恋は熱量

うしお

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27、回復(2)

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「ふぁ……っ、あっ、ああ……んぅ、ふ、ぅ……っ」

「でも、ちゃんと感度はいいままだな」

ジュールの乳首がすっかり悦い場所に変わったことを、男は丁寧に確かめていた。
男はジュールの耳を舐めながら、乳首の先端をかりかりと引っ掻いてみたり、きゅうっと引きのばしてみたりと忙しくしている。
それに引き換え、耳と乳首を責められているジュールといえば、男の専属楽器にでもなってしまったかのように、触れられる度に快楽に蕩けた声で啼き続けるだけだった。
せっかく来てくれた男に満足してもらえるよう、ジュールがちゃんと奉仕をしなければと思うのに、初めての愛撫に蕩かされてしまった体がいうことをきかない。

「ほら、向こうを向いて座ってみろ。もっと気持ちよくしてやるぞ」

「もっ……とぉ……? きもちぃ、い……?」

「そうだ。向こうを向いたら、気持ちいいのを二倍にしてやる」

「ん……っ」

ジュールは男に促されるまま、あぐらをかいた足の間に座り込んだ。
両ひざを曲げ、きちんと揃えて座ったジュールの足を、男は大きく開いて太ももの外へと出してしまった。
あぐらをかいた男の足よりも外に爪先がつく。
ジュールは足を大きく開かされ、勃ちあがった陰茎と尻の穴が冷たい空気に触れる。
濡れているからなのかすぅすぅとして、やけにぞくぞくとした。
あまりにも恥ずかしい姿に、足を閉じようとすれば、男が後ろからジュールを優しく抱きしめ、それを止める。
背中にぴったりと男の熱を感じると、ジュールはそれだけで蕩けてしまいそうだった。

「勝手に閉じんなよ。俺が気持ちよくしてやるっていったろ。ちゃんと開いとけ、たっぷり啼かせてやるから」

かあっと顔が赤くなるのを感じ、ジュールが両手で顔を覆うと、男の指先が白く濁った蜜をまとう陰茎の穴へ押し当てられた。

「……な、なんで、そこっ、ふ、ぁああッッ」

濡れた穴をちゅるんちゅるんと、四本の指がひっきりなしに撫でていく。
たくましい男の胸に反った体を押し付けながら、ジュールはやっぱり気持ちいい気持ちいいと素直に繰り返した。

「きもちいいのっ、だめぇっ、ちんちん、とけるぅ、きもちよくて、ちんちん、とけちゃうっ、やぁっ、ああっ、きもちいいよぉっ、ちんちん、すごぃいいっ」

「ああ、クソ、このままイくまでいじめてやりてぇっ。いや、駄目だ。いまは、乳首の番だ。忘れねぇうちに嫌ってほどすりこんで、ここでイける体にしてやんだろ。ちょっといじめられただけでイけるんだから、ちゃんと教えてやりゃ、イキっぱなしにだってしてやれるはずだ。我慢だ、我慢。焦っちゃなんねぇ……くッッそつれぇなぁッッ」

急に、ぱっと陰茎が解放され、ジュールは男の胸の中にぐったりと倒れこんだ。
男は優しくそれを受け止めてくれる。
後ろから抱き締められて、ジュールは逆らわず男に全身を委ねていた。
もう好きにしてくれ、という心境だった。
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