壁穴屋

うしお

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ディレーテの街

ディレーテの街 67

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「これは【百腕巨人ヘカトンケイルの指先】といいます。これは、装着したものが望む通りに肉体を変化させることができる魔道具です。基本的には、このように手首へと嵌めて使います。これを装着すると、例えば手の届かない場所にあるものを取ったり、手離したくないものをしっかり掴んだりすることもできますよ」

取り出された魔道具は、名前の雄々しさに比べるとどこか細くて華奢な印象しかなく、ただの腕輪にしか見えなかった。
もしかしたら、ただの装飾品を魔道具だと偽る誰かに騙されているのではと思うほどに。
だが、領主が手首に装着した腕輪に魔力を通すと、それが嘘ではないことがわかった。
鍛えられてはいるが、どちらかと言えば華奢な部類の領主の腕が、見ている前でオーガのような筋肉隆々の腕に変化した。
さらに、瞬きをするほどの一瞬で、領主の腕は枯れ木のような細腕にもなり、拳だけが大きく膨らんだ盾蟹シールドクラブのような腕にもなる。
腕自体をのばすことも可能で、望めばその指先はどこまでも遠くまで届き、長さも太さも自由自在なのだと教えられた。

「こんな風に、好きなように変化させることができます。それから、他に、こんなこともできるのですよ」

領主が微笑むと腕のあちこちから、にょきにょきと指が生えてきた。
親指のように太いものや、中指のように長いもの、小指のようにか弱いものまで。
数えきれないほどのそれが、それぞれ宙を掴むように自在に動く姿を見て、おぞましくもぞくぞくと震えてしまった。

「すごいでしょう? これを、先生が大好きな気持ちいい棒に取り付けるのです」

「それを、きもち、いい、ぼう……に?」

「ええ。これをつけたら、この気持ちいい棒は、さらに特別なものになりますからね」

そう言って、領主が俺の前に取り出したのは、領主の雄々しくそそりたつちんぽで。
すでに先端からよだれを垂らしていた凶悪なそれに、思わずごくりと唾を飲み込んだ。

「キマイラのおちんぽは、人のものとは違いすぎて、このままでは先生に悦んでもらえないでしょうからね。先生のために、こちらの魔道具を用意させたのですよ」

唇に触れた指が、それを開かせる。
抵抗をすることなく薄く開いた唇に、濡れた先端が押し当てられれば、しゃぶりつかずにはいられない。
雄の臭いがするちんぽに舌を絡め、ちゅうちゅうと乳飲み子のように吸い立てる。
よだれを垂らす唇を舌でなぞりながら、領主の顔を見上げれば、愉しそうに細められた瞳に射抜かれる。

「ぁ……ごぇん、らひゃい、かっへに、おひゃぶり、ひれ……っ」

「先生は、悪い子ですね。おねだりもしないで、おちんぽをぺろぺろと舐めはじめるだなんて。それに、ふふっ、ごめんなさいといいながら、舐めるのをやめないなんて……本当に、悪い子、ですね」

僅かに腰を引かれ、舐めていたちんぽがほんの少し、遠くなる。
それでも、舌をのばさずにはいられず、垂れ下がる雫を求めて犬のように喘いだ。

「あ、あ……おねが、おねがい……おちんぽ、ください……おちんぽ、なめさせて……っ」

「……そうですね。ちゃんとおねだりもしてくれましたし、おちんぽを舐めさせてあげてもいいでしょう」

「あ、ありが」

「その代わり、いまからこのおちんぽを咥えたら、先生がおまんこを犯されて気持ちよくなるまで続けます。ちゃんと絶頂できるまで、絶対に抜きません。先生を私のおちんぽを扱くための穴として使います。それでも、いいですか?」

そんなことを言われて、俺が断ると思っているのだろうか。
絶対に、大悦びすると知っているだろうに、と思いながら頷く。
身動きができずに、扱き穴扱いで犯されるなんて、普通の壁穴屋で楽しむ方法そのものだ。
むしろ、好きなだけ使って欲しいくらいなのだが。

「いい子ですね。では、最後まで楽しんでください。がんばって絶頂しましょうね」

微笑んだ領主が、ちんぽを咥えさせたのは上の口で。
喉の奥まで入れられ、うっとりと目を細めると、優しく頭を撫でられた。

「きっと、癖になると思いますよ。先生は、喉まで淫乱おまんこなんですから」

領主は俺の目の前で、ちんぽの根元に魔道具をぱちりと嵌め込んだ。
唇に触れるほど近い場所にある魔道具の小さな魔石がやわらかな光を放つと、すでに根元まで咥えていたはずのちんぽがずるりとのびた。
いきなりのことに目を白黒させる俺を見て、領主は愉しそうに笑う。

「まずは、どこまで飲み込めるか、試してみましょうか。これなら、キマイラのあの細長いちんぽよりも、先生の奥まで届かせることができますからね」

頭を振ることすら許されず、文字通り喉奥を抉じ開けられて犯された。
喉の奥どころか胸の奥まで犯されるような、長い長いちんぽが咥えたままの狭い穴の中で伸び縮みを繰り返す。

「っ、う゛ぐぉっ、ん゛ぅう゛っ、お゛ごぉッ、ん゛む゛ぅう゛う゛う゛ぅッッ」

俺の喉穴を犯す領主は、腰を振ることもなく俺を追い詰めていく。
息もできないほど奥深くまで入り込み、息を忘れるほど喉襞を責め立てた。
襞のひとつひとつを撫でられているような感覚は、まるで腕を飲み込まされていると錯覚するほど気持ちいい。

「先生の喉まんこ、とろとろに蕩けていて気持ちいいです。でも、そろそろ、我慢ができなくなってきました。先生の喉まんこ、犯しちゃっていいですか?」

ぞくっ、ぞくぞくぞくっと背筋を期待が駆け抜ける。
言葉が話せたなら、早く犯してくれとねだっていただろう。
だが、領主のちんぽにすっかり塞がれてしまったいまの俺に許されるのは、領主の目を見つめることだけ。
きらきらと煌めく美しい瞳の奥が、獲物を捕らえた獣ように、ぎらぎらと輝くのが見えた。
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