使い魔スライムと俺

うしお

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12、仲直りしてもう一度

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「……その、信じられないなんて言って、ごめん。俺、お前に酷いこと言った」

【構わないさ。私たちは、まだ出会って間もないのだから。ユウが、私を信じられなくても仕方のないことだと思う。それに、ユウが私を疑ってしまう気持ちもわかるのだよ。契約の時、あまりにもユウの精気が美味すぎて、私としたことがつい我を忘れてしまったからな。そのせいで、こんなに辛い思いをさせてしまったのだから、私など嫌われて当然だろう】

ふるふると震えているスライムを、そっと撫でてみた。
さっきまで、俺を湯船にはりつけていたスライムは、いまは目の前でひとつにまとまっている。
自由になった俺は、小さくまとまったスライムを手の平に乗せ、これまでのことを謝った。

「本当にごめん。お前は、俺の使い魔になってくれたのに、信じてあげられなかった。だけど、これからはちゃんと信じるよ。だから、自分に都合のいいことばかりで申し訳ないんだけど、その……な、中も、治してくれるか? 今度は、ちゃんと協力するからさ」

つい、蛇の舌代わりに生えていた治療用の触手を思い出してしまった。
薬を塗るのに便利な構造をしていると言っていたが、確かにしっかり擦り付けられそうな形をしていた。
たくさん枝分かれしていたあれで、尿道から膀胱の中まで入り込んで薬を塗り付けるのだろう。
治るまであれが尿道の中を擦り続けるのかと思ったら、じわりと先走りが滲み出てしまった。
背筋を、ぞくぞくと悪寒のようなものが駆け上がっていく。
俺の中のどこかに、スライムに犯されることを期待している自分がいる、ということに気が付いて愕然とした。
スライムには、気付かれないよう、冷静になる。

【もちろんだ。私は、君を治したいと言っただろう? ユウが協力してくれるなら、きっとすぐに治るはずだ。だから、治療の最中、辛いことがあるかもしれないが、どうか逃げずに耐えて欲しい】

スライムは、そのことに気付いているはずなのに、触れてはこなかった。

「ああ、最後まで逃げ出さずに耐えてみるよ。よろしく頼むな」

【ああ、任せてくれたまえ】

俺は、スライムを誤解していた自分を恥じた。

【まずは、ユウの体力を回復させようか。大量の精気を放出していたからな。恐らく体力を消耗しているはずだ。すぐに回復薬を生成するから、飲むといい】

「大丈夫なのか? その、回復薬を作るのにも、セイキを使うんだろ?」

【気にしてくれるのか?】

「その回復薬は、俺のために作ってくれるんだろ。その、さっきくらいのなら、協力、出来るし」

【ありがとう。それなら、まだユウの気持ちいいところを把握しきれていないことだし、少し手伝ってもらおうか。ユウは、それでも大丈夫か?】

「ん、任せるよ」

先程の続きと、スライムは俺の腰から上へと這い上がってきた。
腰骨の上やへその窪みをなぞられ、ぞくぞくしながらもスライムを受け入れる。

【気持ちいいところがあれば、声を出して教えてくれると助かる。ユウが、気持ちいいと感じれば感じるほど、精気は高まってエネルギーになるから】

「そ、そう、なのか……っ」

【ああ。ここが、好きなんだな。とても美味しいよ】

ぬくっとへその窪みに、スライムが触れる。
くちゅくちゅと浅くくすぐられると、堪らなく気持ち良かった。

【ほら、遠慮せずに声を出すといい。自分をもっと解放するんだ。そうすれば、もっと気持ち良くなれる】

「……っ、ん……ぁ、あっ」

【ああ、そうだ。その調子だ。……大丈夫、ここには君と私しかいないからね。もっと、大きな声を出してもいいんだ。そうだ、もっと私で気持ち良くなるといい。私は、そのためにここにいるのだからね】

優しくスライムに諭されて、羞恥心と好奇心せめぎあった。
例え、俺とスライムしかいないとわかっていても、男の俺が喘ぐなんて、と思うと声を出すのは躊躇われる。
けれど、もっと気持ちよくなれると言われると、やってみたくなってしまう。
どうしようと悩んでいると、かたくなっていた乳首にスライムにくるりと絡みつく。
締め上げられて突き出た先端を、くりくりこすこすと巧みに捏ね回されて、躊躇いが霧散した。

「あっ、ああ、っ、んっ、ん、ぅんっ、ひ、ぁっ」

思わず声が出て、口を塞ごうとした手を押さえられる。
無防備になった二つの乳首が、同時にぬるりとした感触に包まれた。
舌のように濡れたスライムが、ちろちろと乳首をくすぐり、ちゅるりと吸い上げる。

【声を我慢しないでくれ。もっと、ユウの声を聞かせて欲しいんだ。私が、君を気持ち良くしているのだと、君の声で実感させてくれ。ここは、気持ちいいかね?】

「ん、んんっ、き、きもちっ、からっ、あっ、ああっ、ちっ、ちくびっ」

手のひらに乗っていたはずのスライムが、体の上をするりするりと移動する。
腕をのぼったかと思えば、首筋から鎖骨にかけてすべりおりて、脇の下へ。
想像もしていなかったところから、快感が湧き上がる。
両手を上げさせられ、無防備にさらされた脇の下を、乳首と同じように濡れたスライムがちろちろとくすぐってくる。

「あっ、わき、ぃっ、ぁあっ、やだっ、そんなとこっ、あっ、や、ちがっ、そこはっ」

【大丈夫だ。何も隠さなくていい。どこで気持ち良くなってもいいのだから。何もおかしくないから、気持ちいいことだけ考えているといいよ】

乳首と脇の下を同時に責められて、みっともなく泣いて、大きな声で喘いだ。
こんなところが気持ちいいなんて、どうかしてると思うのに、スライムに大丈夫だと言われると本当に大丈夫な気がしてしまう。

【ユウ、回復薬を生成したよ。口を開けてごらん。飲ませてあげよう】

細く伸びたスライムの先端に、じわりじわりと液体が滲んでくる。

「んっ、あっ……ぁ、あ……っ」

重く垂れ下がった雫がぴちゃっと舌の上に落ちた。
そこから、柑橘系の爽やかな甘さが広がる。

「んっ、あれ、おいひぃ」

【この味が気に入ったのか? もう少し出せるが、飲むかね?】

差し出されたスライムの先端を、ぱくりと咥え込んだ。
落ちてくるのを待つより、この方が早いだろうと思ったからだ。
つるりとしたスライムを口に含んで、舌で刺激しながらちゅうちゅうと吸う。
スライムの回復薬は、オレンジジュースのような味で、喉が渇いていたこともあり、俺はがっつくようにしてそれを飲んだ。
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