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ディレーテの街
ディレーテの街 45
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「…………ッッ!」
体が引き裂かれるような痛みで、目を覚ました。
悲鳴をあげようとした口には棒状の枷が噛まされており、全身にかけられた拘束具は増やされていた。
体をゆらすことすら許されないきつい拘束は、どう考えてもキマイラによるものではなく、何よりも腸を直接探られているような感覚が、そこに誰かがいることを知らせていた。
ぐちゃぐちゃと無遠慮に腹の中を撫で、時折、中にいる卵を確認するその手は小さく、まるで子どものようだと思った。
「あ、おにーさん。もう起きちゃったんだ。もう少し寝ててもよかったのにー。お願いだから、このまま力は入れないでいてね」
ずるりと引き抜かれたのは少年のようなスタッフの腕で、すぐにまたべっとりと濡れたそれがケツ穴に捩じ込まれてくる。
「でも、起きたんなら、えんりょしなくていーかな? もっと穴を大きくひろげるためのお薬をぬってるところだから、もう少しおとなしくしててよ。できるだけ早く終われるように、ボクもがんばってるところだからね」
「ん゛ぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛ッッ」
「うんうん、苦しいねー、つらいよねー。でも、急がないといけないから、もう少しがんばろうねー」
スタッフは腕を何度も抜き出しては、薬だというぬめりと共に戻してきた。
残っている最後の卵をわし掴みにし、前後にゆらして穴を拡げていく。
気が付けば卵は、意識を失う前よりもはるかに大きくなっているようだった。
「まいったなー。ボクが拡げるスピードより、卵の成長の方が早いかも。もうっ、気持ちいいからって、卵を抱えたままなのにおねだりするなんて、やりすぎだよ」
ぐちぐちと言いながらも、薬を塗り込む手を止めないスタッフが言うには、このままだと俺は腹をキマイラの子どもに内側から突き破られて、死んでしまう可能性があるらしい。
よくもそんな危ないモンスターと交尾させやがったな、と思ったが、話を聞いてみれば全部俺の自業自得だった。
実は、キマイラが孕ませる卵のうち、子どもが本当に入っているのは一番奥にある卵だけなのだという。
すでに産み落としている手前にあった十個の卵は、偽卵と呼ばれるもので、産まれたばかりの子どもに与えるための食料、人で言うところの離乳食にあたるらしい。
産まれたばかりのキマイラはまだ生き物として不安定なため、自分と同じキマイラの肉と魔力を摂取して、体内に蓄積する必要があるのだという。
あの種付けちんぽ一本分の肉と魔力が、ちょうど子どもが安定する量にあたるというので、なかなかうまくできているものだ。
偽卵に入っているのが、もしも生きているキマイラだったなら、共食いになってしまうのだろうが、命が宿っていなければただの餌という扱いなのだろう。
見た目こそ卵の形をしているが、それはあくまでも肉と魔力が詰め込まれている保存食ということらしい。
そんな偽卵は、もうどれだけ魔力を与えても、これ以上成長することはない。
だが、それは偽卵だけの話で、一番奥にある子どもが入っている本物の卵は違う。
魔力を与えれば与えるだけそれを吸収して成長をするし、当然のことながら成長しきった卵はいずれ孵化をする。
元々、本物の卵は、キマイラの特性を集めたような種付けちんぽの中で、最も特徴的な膨れた先端を核にして一番最初に形成される。
どの時点から子どもが存在するのかはわからないが、孕み腹の中でも一番深い場所に産み付けられる卵は、腹の中に残っている魔力をさらに吸収しながら成長を続けていく。
それは、産み落とされる瞬間まで続き、詰め込まれた精や残った魔力の量によっては、外へと出た瞬間に孵化することもあるらしい。
つまり、俺がおねだりして腹が膨れるほど犯してもらったのは悪手で、中にいる卵があふれるほどの魔力を吸収し、がんがん成長を続けているのだという。
「新鮮な魔力入りのミルクをこんなにたっぷり食べさせたら、赤ちゃんが大きくなるのは当たり前でしょ。しょーがない。もう中をしっかり洗って、魔力を無くすしかないよね」
