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30、難題
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言われていることの意味がわからなくて、ジュールはそれから三回も意識を飛ばしながら射精を繰り返した。
ジュールの陰茎は、すっかり吐き出すものをなくし、びくりびくりと痙攣する体に引きずられてぶらぶらと揺れるだけになっている。
けれど、男の指は止まらない。
ジュールの乳首を、ぐりゅんぐりゅんと押し潰し、絶頂に仰け反るジュールを見つめながら責め立てる。
「あんたが言うまで、このままだからな。早く思い出さないと、大変なことになっちまうぞ」
どうやら、ジュールが何かを忘れているらしい。
絶頂を繰り返しながら、強すぎる快感で途切れた記憶をたどるのは難しく、ジュールはそれからさらに三度絶頂した。
「……ぁ、え……?」
六度目の絶頂のあと、ジュールは陰茎がむずりとするのを感じた。
それはなんだかよく知る感覚のようで、どこか初めて感じるような気もする不思議な感覚だった。
これはなんだっただろうかと思うより早く、七度目の絶頂がジュールの全身を貫いた。
「ふ、あ゛っ、はあ゛あ゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁッッ」
絶頂する快感と同時に、じょろりっと陰茎から熱いものが漏れ出た瞬間、その感覚が尿意であったことをジュールは知った。
悲鳴をあげても、出はじめた小便は止まらない。
じょろじょろと止まらない小便を漏らしながら、ジュールは乳首を責められ続け、ついに八度目の絶頂を迎えてしまう。
「どうした? 思い出したか?」
男はジュールが小便を漏らしているのに、涼しい声のまま乳首をいじめ続けている。
「はひっ、ごめっ、ごめなさっ、おひっ、おひっこ、れてる、おひっこ、れてまふ、ごめんらひゃいっ」
少しだけゆるんだ責め手の合間に、ジュールは自らの粗相を告白した。
それなのに、男はジュールを見下ろしながら微笑むだけで、乳首をぐりゅんぐりゅんっといじめ続けた。
「ごめんらひゃいっ、ちんちん、ちくびれ、いきましらぁっ、いっぱい、いっらのっ、もう、れないからっ、ちんちん、もう、ざーめんれないの、ゆるひれぇっ、おひっこ、とまんなくなるぅ……っ、ちんちん、おかひくなっちゃうよぉっ」
「よし、えらいぞ、やっと言えたな。ほら、ちゃんと言えたから、乳首いじめはおしまいだ。ああ、全部漏らしちまったのか? 床までびちょびちょだな」
「ごめんらひゃい……っ、わ、わるいこ、だから、おひおき、ひゅる……?」
「すっきりしたか?」
「……んぅううぅっ、しゅっきり、ひまひた……っ」
乳首をいじめていた指が、ジュールの舌を掴んでぐにぐにと揉みはじめる。
イく時に言えと言われていたのに、黙ってイってしまったジュールは悪い子で、お仕置きを待つ身なので逆らったりしない。
「そうか、それならこれはもう片付けておこうな。洗浄」
しゅわっと淡い光が弾けると、そこにはもうジュールが漏らした小便の一滴も落ちてはいなかった。
魔法を使える人間は珍しいと聞いていたのだが、もしかしたら、そんなことはないのかもしれない。
ジュールも知らない便利な魔法。
それをこんなにも簡単に使う男を、ジュールはすごいと尊敬した。
「さっぱりしただろう? ほら、それじゃあ、次にいこうか」
◆◆◆
「む、無理です……そ、そんなの、できない……っ」
「できなくてもやるんだよ。これは、お漏らしをしたお仕置きなんだから。ほら、向きだけは選ばせてやるから早くしろよ」
ジュールは、ごろりと横になった男を見下ろしたまま固まっていた。
男に告げられたお仕置きの内容が、ジュールにはどうしても受け入れられない。
「早くしろよ。こっち向きでも、あっち向きでもいいから、早く俺を跨いで座れ」
男の要求は、ただひとつ。
その整った顔の上に、ジュールが尻を下ろすことだった。
