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144、恋心アフレイド

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「ひ、ぅ……ぅっ」

きりきりとネジの巻かれる音が聞こえる。
ゆっくり、ゆっくり。
きつく締まっていたはずのアナルが、口を開いていく。
さっきまで、しっかり咥え込まれていたはずのアナルプラグが、ゆらりとゆれた。
放置されていた前立腺が、プラグの先で舐めるように撫でられる。

「ひ、ンッ」

アナルがひくひくと快感に震えると、プラグが少しだけゆれる。
もうずいぶんと拡げられてしまったらしい。
掠めるようにゆれるアナルプラグを、少しだけ遠くに感じた。

「隙間からだらだら出てくるんじゃ、つまんねぇからな。拡げんのは少しだけにしといてやるからよ。勢いよくぶっぱなすくらいの芸を見せろよな」

あれから、最後の抵抗とばかりに暴れてみたのだが、結局ひどい目にあって終わった。
前立腺に突き立てられたアナルプラグに、震える猫の手バイブを引っかけられ、そのまま最大レベルの振動で責められた。
バイブを引っかけられたアナルプラグが、激しく震えながら中をかき混ぜてくるし、垂れ下がるバイブの柄が蟻の戸渡側からも前立腺を激しく震わせてくる。
中と外からの同時攻撃に、おれの前立腺はめちゃくちゃにされた。
それだけでも気持ちよくて、腰をがくがく震わせていたおれを、オヤジは尻を抱えるようにして押さえ込んだ。
それから、おれのちんぽを握ると、牛の乳搾りでもするような手つきで容赦なく扱きはじめた。
下向きになったのがよかったのか、膀胱に残っていたのだろうトゲ玉が尿道へと出てきていて、オヤジが扱く度に出口に向かって転がりだした。
トゲ玉とオヤジの握力という組み合わせはやっぱり最悪で、ただでさえ肉襞を削るようなトゲ玉が、ぐりぐりごりごりと強い力で押しつけられると激しく痛んだ。
流血沙汰にならないのが不思議なくらいの痛みと、同時に襲いかかってくる快感で、おれは久しぶりに普通の射精をした。
尿道に詰まりかけていたトゲ玉を、締めつけながらだけれど。
痛くて、つらくて、でも、最高に気持ちいい射精だった。
おかげで、いまだに力が入らず、頭の上に座っていたオヤジが立ち上がってくれても、おれは逃げ出すことができないでいる。

「さて、こんなもんか」

ゆれるアナルプラグを確認したオヤジが、おれの背中をゆっくりと跨いだ。
体重をかけずにしゃがんだオヤジに、震える尻を抱えられる。

「さてさて、それじゃあ淫乱ワンコのマゾカクテルが、どうなってるのか確認してやろうか」

「ゅ、ぅひれ……っ、ぃや……っ、やらぁ……っ」

「おいおい、淫乱ワンコの返事はワンの一択だろ。それか、ご主人様、お願いしますっておねだりするとこじゃねぇのか」

「ひ、ぃッッ、ぃやぁ……っ」

アナルプラグを掴まれて、悲鳴をあげる。
抜かれたら、出てしまう。
それは嫌だ。
それだけは嫌だ。

「へぇ、嫌、ねぇ。こいつを抜かれんのが、嫌って言ってんのか?」

「ぅ、うぅ……っ、そぅ、だよ……っ」

「へぇ、これが嫌がってるヤツのチンポなのかねぇ」

「ち、ちんぽは、かんけぃ、なぁンンッ」

「関係ねぇわけねぇだろ。だらだらだらだらヨダレが垂れまくってんじゃねぇか。期待してんだろ、マゾ犬め」

「ち、ちがっ、ちが、ぁんんっ」

「はっ、本当に説得力のねぇチンポだな。まあ、お前がどう思ってようが関係ねぇや。出せよ、マゾ犬。大好きなご主人様に見せてみろ」

「ひ、ぁっ、あぁンッ、ゃ、あっ、あぁンンッ」

オヤジがアナルプラグをぐっと掴んで、開いた穴の中でピストンさせる。
アナルが拡がっているから、気持ちいいところにも、かすめるようにしか当たらなくてもどかしい。
思わず尻が、びくびくと震えた。

「どうだ、そろそろ出したくなってきたか?」

出したら、駄目だ。
もう、何が出てくるかわからない。
本当に粗相なんかして、オヤジに嫌われたらおれはもう生きていけない。

「ぃやっ、あっ、あぁンッ、らめっ、らめぇっ」

「ったく、しょうがねぇな。上手に出せたら、ご褒美をくれてやる。ベッド行って、朝までセックスしようぜ。道具は一切使わねぇ。使うのは、ローションと俺のチンポだけにしてやる。お前をたっぷり可愛がって、嫌ってほど啼かせるぞ。それならどうだ。ちったぁやる気が出てくるか?」

「は、ぅ……っ」

震える尻を撫でながら、オヤジが優しくおれに話しかける。
想像しただけで蕩けてしまいそうな、魅力的なお誘いだった。
まだ朝までできる体力があるのかとか、道具を一切使わないだとか、いろいろ気になるところはあったけれど、一番気になったのは、出したあとにおれを可愛がってくれるってところ。

「……だしても、きらぃに、ならない……?」

聞くのは怖くてたまらなかったけれど、もう誤魔化せなかった。
オヤジは、きっとおれが嫌がってもアナルプラグを絶対に抜くだろうとわかったから。

「……はぁ? 俺が出せって言ってんのにか? まさか、俺がその程度で、お前を嫌いになると思ってたのかよ」

返ってきたのは、なんだか素で驚いているような声だった。

「だ、だって、き、きたないの、でるかも、だし……っ」

「おいおい、いまさらなに言ってやがんだ。俺はお前のオヤジだぞ? 言っとくが、お前が小便もクソも垂れ流しにしてた頃からの付き合いだからな。まさか、お前のオムツを変えてたのが、アイツだけだとでも思ってんのか?」

「ぁ、ぇ……っ、そ、ぅ、そうだった……っ」

言われるまで忘れていた。
オヤジは、おれのオヤジだった。
産まれた時から、おれのことをずっと見てきたオヤジなんだ。

「あのなぁ、俺はお前がここでクソしたところで、なんも気にしねぇよ。言っとくが、そんくらいで嫌いになるような、やわな惚れ方はしちゃいねぇぞ」

「……ぅん」

「お前、本当にバカなやつだな」

「ごめん」

「俺の気持ちを疑いやがって。反省しろ」

「ごめんなさい」

「お仕置きだ」

素直な気持ちで謝っていたのに、からかうようなオヤジの声でとろりと蕩けた。
おれ、これからオヤジご主人様に、お仕置きされちゃうんだ。

「ぅ、ん。おしおき、してくらさぃ……っ」

「ああ、お仕置きしてやる。今度は嫌がるんじゃねぇぞ」

おれはもう、嫌だなんて言えなかった。
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