そう言うと、にやりと笑ったスタッフが、ごそごそと前をくつろげ、ぼろんと元気になった自分のちんぽを取り出す。
「うちの子との交尾の後じゃ、物足りないだろうけどがまんしてね」
薬でぬめるケツ穴に、スタッフのちんぽが押し当てられた。
入れられる、と思った瞬間、目の前にいたスタッフの姿が一瞬で消える。
あまりにも一瞬のことで、どこへ行ったのかと思ったが、すぐに慌てたスタッフの声が聞こえてきた。
「ま、まって、じょーだんだって」
声のする方、すなわち上を見上げてみれば、そこには大蛇に巻き付かれ、宙吊りにされた男の姿があった。
もちろん、その大蛇の持ち主は、俺の大事なキマイラだ。
どうやら、少し離れたところにいたらしいキマイラは、ぐるぐると唸り声をあげながら少しずつ俺たちの方に近付いてきていた。
「ねっ、ほんとーにこのままだと、まずいんだって! じょーだんでも、お前のお嫁さんに手を出そうとしたのはあやまるから、早く降ろしてっ、その人に死なれたら困るんだって」
キマイラは、拘束されている俺をうかがうようにのぞきこみ、ざりざりとした舌で頬を舐めてくる。
持ち上げたスタッフを、山羊と竜がにらみつけ、獅子はどうする?とでも言いたげな視線を俺に送ってくる。
「もう悪ふざけしないから許してよー! ほんとーにやばいんだってー!」
いつの間にか、ずしりと重さを増していた卵の様子に、スタッフの言うことは嘘ではないのだろうと判断する。
そんな非常事態に悪ふざけをするのはどうかと思うが、キマイラだけでは対処できないと判断しての乱入だったはずだ。
それなら、このスタッフを排除するのは、さらなる悪手になる可能性がある。
俺がこくりと頷くと、スタッフの体がゆっくりと降ろされてきた。
「はーあ、ボクは契約でどーこーするのはキライだから、基本的にこの子の好きにさせてあげてるけどさー。まさかお嫁さんのために、ここまでするようになるなんて思わなかったよ。もーすっかりめろめろじゃないか」
ようやく地面に降ろされたスタッフは、ぶつぶつと言いながら、くつろげていた前を整える。
「ねー、もうちょっと、優しくしてくれてもいーんじゃない? ボクが、お前の契約主なんだよ?」
ぺしぺしと叩いているのは、いまだにスタッフの腹に巻き付いたままの大蛇の体で。
スタッフが俺から遠ざかるときには、別に何の反応も見せないくせに、俺に近づいてくるときには、警戒もあらわに行動に制限をかけるのだから面白い。
まるで護衛だな、と思う。
俺の腹の中にいる我が子のためだろうと思うのだが、このキマイラはとてもよい父親になりそうだ。
「心配ならこのまま巻き付いてていいから、ほんとーにジャマだけはしないで。間に合わなくなったら、後悔するのはお前も同じだからね」
スタッフは、そう言うと部屋の奥から、太い蔓のようなものをずるずると引き摺ってきた。
それから、網目状の潰れた玉のようなものと、ちんぽの先端だけを切り取ったようなものを用意すると、それらを組み合わせはじめた。
網目状の潰れた玉のようなものには、真ん中に大きな穴があいていて、スタッフはそこに太い蔓のようなものをするすると通していく。
網目の玉は、蔓の途中で止められると、そこでしっかりと固定された。
次に、先端にちんぽのようなものが取り付けられる。
先端は細く、太い針のようであったが、その根元はまるまると太っていて、一度入ったら簡単には抜けそうにないかえしのようになっていた。
形からして、それがどう使うものなのかは、すぐにわかった。
使われることへの期待に、俺のケツ穴はすでにひくひくと蠢いている。
それらをスタッフが手早く組み立てると、そこには潰れた玉のようなものを貫いた長大なちんぽができあがっていた。
「時間がないから、すぐにはじめるよ」
先程の腕のようにべったりと濡れた作り物のちんぽは、俺の返事を待つことなく、期待に震えるケツ穴の中へ一気に押し込まれた。
スタッフの腕よりも太いそれに、歓喜の悲鳴をあげて悦ぶ。
ふと、キマイラが、そんな俺を見ていることに気がついた。
俺を見つめる旦那様を、蕩けた目で見つめ返す。
小さくがぁうっと吠えたキマイラは、俺の体に頭を擦り付けた。