顔面に座れと言われて、本当に、はいわかりましたと座れる人がいるのだろうか。
ましてや、いまのジュールは何も身につけていない、完全な裸なのだ。
尻の穴のすぐ上には、鹿のように短い尻尾がぴこぴこと揺れているし、触られてもいない尻の穴などは、口づけと乳首いじめのおかげですでに濡れ、すっかりびしょびしょになっている。
顔の上に座るということは、濡れた尻の穴をあの顔に押し付けることと同義なのだ。
「せ、せめて、体を拭かせてください」
「なんでだ? お漏らししたのは、全部綺麗になってるだろ」
確かに漏らした小便は、すべて綺麗に落とされていた。
だが、ジュールの体から出た体液は無関係と判断されたのか、濡れた尻の穴はまるっきりそのままだったのだ。
いまも、濡れた尻の穴から溢れた淫水が、ふとももへと垂れてしまっている。
まだ気づかれていないみたいだが、気がつかれたらどうなってしまうだろうか。
「ちゃんとお仕置きを受けないなら、ここでやめるか? まだこのチンポをハメてもないのに終わりでいいのか? ほら、素直にならないとご褒美はもらえねぇぞ」
勃起した陰茎をゆらゆらと揺らされて、ジュールはうつむいたまま悩み、どうしようもなくなって、すべてを正直に話すことにした。
こんな中途半端な状態で放り出されてしまったら、ジュールはこの疼きを静めるため、森の獣にでも尻の穴を差し出してしまいかねない。
「し、尻の、穴が……尻の穴が、濡れてるんです……お願い、します、拭かせて、ください」
寝転んでいた男が、むくっと起き上がる気配がした。
それも、驚くくらいの勢いで。
うつむいたジュールの手を、ひとまわり大きな手が包み込んだ。
「ここに、きてみろ」
男に手を引かれるまま引き寄せられ、立ったままその大きな体を跨がされると、ジュールの尻の穴はこぷりと淫水を溢れさせた。
ジュールのふとももを、新しく溢れた淫水がつうっとすべり落ちていく。
「ああ、いやらしいな」
男は躊躇うこともなくジュールのふとももを抱え、落ちてきた淫水を啜りはじめた。
「ダメっ、そんなの、舐めないで……っ」
ちゅるっちゅるっとふとももを優しく吸われる感触に、ジュールの体はがくがくと震え上がった。
かしかしと時々歯を立てながら、男の唇は垂れてくる淫水をゆっくりとたどり、ふとももをのぼってくる。
「前からと後ろから、どっちがいい? 答えないなら、このまま前からいく」
ジュールのふとももを見せつけるようにべろりと舐めた男が、出しきって萎えた陰茎を持ち上げ、その奥に鼻先を突っ込んだ。
「甘い、匂いがするな……そのまま、見てろよ。最後まで、目を反らすんじゃねぇぞ」
ジュールが見ている目の前で、わざと見せつけるように突き出た舌が、陰嚢の影へと入り込み、濡れた尻の穴に向かってのばされていく。
ぞくぞくと震えながらゆっくり足を開かされたジュールは、それ以上逆らうことはできず、男の舌をそのまま受け入れた。
ちろちろと細く尖った舌が、掠めるように尻の穴に触れていく。
その熱く濡れた感触に、本当に舐められているのだと理解した瞬間、ジュールの尻の穴は淫水よりも濃い、とろりとした蜜を溢れさせていた。
「あ、うそ……っ」
ジュールにも、それは初めての経験だった。
淫魔の性器が、どんな相手とでも性交がしやすいように淫水と呼ばれる分泌液を出し、自ら濡れるということは最早世界の常識だ。
だが、淫魔の性器が、ただ濡らすための淫水だけでなく、甘い蜜のようなものを出すということまではあまり知られていないだろう。
何故ならそれは、自ら求める相手を誘う淫魔の求愛の証であり、よほど心を許したものの前でしか分泌されない特別な体液だからだ。
本当なら、今日どころか数時間前にあったばかりの男相手に、分泌されるべきものではなかった。
だが、まともな愛を知らずに育ったジュールの目には、男のするすべての行為が愛の証としてうつっていた。
ましてや、精液便所と蔑まれるようなジュールの尻の穴を舐めるなど、普通ならあり得ない行為だ。
ぐらぐらと揺れていたジュールの心は、それで完全に落ちてしまった。
