壁穴屋

うしお

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ディレーテの街

ディレーテの街 65

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気絶している間に、すべての準備は整えられていた。
ぼんやりと目に映すだけだったそれが、部屋の天井であると理解できるようになると、自分がまだ拘束されていることにも気が付いた。
きょろきょろと目玉だけを動かして、周囲の様子を伺う。
見える範囲には、あの少年のようなスタッフの姿も、仔キマイラの姿もなかった。
恐らく、腹がくちくなって眠ってしまった仔キマイラを、スタッフがどこかへ連れていったあとなのだろう。
あんな状況でなければ、もっとゆっくり撫でて可愛がってやりたかったと思う。
許されるなら、ここを出る前に一度会わせてもらいたいくらいだった。
親権など主張するつもりはないが、あれはなかなかに可愛いと思えていた。
恐ろしいモンスターであるキマイラに、こんな気持ちを抱くことになるとは思わなかったな。

仔キマイラにミルクを与えるため、地につきそうなほど低かったトレントの椅子は、いつの間にか種付け台とあまり変わらぬ高さまで上がっていた。
ぽっかりと開いたケツ穴が、領主の犯しやすい位置に据えられているようだった。
そうだ。腹が空になったのだから、次は領主のちんぽを喰わせてもらう番だろう。
自覚した途端に、ケツ穴がひくひくと震え、早くちんぽを入れて欲しいとねだりはじめる。
そして、ようやく、疼くケツ穴を抱える俺の足の間で、領主が何やらごそごそと動いているのが目に入った。

「…………じょ、しゅ……なに、して?」

「……ああ、お目覚めになりましたか。キマイラとたくさん交尾をした先生のおまんこの確認をさせてもらっていました。先生は、どうやら私の手配したキマイラのおちんぽが、とてもお気に召したようですね」

「ん……っ」

「何もしていなくても、思い出すだけでおまんこがひくひくするくらい気持ちよかったのですか?」

「……ん、よか、った……ぁっ」

「どちらのお口も、正直で、いやらしいですね」

領主は細長い灯りの魔道具を手に、再び俺の足の間をのぞきこむ。
腹の中を直接見られているのだと思うと、ぞくぞくしてたまらなかった。
ひくひくと震えるケツ穴がきゅうっと締まり、その口を閉じようとするのに、何かが邪魔をしているようだった。

「しま、んな……っ」

「ああ、おまんこが開きっぱなしなのが気になるのですね。でも、いまはどんなにがんばっても、閉まりませんよ。中がよく見えるように、トレントに拡げさせていますからね。奥の方まで入り込んでいますが、特にやわらかい根の先端を使っているので、痛くはないでしょう?」

「んっ、いた、くは……ないっ、けどぉっ、ぁ、あ……んま、みる、な……っ」

「……どうしてですか?」

「どうし、てっ、て……?」

「キマイラのおちんぽたちに、先生の淫乱なおまんこがどれだけ気持ちよくしてもらったのか、知られたくないからですか? ずいぶんと面白い形をしたおちんぽばかりでしたね。人のおちんぽにはついていないとげや突起で、おまんこの中をずたずたにされているのに、先生はとても気持ちよさそうでした。ねぇ、先生。旦那様のおちんぽは、そんなに気持ちいいものでしたか?」

とん、と腹に触れられただけで、ぞくりと震えた。
拡げられたメス穴の形を思い知らせるように、領主の指先が腹の上でくるりくるりと踊りはじめる。

「いつ、から、みて……っ」

「いつから、ですか? 先生が、囚われたキマイラを犯しはじめた時から、ですかね。この口に咥えたことも、このおまんこで咥えたことも、そうそう、おちんぽの中にまでおちんぽを咥えていたことも知っています。とても気持ちよさそうに、おまんこをぐちゃぐちゃにされていましたね。キマイラを旦那様と呼んで、甘えるみたいに」

俯いた領主がそれを言うのに、どんな顔をしているのか、わからなかった。
だが、その声を聞けば、だいたいのところがわかってしまった。

「……だから、か。あの魔道具を止めたのは、撮る必要がなくなったから、なんだな」

「ええ、そうです。別のところから撮っていますけれど。正確に言うなら、あれを止めたのは、近くで撮る必要がなくなったから、ですね。先生は、夢中になるとまわりが見えなくなりますから、あってもなくても同じだとは思いましたが、余計なものがない方が集中しやすかったでしょう?」

「ジョシュ」

「……お怒りになりますか?」

「ん……いや、その前に、ちょっとこれを外してくれるか?」

視線で腕の拘束を解くように頼めば、がっちりと掴まれていた腕は驚くほど簡単にトレントから抜き出せた。

「ジョシュ」

自由になった両腕を広げ、領主の名前を呼べば、戸惑いがちに近寄ってくる。
どこか叱られるのを恐れる子どものようで、思わずため息が出た。

「も、申し訳……っ」

「俺は動けないんだから、さっさと来い」

「は、はいっ」

ため息の意味を勘違いして逃げ出そうとするのを止め、きつく抱き締める。
まったく、顔のいいやつは、匂いも特別なんだろうか。
それなりの年であるが、年下であることには変わらない領主の背中を、子どもにするように撫でてやる。
普段は物わかりがいいのだが、時折、独占欲のような、嫉妬心のような、ほの暗い感情をちらつかせる領主をなだめていく。
このところ、ちゃんと相手もしてやれてなかったしな。
馬車で手早く済ませただけでは、物足りなかったのだろう。

「せ、先生……っ」

「ジョシュのおかげで、たっぷり楽しめたよ。エルデラの方も、なんとかしてくれたんだろう? お前のくれたサキュバススライムの召喚棒も、本当にすごかったぜ」

「……それは、よかった、です」

手触りのいい髪を撫で、まだ強張っている体を軽く叩いてやる。

「お前は、よくやってる。すごいよ、本当」

「……せん、せ」

「がんばってるやつには、ご褒美がなくちゃいけない、よな? なぁ、ジョシュは、どんなご褒美がいい? ……いま、ここに。使い放題の淫乱まんこがあるんだけど、お前の金玉空っぽになるまで使いたくねぇか?」

馬鹿みたいなことを言っている自覚はあるが、俺が差し出せるものなんてこの体くらいしかない。
領主も、嫌いじゃないだろうし、いいよな?
ついでに言わせてもらえば、さっきからずっとケツ穴が拡げられっぱなしで、ちんぽが欲しくてたまらなくなっていた。
しかも、領主なら俺の悦いところを知り尽くしているから、絶対に気持ちよくなれるとわかっている。
このまま、ヤらずに終わりってことはないだろうが、念のためだ。
果たしてどっちのご褒美になるのかはわからないが、気が済むまで犯してもらえたら嬉しい。
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