ごめんな、旦那様。
お前の嫁は、作り物のちんぽでも悦んで食べる淫乱なんだよ。
体が引き裂かれるような痛みで、目を覚ました。
悲鳴をあげようとした口には棒状の枷が噛まされており、全身にかけられた拘束具は増やされていた。
体をゆらすことすら許されないきつい拘束は、どう考えてもキマイラによるものではなく、何よりも腸を直接探られているような感覚が、そこに誰かがいることを知らせていた。
ぐちゃぐちゃと無遠慮に腹の中を撫で、時折、中にいる卵を確認するその手は小さく、まるで子どものようだと思った。
「あ、おにーさん。もう起きちゃったんだ。もう少し寝ててもよかったのにー。お願いだから、このまま力は入れないでいてね」
ずるりと引き抜かれたのは少年のようなスタッフの腕で、すぐにまたべっとりと濡れたそれがケツ穴に捩じ込まれてくる。
「でも、起きたんなら、えんりょしなくていーかな? もっと穴を大きくひろげるためのお薬をぬってるところだから、もう少しおとなしくしててよ。できるだけ早く終われるように、ボクもがんばってるところだからね」
「ん゛ぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛ッッ」
「うんうん、苦しいねー、つらいよねー。でも、急がないといけないから、もう少しがんばろうねー」
スタッフは腕を何度も抜き出しては、薬だというぬめりと共に戻してきた。
残っている最後の卵をわし掴みにし、前後にゆらして穴を拡げていく。
気が付けば卵は、意識を失う前よりもはるかに大きくなっているようだった。
「まいったなー。ボクが拡げるスピードより、卵の成長の方が早いかも。もうっ、気持ちいいからって、卵を抱えたままなのにおねだりするなんて、やりすぎだよ」
ぐちぐちと言いながらも、薬を塗り込む手を止めないスタッフが言うには、このままだと俺は腹をキマイラの子どもに内側から突き破られて、死んでしまう可能性があるらしい。
よくもそんな危ないモンスターと交尾させやがったな、と思ったが、話を聞いてみれば全部俺の自業自得だった。
実は、キマイラが孕ませる卵のうち、子どもが本当に入っているのは一番奥にある卵だけなのだという。
すでに産み落としている手前にあった十個の卵は、偽卵と呼ばれるもので、産まれたばかりの子どもに与えるための食料、人で言うところの離乳食にあたるらしい。
産まれたばかりのキマイラはまだ生き物として不安定なため、自分と同じキマイラの肉と魔力を摂取して、体内に蓄積する必要があるのだという。
あの種付けちんぽ一本分の肉と魔力が、ちょうど子どもが安定する量にあたるというので、なかなかうまくできているものだ。
偽卵に入っているのが、もしも生きているキマイラだったなら、共食いになってしまうのだろうが、命が宿っていなければただの餌という扱いなのだろう。
見た目こそ卵の形をしているが、それはあくまでも肉と魔力が詰め込まれている保存食ということらしい。
そんな偽卵は、もうどれだけ魔力を与えても、これ以上成長することはない。
だが、それは偽卵だけの話で、一番奥にある子どもが入っている本物の卵は違う。
魔力を与えれば与えるだけそれを吸収して成長をするし、当然のことながら成長しきった卵はいずれ孵化をする。
元々、本物の卵は、キマイラの特性を集めたような種付けちんぽの中で、最も特徴的な膨れた先端を核にして一番最初に形成される。
どの時点から子どもが存在するのかはわからないが、孕み腹の中でも一番深い場所に産み付けられる卵は、腹の中に残っている魔力をさらに吸収しながら成長を続けていく。
それは、産み落とされる瞬間まで続き、詰め込まれた精や残った魔力の量によっては、外へと出た瞬間に孵化することもあるらしい。
つまり、俺がおねだりして腹が膨れるほど犯してもらったのは悪手で、中にいる卵があふれるほどの魔力を吸収し、がんがん成長を続けているのだという。
「新鮮な魔力入りのミルクをこんなにたっぷり食べさせたら、赤ちゃんが大きくなるのは当たり前でしょ。しょーがない。もう中をしっかり洗って、魔力を無くすしかないよね」
そう言うと、にやりと笑ったスタッフが、ごそごそと前をくつろげ、ぼろんと元気になった自分のちんぽを取り出す。