尻の穴から蜜を出すほど、ジュールはこの男のことが本気で欲しいと思ってしまったのだ。
ジュールの陰茎は、すっかり吐き出すものをなくし、びくりびくりと痙攣する体に引きずられてぶらぶらと揺れるだけになっている。
けれど、男の指は止まらない。
ジュールの乳首を、ぐりゅんぐりゅんと押し潰し、絶頂に仰け反るジュールを見つめながら責め立てる。
「あんたが言うまで、このままだからな。早く思い出さないと、大変なことになっちまうぞ」
どうやら、ジュールが何かを忘れているらしい。
絶頂を繰り返しながら、強すぎる快感で途切れた記憶をたどるのは難しく、ジュールはそれからさらに三度絶頂した。
「……ぁ、え……?」
六度目の絶頂のあと、ジュールは陰茎がむずりとするのを感じた。
それはなんだかよく知る感覚のようで、どこか初めて感じるような気もする不思議な感覚だった。
これはなんだっただろうかと思うより早く、七度目の絶頂がジュールの全身を貫いた。
「ふ、あ゛っ、はあ゛あ゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁッッ」
絶頂する快感と同時に、じょろりっと陰茎から熱いものが漏れ出た瞬間、その感覚が尿意であったことをジュールは知った。
悲鳴をあげても、出はじめた小便は止まらない。
じょろじょろと止まらない小便を漏らしながら、ジュールは乳首を責められ続け、ついに八度目の絶頂を迎えてしまう。
「どうした? 思い出したか?」
男はジュールが小便を漏らしているのに、涼しい声のまま乳首をいじめ続けている。
「はひっ、ごめっ、ごめなさっ、おひっ、おひっこ、れてる、おひっこ、れてまふ、ごめんらひゃいっ」
少しだけゆるんだ責め手の合間に、ジュールは自らの粗相を告白した。
それなのに、男はジュールを見下ろしながら微笑むだけで、乳首をぐりゅんぐりゅんっといじめ続けた。
「ごめんらひゃいっ、ちんちん、ちくびれ、いきましらぁっ、いっぱい、いっらのっ、もう、れないからっ、ちんちん、もう、ざーめんれないの、ゆるひれぇっ、おひっこ、とまんなくなるぅ……っ、ちんちん、おかひくなっちゃうよぉっ」
「よし、えらいぞ、やっと言えたな。ほら、ちゃんと言えたから、乳首いじめはおしまいだ。ああ、全部漏らしちまったのか? 床までびちょびちょだな」
「ごめんらひゃい……っ、わ、わるいこ、だから、おひおき、ひゅる……?」
「すっきりしたか?」
「……んぅううぅっ、しゅっきり、ひまひた……っ」
乳首をいじめていた指が、ジュールの舌を掴んでぐにぐにと揉みはじめる。
イく時に言えと言われていたのに、黙ってイってしまったジュールは悪い子で、お仕置きを待つ身なので逆らったりしない。
「そうか、それならこれはもう片付けておこうな。洗浄」
しゅわっと淡い光が弾けると、そこにはもうジュールが漏らした小便の一滴も落ちてはいなかった。
魔法を使える人間は珍しいと聞いていたのだが、もしかしたら、そんなことはないのかもしれない。
ジュールも知らない便利な魔法。
それをこんなにも簡単に使う男を、ジュールはすごいと尊敬した。
「さっぱりしただろう? ほら、それじゃあ、次にいこうか」
◆◆◆
「む、無理です……そ、そんなの、できない……っ」
「できなくてもやるんだよ。これは、お漏らしをしたお仕置きなんだから。ほら、向きだけは選ばせてやるから早くしろよ」
ジュールは、ごろりと横になった男を見下ろしたまま固まっていた。
男に告げられたお仕置きの内容が、ジュールにはどうしても受け入れられない。
「早くしろよ。こっち向きでも、あっち向きでもいいから、早く俺を跨いで座れ」
男の要求は、ただひとつ。
その整った顔の上に、ジュールが尻を下ろすことだった。
顔面に座れと言われて、本当に、はいわかりましたと座れる人がいるのだろうか。
ましてや、いまのジュールは何も身につけていない、完全な裸なのだ。
