壁穴屋

うしお

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ティロドミアの街

ティロドミアの街 14

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「ん? あれぇ、動かねぇなぁ」

「やべぇな、これ。キツマン過ぎだわ。挟んだら、締まり過ぎて動かねぇよ」

「あははっ、こりゃ、ダメだ。ぜんっぜん、動かねぇわ」

「いやぁ、残念だなぁ」

俺の足首と膝を抱えた男たちがゆるゆると腰を振るが、濡れてもいない太ももとふくらはぎの間にがっちりと挟まれたちんぽはすべらない。
一突きごとに左右の足が頭の方へ押され、ただでさえ大きく開かされている股がぱかぱかと動かされる。
これだけ開かされても平気とは、我ながら関節がやわらかいものだと思うが、実際やられるとそれどころではない。

「ん゛っ、ふ、ふっ、ぐぅっ、ぅう゛う゛っ、ん゛ぅう゛う゛っ」

男たちは、動かないと言いながら、何度も何度も試すように腰を振り続けた。
どうやっても動かないととっくに確認できているはずで、それならばさっさと止めればいいのにいつまでもいつまでも同じことを繰り返している。
そして、それがわざとだということは、そこかしこであがる嘲笑うような笑い声が証明していた。

「あーあ、マンコがぱくぱくしてら」

「ブラシじゃなくて、早くチンポ食べたいじゃねぇの?」

「お・チ・ン・ポ、ちょー・だい、ってか?」

誰かの台詞に合わせ、ふたりの男が足を動かす。
ブラシをずぷずぽと突っ込まれながら、くぱくぱとみっともなく開かされている俺のケツ穴を、男たちがげらげらと嗤いながら見ている。
見られている。
視姦さみられている。
俺という存在が、ただただちんぽを扱くための穴としか見られていないということに、ぞくぞくと震えた。
ブラシに責められる直接的な快感だけではないものが、背筋をねっとりと這い上がってくる。
ああ、これは紛れもなくだ。
思わず熱く潤んだ吐息が漏れた。

「……ぁ゛、あ゛あ゛ッッ、あ゛あ゛ぁ…………っ」

そんなふたりの悪戯も、邪魔にならなければどうでもいいと言わんばかりに、ブラシを動かすカシラの手は止まる気配が少しもない。
ぱかぱかと開かされる足の真ん中で、ぢりぢりぢりっ、ずぷぷぷぷっとブラシは動き続けている。
悲鳴のような喘ぎ声が止まらない。
閉じることすら忘れた口からは、飲み込めないよだれがだらだらと垂れ続けている。
これでまだ、ケツ穴には一本のちんぽも咥えさせてもらえていないだなんて、このあとに待ち構える絶頂未来が想像できない。
このまま、こいつらの好きにされたら、俺はどうなってしまうのだろうかと、考えるだけで絶頂しそうで、本当に頭がおかしくなりそうだ。
そんなことを考えている間にも、足が開く度にケツ穴がもぐっもぐっと何かを食べるように動き、肉襞を磨くブラシを悦んで咥えこんでいる。
ケツ穴をずりゅっずちゅっとブラシで磨かれる激しく強い快感に、穴の縁に毛先がちくんちくんと突き刺さる弱くて鋭い快感が追加され、少しずつ強い快感に慣れはじめていた体が再びぞくぞくと震えはじめていた。
足を押されると股が大きく開き、ゆるんだケツ穴にブラシが奥まで入り込んでくる。
逆に、足を引かれれば股が閉まり、狭くなったケツ穴からブラシが無理矢理引きずり出されていく。
そのどちらも新しい快感で、たまらなく気持ちいい。
ゆれる重りと太くなりすぎたヴァルミルガに弱く責められ続けているちんぽも、ものすごく気持ちいい。
それなのに。
それなのに、いつまでもこの体は絶頂にたどりつけない。
一定の快感を超えないよう細かくブラシを操るカシラによって、俺の体は徹底的に快楽を管理され、抑えられた範囲の中に留め置かれていた。
逃げることも求めることも許されず、ただただ好きなように遊ばれ、絶頂の寸前にある快楽の海に浸され続けている。

「おいおい。遊んでばっかいると、こっちが磨き終っちまうぞ。そろそろ、ちゃんとガチムチマンコを使ってやれ。ほら、いいもんわけてやるからよ」

「カシラ、いつの間にこんなモン買ったんです?」

「買ったんじゃねぇよ。サービスだって、もらったんだ」

「へえ、スライム粘液をくれるなんて、ずいぶんサービスいいんすね」

たたまれた両足がそれぞれ持ち上げられ、太ももとふくらはぎの隙間にねっとりとしたものが塗りつけられる。
ぬちょっぬちょっと聞こえてくる粘着質な音に、絶頂を求める体が期待に震えた。
スライム粘液は、時間が経つと乾いてしまう潤滑油とは違い、どれだけ時間が経っても粘度が変わらない優れものの潤滑剤だ。
しかも、たっぷりとぬめる癖に、捩じ込まれる快感を一切邪魔しないことから、一晩中ケツ穴にちんぽを入れられても最後まで気持ちいいままでいられると有名だった。
たしか、その性能の分、値が張るものだったと思ったが、それをぽんとくれてやるだなんて、本当にサービスのいい店だ。