「うちの子との交尾の後じゃ、物足りないだろうけどがまんしてね」
薬でぬめるケツ穴に、スタッフのちんぽが押し当てられた。
入れられる、と思った瞬間、目の前にいたスタッフの姿が一瞬で消える。
あまりにも一瞬のことで、どこへ行ったのかと思ったが、すぐに慌てたスタッフの声が聞こえてきた。
「ま、まって、じょーだんだって」
声のする方、すなわち上を見上げてみれば、そこには大蛇に巻き付かれ、宙吊りにされた男の姿があった。
もちろん、その大蛇の持ち主は、俺の大事なキマイラだ。
どうやら、少し離れたところにいたらしいキマイラは、ぐるぐると唸り声をあげながら少しずつ俺たちの方に近付いてきていた。
「ねっ、ほんとーにこのままだと、まずいんだって! じょーだんでも、お前のお嫁さんに手を出そうとしたのはあやまるから、早く降ろしてっ、その人に死なれたら困るんだって」
キマイラは、拘束されている俺をうかがうようにのぞきこみ、ざりざりとした舌で頬を舐めてくる。
持ち上げたスタッフを、山羊と竜がにらみつけ、獅子はどうする?とでも言いたげな視線を俺に送ってくる。
「もう悪ふざけしないから許してよー! ほんとーにやばいんだってー!」
いつの間にか、ずしりと重さを増していた卵の様子に、スタッフの言うことは嘘ではないのだろうと判断する。
そんな非常事態に悪ふざけをするのはどうかと思うが、キマイラだけでは対処できないと判断しての乱入だったはずだ。
それなら、このスタッフを排除するのは、さらなる悪手になる可能性がある。
俺がこくりと頷くと、スタッフの体がゆっくりと降ろされてきた。
「はーあ、ボクは契約でどーこーするのはキライだから、基本的にこの子の好きにさせてあげてるけどさー。まさかお嫁さんのために、ここまでするようになるなんて思わなかったよ。もーすっかりめろめろじゃないか」
ようやく地面に降ろされたスタッフは、ぶつぶつと言いながら、くつろげていた前を整える。
「ねー、もうちょっと、優しくしてくれてもいーんじゃない? ボクが、お前の契約主なんだよ?」
ぺしぺしと叩いているのは、いまだにスタッフの腹に巻き付いたままの大蛇の体で。
スタッフが俺から遠ざかるときには、別に何の反応も見せないくせに、俺に近づいてくるときには、警戒もあらわに行動に制限をかけるのだから面白い。
まるで護衛だな、と思う。
俺の腹の中にいる我が子のためだろうと思うのだが、このキマイラはとてもよい父親になりそうだ。
「心配ならこのまま巻き付いてていいから、ほんとーにジャマだけはしないで。間に合わなくなったら、後悔するのはお前も同じだからね」
スタッフは、そう言うと部屋の奥から、太い蔓のようなものをずるずると引き摺ってきた。
それから、網目状の潰れた玉のようなものと、ちんぽの先端だけを切り取ったようなものを用意すると、それらを組み合わせはじめた。
網目状の潰れた玉のようなものには、真ん中に大きな穴があいていて、スタッフはそこに太い蔓のようなものをするすると通していく。
網目の玉は、蔓の途中で止められると、そこでしっかりと固定された。
次に、先端にちんぽのようなものが取り付けられる。
先端は細く、太い針のようであったが、その根元はまるまると太っていて、一度入ったら簡単には抜けそうにないかえしのようになっていた。
形からして、それがどう使うものなのかは、すぐにわかった。
使われることへの期待に、俺のケツ穴はすでにひくひくと蠢いている。
それらをスタッフが手早く組み立てると、そこには潰れた玉のようなものを貫いた長大なちんぽができあがっていた。
「時間がないから、すぐにはじめるよ」
先程の腕のようにべったりと濡れた作り物のちんぽは、俺の返事を待つことなく、期待に震えるケツ穴の中へ一気に押し込まれた。
スタッフの腕よりも太いそれに、歓喜の悲鳴をあげて悦ぶ。
ふと、キマイラが、そんな俺を見ていることに気がついた。
俺を見つめる旦那様を、蕩けた目で見つめ返す。
小さくがぁうっと吠えたキマイラは、俺の体に頭を擦り付けた。
ごめんな、旦那様。
お前の嫁は、作り物のちんぽでも悦んで食べる淫乱なんだよ。
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