壁穴屋

うしお

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ディレーテの街

ディレーテの街 44

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腹がはち切れそうなほどキマイラのミルクを注ぎ込まれた俺の体は、本物の妊婦のようだった。
もちろん、それ自体は大変苦しいことなのだが、それ以上にやめないでくれという俺の無茶なおねだりを、ちんぽを一度も抜くことなく犯し続けるという最高の形で叶えてくれたキマイラには感謝しかない。
キマイラの用意してくれた最凶のペアちんぽで、思う存分イき狂うためのおねだりだったが、そんな俺に最後まで付き合ってくれたキマイラが愛しく感じられる。
おかげで、二本のちんぽに引き裂かれながら犯され続けたケツ穴は、獅子のとげとげちんぽを根元までしっかり咥えこめるほど大きく拡がった。
そのおかげで、竜の長いごり粒ちんぽだけでなく、獅子のとげとげちんぽまで奥の壁にしっかりと届くようになり、そちらの穴でも二本挿しの苦しみと悦びを味わうことができた。
結果として、卵のための産道が大きく開くことになったのだから、いいことずくめと言ってよいだろう。

「あ゛っ、あ゛ぐぅっ、う゛っ、う゛ぅう゛う゛ぅん゛っ」

体の奥を引き裂かれるような痛みが貫く。
いま、獅子の前肢が捕らえているのは、最奥に位置する卵だ。
ゆっくりと押し出されていく卵は、それよりも手前にある卵たちをまとめて外へと押し出していく。
卵が溺れるのではと思ってしまうくらいたっぷり詰め込まれたミルクによって、卵たちはよくすべるようになり、ミルクと共に奥の壁から押し出されてくる。
だが、どれだけなめらかになったといえども、卵の大きさ自体が変わるわけではなく、奥の穴を通り抜ける際には、いかんともしがたい拡張の痛みを発生させた。
すでに産み落とした卵に比べ、奥の壁を越えて作られた卵たちはさらにひとまわり大きいせいだった。
キマイラのちんぽは、詰め込んだ精を漏らさないための栓としてまだ腹の中にあるのだが、卵が奥の穴を抜ける度に少しずつ出口へと近付き、卵のためのスペースをあけている。

「ぅ、う゛う゛ぅあ゛あ゛ぁあ゛あ゛ぁあ゛あ゛あ゛っ」

最後の一個は特に大きく、難産になった。
獅子が遠慮のない手付きで腹を揉みしだき、時には二本の前肢で腹を押し潰しもした。
めりめりと小さな穴を引き裂くように、奥にあるひとつめの穴から卵が産み落とされていく。
がたがたと椅子に悲鳴をあげさせる俺は、大蛇に固定されても止まることはなく、産みの苦しみに叫び続ける。
出産とはなんと過酷なものなのだろうか。
人の赤子よりも小さいだろう卵ですら、こんなにも痛みと苦しみを伴うものだとは思わなかった。
そもそも産み出す場所が違うのだから、並べてはいけないものだと思うが、これからはもっと妊婦を大事にしよう。
そんな風に現実逃避をしながら、我が子の誕生を力強く補助するキマイラの圧力に逆らわないよう力を抜く。
じっとりと汗をかき、少し気持ち悪いなと思えば、キマイラが心配そうに見つめながら舐めてくれた。
出産に苦しむ嫁を気遣えるなんて、本当によくできた旦那様だ。

壁の向こうから押し出されてきた卵は、全部で五個。
先に産み落とした六個を合わせれば十一個と、キマイラとはなかなか多産な種族のようだった。
一度の交尾でこれだけの卵を産むのなら、世界がキマイラで埋め尽くされてもおかしくないと思うのだが、おそらく発情期を迎える機会自体が少ないか、多くの卵が成獣に成れずに死んでいくのだろう。
俺が産んだ卵も、すべてが孵るとも限らない。
少しだけ切なく思うが、いまはまだ感傷に浸っている場合ではなかった。

「う゛ぐぅう゛う゛う゛ぅ……っ」

獣のように唸りながら、ゆっくりと抜き出されていく二本のちんぽを、締め付けてしまわないように必死に堪える。
ここで、せっかく拡げてもらった穴を狭くしては、残りの卵たちを産むのに苦労するだけだ。
だが、そうは言っても、とげとげしたちんぽにしこりを掠められ、ごりごりの粒に肉襞を削られてイくなというのが無理な話だ。
結局のところ、卵を締め付けながら何度も絶頂してしまい、キマイラに卵を無理矢理産まされることになった。
腹の中に詰め込まれたミルクと共に、まるまるとした卵が飛び出てくる様は、祝いの席で開ける発泡酒の泡ようであり、ぶぽぽっと間抜けな音を立てるのが何よりも羞恥を誘っていたたまれない。

「や゛っ、や゛ら゛っ、お゛しゅの゛ら゛め゛っ、へん゛ら゛お゛どしゅる゛の゛っ、や゛っ、や゛め゛っ、や゛め゛れ゛っ、や゛っ、や゛、あ゛、あ゛、あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ」

ひとつ、ふたつ、みっつと、ミルクと共に大きな卵が押し出されていく。
度重なる出産に、ぽっこりと膨らんでいた腹もすでに元の姿を取り戻しつつあった。
だが、まだ卵はふたつも腹の中に残っている。
それでもキマイラに移動させられてきた卵は、だいぶ出口に近付いていた。
キマイラはそれを知っているのか前肢を止めることなく、いまも俺の腹を揉み続けている。

「ぅ、あ゛あ゛ぁっ、ん゛っ、ん゛う゛う゛ぅう゛う゛っ」

残っていたミルクが、びゅぷりびゅぷりとケツ穴から噴き出し、濡れた穴を抉じ開けるように卵が顔を出す。
最後から二個目もなかなか大きく立派な卵だった。
押される腹に力をこめ、出口で引っかかっている卵を思いきりり出した。

「ひぎぃい゛い゛い゛い゛ッッ」

卵が出ていく瞬間に振り下ろされた獅子の前肢に、外からしこりをぶん殴られて、痛気持ちいい絶頂に狂いそうになる。
卵と前肢で、しこりを挟むのは反則だぞ。
遠ざかる意識の片隅で、ぼんやりとそんなことを考えた。
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