横に立って、教授の言葉を待つ。
すんっと教授が匂いを嗅いだ。
あたりには、コーヒーの匂いが充満している。
教授は発生源であろうカップではなく、周囲を見回しながら、何度もすんっすんっと鼻を鳴らした。
「な、何か?」
「……おかしな臭いがしないかね?」
どきっとした。
まさか、先走りの臭いに気が付いたのでは?と不安になる。
だが、このコーヒーの匂いの中で、ほんの僅かなその臭いに気が付くとは思えない。
「おかしな臭い、ですか? 申し訳ありません。私には、わからないようです」
同じように何度かすんすんっと周囲の臭いを嗅いでから、教授に答える。
コーヒーの匂いしかしない部屋で、一体、何の臭いがするというのか。
「……そうかね」
教授は、それだけ言うと黙ってしまった。
ますます、おかしい。
教授は、どうかしてしまったのだろうか。
あまりにも普段とかけ離れている姿に、困惑することしか出来ない。
「仕事に、戻っていい」
「あ、はい。失礼します」
腑に落ちないものを感じつつも、席に戻って作業を再開させた俺は、じっとこちらを見つめる教授の視線に気が付かないのだった。
28
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる