恋は熱量

うしお

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23、飛び火(2)

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「ひぁッ、ああッ、な、ンンッ」

「濡れてた方が気持ちいいからな。もっとよくなるように、たっぷりつけてやろうな」

とろとろと先走りを溢れさせていた陰茎の先端を、男の指がぢゅくぢゅくと掻きまわしていた。
太くてごつごつとした指なのに、やわらかな泉の口をくすぐる手つきは繊細で、刺激された水脈は悦ぶように蜜を溢れさせていく。

「や、ぁ……は、ぁぅ……ぅっ、らめ……ぇっ、そこぉ……っ、くちゅ、くちゅ……ぅっ、ぃやぁ……あぁ、んぅっ、ぅ、ふ……ぅっ、ちんちん、らめぇ……っ、とけるぅ……っ、ちんちん、とけちゃ……ぁあンンッ」

「はは、嘘が下手だなぁ。こんなに蜜を溢れさせて、嫌なわけがねぇのによぉ。ほら、正直に言ってみろ。びしょ濡れチンポいじめられて気持ちいいんだろ?」

大きな手がジュールの亀頭を包み、ぬめつく小さな穴に親指がそえられた。
小さな穴が見えなくなるほど大きな指だ。
その指が、ぴったりとジュールの穴を塞いでしまった。

「ぁ……ぁあ……ぁっ、ら、めぇ……っ、ゆ、ゆるし……っ、ゆるし、て……っ」

まだ押さえられただけなのに、ジュールにはその指が恐ろしいもののように思えた。
きっと、これはジュールを簡単に狂わせてしまうだろう。
文字通り、指一本、それだけで。

「許して、だって? なんだよ、何を謝ってんだ? 俺は、まだ何もしてねぇだろ。そんなに怯えるなよ、傷つくだろ。それによ、俺は、気持ちいいことしかしてねぇだろ? それは、あんたが一番よくわかってるはずだぜ。なぁ、そうだろ?」

耳に触れた唇が、楽しそうに囁いていく。
少し撫でられただけで蜜を溢れさせていた穴を、覆い隠した親指がゆっくりと撫でまわす。
くちゅりくちゅりといやらしい音が鳴りはじめると、ジュールの陰茎は苦しそうにびくびくと跳ね上がった。

「あっ、ああっ、ごめっ、ごめん、なさいっ、ぃやっ、ぁ、は……ぁンンッ、ふぁっ、あっ、きもちっ、きもち、いいっ、んぅううぅッ、ちんちん、きもちいいれすっ、そこ、きもちいぃのぉ……っ、あっ、らめぇっ、らめっ、きもち、よくれ、とけちゃぅううぅッッ」

「ん、よく言えたな。おー、えらいえらい、ご褒美にもうちょっだけいじめて……おっと、いけねぇ、間違えちまった。あんたはいい子だもんなぁ。いじめるんじゃなくて、ご褒美にアタマをよしよししてやんねぇとな」

「ひッ、なんッ、なんれッッ、なんれぇ……ッッ」

そこからたっぷりと亀頭を撫でられ、ジュールはたくさん啼かされた。
陰茎の先を親指でちゅくちゅくと掻きまぜられながら、乳首を撫でられると目の前が真っ白になるくらい気持ちよかった。
ジュールは声を我慢することすら考えられないくらい、ひっきりなしに喘がされ、男の指をねだらされた。
親指で撫でられ続けた小さな穴は、じんじんと疼きながら蜜を溢れさせ、男の指がふやけるほどに濡れた。

「…………ぁ、ひゅ…………ぅ、ぁ……ぁ…………っ」

「いけねぇ、ついつい夢中になっちまった。この続きは、また、あとでな?」

そして、濡れた指が、ジュールの乳首をそっと包み込んだ。
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