壁穴屋

うしお

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エルデラの街

エルデラの街 6

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まず野良に与えられるのは、頭から鼻の下までカバーできる動物の耳が付いた仮面。
これは上からかぶってあごで留めるタイプで、簡単には外れないようになっている。
身バレ防止対策としては、なかなかいい仮面だ。
犬か猫から選べるらしい。
それから、人間の言葉を封じつつ、口をちんぽ突っ込み放題にするための輪っかでできた口枷。
輪っかの部分は、半円のものが二つくっついているものなので、真ん中からさらに拡げることができる。
輪っかよりも大きいちんぽにだって、対応できるすぐれものだ。
リングは、歯の裏辺りにひとつの一連と、さらに口の真ん中辺りにひとつある二連から選べる。
最後に、ケツ穴に挿しこんでつける棒付きの尻尾。
やわらかさゼロの棒は、ほとんどが自然の枝が持つうねりをそのまま利用している。
怪我をしないよう、つるつるに磨きあげられた硬木製だった。
他にも、ちんぽの形に加工したものも用意されていて、ついつい目移りしてしまう。
そこについている尻尾も、犬と猫から選べるようだ。
普通に、仮面の耳とあわせたものを選べばいいだろう。
なかなかぞくぞくさせられるラインナップに、期待がどんどん高まっていく。
あちら側に、未知なる世界がひろがっているのだと。
これこそが、壁穴旅の醍醐味だ。

全裸になり身綺麗にした俺は、用意されていたものからさっさと犬を選んだ。
仮面で顔を隠して、先に口枷にいく。
尻尾の棒を差し込んだら、確実に喘いでしまうだろうから、その対策だ。
口枷は、親指と人差し指で輪を作ったくらい穴が開いているものを選んだ。
平均くらいの大きさだが、このサイズが俺が求めるちんぽの最低限サイズ、ということになる。
粗ちんお断りだなんて、口で言ったらケンカになりかねないが、これなら声をかけられる前から察してもらえるのでよいシステムだと思う。
考えたやつは天才かもしれない。
まあ、口が閉じられないので、ヨダレが垂れっぱなしになるのをのぞけばだが。
そして、輪っかの数はもちろん二つ。
これは、喉までちんぽの扱き穴として使ってもいい、の合図だ。
喉まんこで、イかせてもらえたら最高だな。
その二つを身につけたら、あとは仮面よりも真っ先に選んだ棒付きの尻尾を、ケツ穴に挿しこむだけだ。
棒の挿入感を味わうために、ケツ穴は最低限だけしかほぐしていない。
太さと角度で選んだ尻尾の棒に油を塗りつけ、ケツ穴にゆっくりと押し込んでいく。
ぐぬぬぬっと無機質な棒が、ケツ穴をみちみち拡げながら入ってきた。
一気に入ってしまわないよう、気を付けないと。

「お゛……お゛ぅ」

ゆっくりとケツ穴で飲み込みながら、一目でぴったりくるだろうと判断した棒の形と、生のちんぽではありえないその硬さをたっぷり味わう。
この無理矢理ケツ穴を拡げられる感覚が、たまらない。

「あ゛う゛ぅっ」

ぐぷんっと最後のうねりの山を越え、ようやくケツ穴が棒を飲みこみきった。
思っていたより膨らんでいた棒の根元に、ほぐした以上に拡げられた僅かな痛みと、まだ膨らんでいない俺のしこりにぶつかった棒の硬さに思わず啼く。
ああ、やっぱりこの角度だと思ったんだよ。
しこりをベストな角度でぐりぐりと押し込んでくる棒に、本当の犬みたいに尻尾を振って悦んだ。

「は……ぁっ、たあん、え……っ」

置かれた鏡に姿をうつし、棒の角度はそのままに、ぐるりぐるりと外についた尻尾だけをまわして最終調整。
くるっと丸まった尻尾が上にあがる位置で止めれば、鏡の中には尻尾を咥えこんだケツ穴を見せつけて歩く淫乱犬が誕生していた。
やっぱりちゃんとアピールして歩かないと、ぶっといちんぽおいしいエサには、ありつけないだろうからな。
なめらかに磨かれた床の上に、手と膝をつき四つん這いになって進む。
手も足もそのままで、ルイロシュクほど本格的に使えなくするようなアイテムはなかったが、動くだけでしこりを押し込んでくるこの尻尾はなかなかいい。

野良用の入口から入ると部屋の中は薄暗かった。
広い廊下の片隅で、前後からちんぽをもらっているのを何匹か見かける。
首輪をしていないから、あれは野良だな。
ふと見れば調教師もみんな、目元を隠す仮面を着けていた。
なるほど、どちらも身元を隠しているなら、遊びやすいな。
ああ、あいつのところ、また一人、調教師が増えた。
三人がかりだなんて、うらやましい。
啼いている野良はとても気持ちよさそうで、ここにいるすべての野良がアメをもらっているように見えた。
それでは、ペットはどこに?と思えば、すぐにカーテンで仕切られた向こう側から、悲鳴混じりの啼き声が上がっているのが耳に入る。
憐れで、無様で、隠しきれない悦びの混じる声だ。

「に゛ゃあ゛あ゛ぁあ゛あ゛っ」

「にゃーじゃねぇよ。さっさと来いよっ。オレを引っかいたお仕置きをしてやる」

すぐ目の前を、首輪をつけられた猫が、引きずられるようにしながら通りすぎた。
いやいやとしているようだが、その目はすでに蕩けている。
お仕置きをひどくしてもらうために、わざと演じているのだろう。
長く垂れた尻尾は、革を編み込んで作られたもので、ムチのようにももの内側をびしびしと叩いているのが見えた。
なるほど、猫の尻尾の楽しみ方は、そういうのもあったのか。
次があるなら、今度は猫になるのもよさそうだ。
そして猫と調教師は、そのままカーテンの開いている小部屋へと消えていった。
すぐにカーテンが閉められ、それほどの時をおくことなく、中から聞こえて来たのは悲鳴と絶叫。
希望通り、かなり厳しくお仕置きされているようだった。

だから、俺の求めているものが、そこにあるのだとわかった。
カーテンの閉まった小部屋がいくつも並び、どの部屋からもペットがあげる歓喜の悲鳴が聞こえてくる。
あの向こうにいるペットたちは、どんな風にいじめられて楽しませてもらっているのだろう。
俺も早く一夜飼いペットになって、あちら側へ行きたいものだ。

それにしても、調教師には人数制限がないと聞いていたが、本当に人が多かった。
壁や柱に寄りかかっていたり、カーテンの隣で列を作っていたり、這っている野良の間を物色するように歩いている調教師もいる。
すでに硬くなっているちんぽも、半勃ちのものも、まだ勃っていないものも、ここではみんな隠すことなくさらされている。
顔はしっかり隠してるのに、なんて考えてしまう。
どれひとつとして同じものはないちんぽたち。
ここにいるのは純粋な人間ばかりだから、そこまで特徴的なものはないが、ついつい目移りしてしまう。
空いているちんぽは、まだまだたくさんある。
俺はどのちんぽに、かまってもらえるだろうか。
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