壁穴屋

うしお

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ルイロシュクの街

ルイロシュクの街 5

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「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ」

気が狂いそうなほど、ケツ穴が痒かった。
胸を突き出して仰け反りながら、決して届かない奥底の痒みに絶叫する。
にやにやと笑うオヤジは、砂時計をひっくり返すと、ことんと置いた。

初めは、乳首やちんぽ、ケツ穴などの、薬を塗られたところがじわじわと疼いていただけだった。
少しぞわぞわとして、焦らされてるみたいで気持ちよかったくらいだ。
それから、少しだけ疼きは大きくなって、じんじんと痺れるような快感に変わった。
ほんの少しの風が当たっても気持ちいいことに気が付いて、体をくねらせて乳首やちんぽで気持ちよくなろうとした。
それを見ていたオヤジは酒を飲みながら、俺が仰け反ってくねくねちんぽを揺らすのを笑って見ていたし、もっとやれと囃し立てもした。
『豚』に突っ込んでない客も、同じように笑って、盛り上がっていた。
そのざわめきの中で、ことん、と音がするのを聞いた。
他の『豚』が大きな声で啼き始め、急にケツ穴だけが燃えるように熱くなった。
戸惑ううちにどんどん酷くなり、疼きは激しい痒みに変わっていく。
乳首やちんぽから得るじんじんとする気持ちよさが、すべて帳消しになるほどの強烈な痒みだった。

「ああ、効いてきたな。たっぷり飲ませて、しっかり混ぜてやったもんなぁ。メスマンコが、痒くてたまらんだろ?」

休憩していたオヤジが立ち上がり、悲鳴を上げている俺を見下ろしてくる。
その手に、小さな砂時計を持って。

「あ゛あ゛あ゛あ゛っ、ん゛ひぃ、い゛い゛い゛い゛っ、ぁん゛ぇえ゛え゛っ」

さらさらと落ちる砂のように、痒みはどんどん高まっていく。
痒くて痒くてたまらなくて、必死にのたうちまわる。
けれど、どうにもならない苦しさに、涙が勝手にぽろぽろとこぼれ落ちた。
手足をばたつかせても、曲げた状態で固定されているから、ケツ穴どころか乳首にもちんぽにすら当たらなかった。
快感すら苦痛混じりの痒みと隣り合わせで、少しも楽になれない。
不自由な体を捩りながら、叫び続けた。
遠くから狂ったように啼く、『豚』たちの艶声こえも聞こえた。

「最初からコレは、やりすぎなんじゃないか? 慣れてるあいつらと同じだけ放置して平気なのか?」

「ん、ああ、大丈夫だろ。よく見てろよ」

「ん゛あ゛あ゛っ、ぃい゛ぐう゛う゛う゛っ」

ぐりっとちんぽを踏みつけられた瞬間、その刺激で精液をぶちまけていた。
雷が落ちたみたいに、全身を大きな快感が一気に駆け抜けた。
脳みそまで蕩けるような、強烈な一撃だった。
一瞬、すべての感覚がぶっ飛んで、世界が止まったよう気さえした。

「あーあ、靴が汚れちまった。ま、これで、わかっただろ? こいつは、これでもイけんだ。あいつらとは、基礎からして違う。手加減なんかしてたら、さっさと逃げられちまうんだよ」

「ああ、すげぇな」

「たっぷり楽しませて、この街にいる間くらいは、ここにいてもらわねぇと、なぁ?」

体ががくがくと震えて、ちんぽが靴裏にごりごりと擦れる。
それがまた、たまらなく気持ちよくて。

「い゛ぐっ、あ゛あ゛っ、あ゛、ん゛ん゛ッ」

「ああ、こら。それはやめとけ。靴と交尾なんてしたら、クリチンポがずるむけんなるぞ。これからまだまだ虐めてやるんだから、おれのためにとっとけよ」

軽く蹴られて突き放されると、すぐに体は奥からわき上がる痒みに支配された。
痒くて痒くて、どうしようもなくて、無意味とわかっているのにへこへこと腰を振ってしまう。

「ん゛あ゛あ゛っ、ケツぅっ、ケツあなぁっ、ん゛ひ、ひぃん゛ん゛っ、かゆいぃいいっ、お゛お゛お゛っ、あつぅいいっ、や゛っ、や゛あ゛っ、お゛がぢぐな゛り゛ゅう゛う゛う゛っ」

「おら、うるせぇぞ。お前は、いつんなったら、豚の鳴き声を覚えるんだ? 良い豚になんねぇと、チンポはおあずけだっつったろ? あいつらをちったぁみならえ」

どすっと腹を踏み潰されて、一瞬の硬直。
強い刺激をもらうと、少しだけ痒みを忘れられるようだった。
踏んでもらいながら、ちらりと『豚』たちを見る。
うらやましいから、あまり見たくなかったのに。

「ぶひぃ……っ、ぶぅう……っ」

「ん゛ぶっ、ぶうぅ……ううっ」

「ぶひぃいいいいっ」

少し離れたところから聞こえてきた甘く蕩けるような鳴き声には、先程までの狂った様子はどこにもなかった。
ただただちんぽをケツ穴に咥えこんで、悦んでいる声にしか聞こえない。
同じように薬を塗られた俺は、こんなに痒くて辛いままなのに。

「わかるか? 気持ち良さそうだろ? あの薬がマンコ汁と混ざったら、効果は倍増するって話は、さっき言ったな?」

「あ゛ひぃ、ん゛ん゛っ」

うらやましくて、わけもわからないまま、うんうん頷く。

「あの薬はな、マンコに入れてそのままにしておくと、マンコが熱くなって、ものすごく痒くなる。それでもそのまま放置しておくと、最後は狂っちまう恐ろしい薬なんだ。治すには、その痒くておかしくなりそうなマンコの中に、チンポミルクをたっぷり飲ませてもらうしかねぇ」

「ち、ちんぽ、みりゅくぅ……?」

「おう、そうだ。チンポミルクだ。それにな、あの薬にチンポミルクを混ぜると、かなり気持ちいいらしいぞ。あいつらも、あの薬が大好きなんだぜ。ほら、見てみろ。嬉しそうに、ケツ振ってるだろ?」

豚耳をまとめて掴まれて、悦ぶ豚を見せつけられる。
どうして、あいつらばっかり、ちんぽがもらえるんだろう。

「は、ひぃ……っ、ん゛ぅ、おれも、ほひ……ん゛ッ、あ゛あ゛っ」

「そうか、お前もチンポが欲しいのか。けどな、言うことを聞けない悪い豚にやれるチンポは、残念だがここにゃあ一本もねぇ。どうしてもチンポが欲しいってんなら、どうすりゃいいか、わかるよな?」

言うことが聞けない悪い豚は、ちんぽをもらえない……?
良い豚って、何?
俺は、どうしたら、ちんぽをもらえるんだ?
少しだけ考えて、オヤジに言われたことを思い出した。
そうだ、たぶん。

「あ゛っ、ん゛ぶっ、ぶひぃ、ぶぅう……ぅ、っ」

そうだ。
ちゃんと豚の鳴き声を出せるようにならないと。
俺が良い『メス豚』になれたら、みんな、可愛がってくれるはず。
俺にも、ちんぽをくれるはず。

「よしよし。よくわかってるじゃないか」

頭を撫でてくれたオヤジが、目の前に砂時計をことんと置いた。

「あと、一回分耐えたら、お前にミルクをくれるチンポがあるか、一緒に探しにいってやるよ。それに、お前がもっとメス豚らしくなれるプレゼントも用意してあるんだ。がんばれよ」
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