壁穴屋

うしお

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番外・マルスケスの街

番外・マルスケスの街 7

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蝶が羽ばたくように長い睫毛が揺れると、先生のぼんやりとした瞳が現れた。

「ん……ぁ?」

「先生、大丈夫ですか?」

「じょ、しゅ……?」

「ええ、僕です。お水、飲まれますか?」

「ん……ぁ、あ、もら、お、か……」

頻りに喉を気にしながら、先生はジョシュアが差し出した水をごくごくと飲み干した。
ジョシュアは、先生が目覚めたことを心の底から喜んでいた。

「おれ、ど、した」

「すみません。少し練習を頑張り過ぎてしまったようです」

「そう、か……?」

「あの……たくさん、練習したので、もう、大丈夫だと思います。先生、今度こそ、入れてもいいですか?」

「ん……ぁ、いれ、る? ぁ、ああ、おれ、なに、してた?」

「戦争時の性欲処理について、教えていただいていました。捕虜を使う方法と、目上の方へのご奉仕などを含め、いくつかお話しいただいたものを、実地にて教わっていたところです」

「…………はぁ? なに、してんだよ……おれぇ」

「先生?」

「その、せんせーってのは」

「物を教えてくださる方を、先生と呼ぶのは基本事項だと」

「……んで、わり、せーとくんは、なにくん?」

「僕、ですか? ジョシュアです。先程までのように、ジョシュとお呼びください」

「じょしゅ……ぁ、ああ、そうだ。じょしゅ、だった、か?」

ふるふると頭を振る先生は、どこかぼんやりとしていて、先程までと少し様子が違っていた。

「あー、おれ、ほんとに、なにしてたんだ? さかばから、きおくねーぞ。なぁ、ここどこ?」

「僕の部屋です。……本当に、お忘れ、なんですか?」

「え、へや? へや、あれ、ここ、せんじょうじゃ? んあ、あー、ごめんな?」

「まだ、重要事項の実地訓練が出来ていないのです。先生。どうか、最後まで指導していただけませんか?」

ジョシュアは先生の目を、じっと見つめたまま手を握った。
獲物は、とどめを刺すまでしっかり見つめること、という教えを守って。

「先生。お願いします」

「そ、その、な、あれだ、他にもっと、だな、ジョシュみたいな若いやつは、きれーなおねーさんとか、そういうのにだな、教えてもらった方がいいと思うぞ? その、俺は、控えめに言っても、へ、変態だからな……?」

「大丈夫です。よく存じています」

「えっ、ぞ、存じてるって、お前……ぁ、ひ、ンンッ」

乳首を摘まんだだけで、ベッドに沈んだ先生を手早く押さえつける。
口の中に二本の指を咥えさせ、喉奥まで突っ込んだ。

「お゛っ、お゛え゛え゛っ、う゛お゛っ、お゛ぐぅっ、お゛ごぉ、う゛え゛っ」

じゅぷじゅぷと指をピストンさせながら、鳩尾を膝で圧迫して暴れる体を抑え込んだ。
雄々しくそそりたつ雄槍を取り出して、頬に擦り付ける。

「先生は、こうされるのが大好きな変態なんですよね。指とこれ、どちらを咥えたいですか?」

指をしゃぶりながら、目を白黒させていた先生は、頬にねっとりと蜜を塗り付ける雄槍が気になるのか、ちらちらと視線を送っている。

「両方、咥えさせてあげましょうか?」

ジョシュアは、下顎を下へとさげさせると、開いた口に雄槍を捩じ込んだ。
指が入っている分、その口は狭くて、歯が雄槍に当たってしまう。

「ああ、これだと、歯が当たりますね。ちょっと痛いな。仕方ないですね。指は、抜きますよ。またあとで良ければ咥えさせてあげますからね」

ジョシュアは、先生の顔をさっきとは逆に跨いで、頭をがっちりと掴んだ。
上顎の裏に雄槍を擦り付けてから、喉奥をゆっくりと塞いでいく。
先生は、しばらくばたばたと抵抗していたが、そのまま根元までずっぽり雄槍を咥えさせると大人しくなった。

「先生のここは、僕のちんぽのこと、ちゃんと覚えててくれたようですね。喉肉がぴったりと吸い付いてきます。先生が気絶して忘れてしまったようなので、もう一度、練習から始めますね。もう気絶なんてしないでください」

そこからは、ジョシュアの独壇場だった。
先生の喉肉を再び犯し、白濁を飲ませるところまで一気に進めた。
ジョシュアは、入れる角度が変われば、心地よさも変わるということを学んだ。

「先生、僕は合格でしょうか? 最後まで教えてもらえますか?」

最後の一滴まで飲ませたあと、すっかり抵抗しなくなった先生から雄槍を引き抜いた。
げぷうぅっと青臭い吐息を漏らした先生は、少し虚ろな目でこくりと頷いた。

「良かった。駄目なら、もっと練習をしなければならないところでした」

にっこりと笑うジョシュアを見て、先生はぶるりと震えたようだった。
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