「そろそろ仕上がるから、さっさと終わらせとけよ。オレが使ってるときは、遊ばせる余裕なんてねぇからな」

「へぇ、すんません。んじゃ、今度こそヌかせてもらうぜ」

左右の膝をがっちりと抱え込まれ、穴ですらない場所を犯された。
ふくらはぎと太ももの間を、ちんぽの大きく張ったエラや長くたくましい幹が通り抜ける度に、ぬちゅぬちゅといやらしい音が鳴る。
ケツ穴を磨くブラシと合わせると、まるで三本のちんぽに犯されているみたいで、興奮が止まらない。

「おいおい、マンコがすげぇヒクついてんぞ。まさか、足マンコ犯されて、興奮してんのかよ」

「ははっ、こりゃ期待以上だな。ごほーびに、こっちにもくれてやる」

ブラシに磨かれひくつくケツ穴に、とろんと落ちてきたのはねっとりとした液体で。
足の隙間と同じように、ケツ穴はぬちょっぬちょっといやらしく鳴きながら、ねっとりと濡れたブラシを咥えこんだ。

「は……ぁ゛っ、あ゛っ、あ゛……っ」

少しずつ抜かれていたブラシが、一番奥まで戻ってくる。
久しぶりに拡がるケツ穴が、歓喜に震えた。
ブラシがぬるりぬるりと奥まで入り込んで、ねっとりとしたものをケツ穴に塗りつけていく。
奥の穴を突き抜けるほど深く、ケツ穴から抜けそうなくらいぎりぎりまで浅く。
あまりの快感にケツががくがくと震えるが、ほとんど動く余地もなく、少し押さえられただけで動けなくなる。

「動かすんじゃねぇよ。やりにきぃだろうが」

支配するものの声に、ぞくんっと震えた。
ケツを押さえていた手が離れ、その一瞬あとにはケツがぱぁんっと叩かれていた。
爪先がきゅっと丸まり、思わずぐっと力の入った足に挟んだちんぽを生々しく感じる。

「うおっ、急に足マンが締まったぞ」

「ケツ叩かれて悦ぶなんて、相当な淫乱だな」

「おいっ、誰かここにきて、ケツを叩いてやれ。オレはこっちに集中する」

「あ、じゃあ、俺がやります」

立候補を宣言した声は、ブラシを一気に引き抜いた男のものだった。

「マンコがとろとろになるように、たっぷり叩いてやれ」

「はい。いっぱい叩きますね」

急にゆっくりになったブラシに責められながら、手加減もなく振り下ろされる手にケツを叩かれまくった。
ブラシを一気に引き抜いた男は、ケツを叩かせても容赦がない。
肉襞を磨くブラシをぎゅうぎゅうと締め付けながら、台をがっちりと掴み、詰め込まれ続ける快感に必死で耐えていた理性がぶつっと弾けとんだ。

「ひっ、ひ……ぃっ、も゛、む゛り゛ぃ、も゛ぉっ、む゛り゛だがら゛ぁあ゛あ゛っ、がま゛ん゛っ、む゛り゛ぃい゛い゛っ、い゛ぎだい゛……っ、ぢん゛ぽぉっ、ぢん゛ぽぉお゛お゛っ、ぐれ゛ぇっ、げづあ゛な゛、ごわ゛れ゛る゛ぐら゛い゛、ずぼずぼぢでぐれ゛ぇえ゛え゛っ」

「あーあ、ひっでぇ。マンコイキしたくて、おかしくなっちゃってるよ」

「おうおう。こいつぁいーい感じに仕上がってきたなぁ。あと一息だぞぉっ。がんばれがんばれ」

「も゛、や゛ら゛ぁっ、ぶら゛ぢ、や゛ら゛ぁっ、ぢん゛ぽぉっ、ぢん゛ぽがい゛い゛っ、ひっ、ひぃっ、あ゛っ、あ゛あ゛っ」

「ほらほら、ワガママ言うんじゃねぇよ。ちゃーんと、オシオキもしてやっから、もうちょいガマンしとけ」

嗤うカシラの声に、被さるようにちんぽと金玉にぶら下げられた重りが、思いきりがちんとぶつかる音が聞こえる。

「ひぎぃい゛い゛い゛い゛ッッ」

きっと、少しゆらされた程度なら耐えられた。
だが、カシラはお仕置きだと言って思いきりぶつけてしまった。
ちんぽの先が、金玉が、もげたのではないかと思うくらいの衝撃だった。

「オラ、もっとマンコでねだって見せろ」

なぶるようなカシラの声に、俺のケツ穴は素直にひくつく。
早く、早く、ちんぽを恵んでください、とねだるみたいに。
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