尻の穴のすぐ上には、鹿のように短い尻尾がぴこぴこと揺れているし、触られてもいない尻の穴などは、口づけと乳首いじめのおかげですでに濡れ、すっかりびしょびしょになっている。
顔の上に座るということは、濡れた尻の穴をあの顔に押し付けることと同義なのだ。
「せ、せめて、体を拭かせてください」
「なんでだ? お漏らししたのは、全部綺麗になってるだろ」
確かに漏らした小便は、すべて綺麗に落とされていた。
だが、ジュールの体から出た体液は無関係と判断されたのか、濡れた尻の穴はまるっきりそのままだったのだ。
いまも、濡れた尻の穴から溢れた淫水が、ふとももへと垂れてしまっている。
まだ気づかれていないみたいだが、気がつかれたらどうなってしまうだろうか。
「ちゃんとお仕置きを受けないなら、ここでやめるか? まだこのチンポをハメてもないのに終わりでいいのか? ほら、素直にならないとご褒美はもらえねぇぞ」
勃起した陰茎をゆらゆらと揺らされて、ジュールはうつむいたまま悩み、どうしようもなくなって、すべてを正直に話すことにした。
こんな中途半端な状態で放り出されてしまったら、ジュールはこの疼きを静めるため、森の獣にでも尻の穴を差し出してしまいかねない。
「し、尻の、穴が……尻の穴が、濡れてるんです……お願い、します、拭かせて、ください」
寝転んでいた男が、むくっと起き上がる気配がした。
それも、驚くくらいの勢いで。
うつむいたジュールの手を、ひとまわり大きな手が包み込んだ。
「ここに、きてみろ」
男に手を引かれるまま引き寄せられ、立ったままその大きな体を跨がされると、ジュールの尻の穴はこぷりと淫水を溢れさせた。
ジュールのふとももを、新しく溢れた淫水がつうっとすべり落ちていく。
「ああ、いやらしいな」
男は躊躇うこともなくジュールのふとももを抱え、落ちてきた淫水を啜りはじめた。
「ダメっ、そんなの、舐めないで……っ」
ちゅるっちゅるっとふとももを優しく吸われる感触に、ジュールの体はがくがくと震え上がった。
かしかしと時々歯を立てながら、男の唇は垂れてくる淫水をゆっくりとたどり、ふとももをのぼってくる。
「前からと後ろから、どっちがいい? 答えないなら、このまま前からいく」
ジュールのふとももを見せつけるようにべろりと舐めた男が、出しきって萎えた陰茎を持ち上げ、その奥に鼻先を突っ込んだ。
「甘い、匂いがするな……そのまま、見てろよ。最後まで、目を反らすんじゃねぇぞ」
ジュールが見ている目の前で、わざと見せつけるように突き出た舌が、陰嚢の影へと入り込み、濡れた尻の穴に向かってのばされていく。
ぞくぞくと震えながらゆっくり足を開かされたジュールは、それ以上逆らうことはできず、男の舌をそのまま受け入れた。
ちろちろと細く尖った舌が、掠めるように尻の穴に触れていく。
その熱く濡れた感触に、本当に舐められているのだと理解した瞬間、ジュールの尻の穴は淫水よりも濃い、とろりとした蜜を溢れさせていた。
「あ、うそ……っ」
ジュールにも、それは初めての経験だった。
淫魔の性器が、どんな相手とでも性交がしやすいように淫水と呼ばれる分泌液を出し、自ら濡れるということは最早世界の常識だ。
だが、淫魔の性器が、ただ濡らすための淫水だけでなく、甘い蜜のようなものを出すということまではあまり知られていないだろう。
何故ならそれは、自ら求める相手を誘う淫魔の求愛の証であり、よほど心を許したものの前でしか分泌されない特別な体液だからだ。
本当なら、今日どころか数時間前にあったばかりの男相手に、分泌されるべきものではなかった。
だが、まともな愛を知らずに育ったジュールの目には、男のするすべての行為が愛の証としてうつっていた。
ましてや、精液便所と蔑まれるようなジュールの尻の穴を舐めるなど、普通ならあり得ない行為だ。
ぐらぐらと揺れていたジュールの心は、それで完全に落ちてしまった。
尻の穴から蜜を出すほど、ジュールはこの男のことが本気で欲しいと思ってしまったのだ。
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