大酒飲みは虎になったことを忘れてしまう

うしお

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86、鏡想シンパシー

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「ひぁッ、あ゛っ、あ゛、はぁっ、ひ、ぐッッ、う゛っ、ふッ、う゛、ん゛ふっ、ひッ、ひぃッ、ン、ふぅ、ンンッ」

たくましいオヤジの胸に、ぐりぐりと頭を擦り付けているおれは、一見甘えているように見えるかもしれない。
もちろんそれは、アナルを突き上げられてイきまくってるおれのアヘった顔を見なければ、だろうけれど。
暗闇を背にしたガラス戸が、即席の鏡となっておれとオヤジの姿をうつしている。
足を大きく開いたまま拘束されてイきまくるおれの丸出しアナルと、そんなおれをオナホのように上下に動かしながら突き上げるオヤジのちんぽが繰り返す激しいアナルセックスの全部を。
ぞくぞくするほどいやらしくて、自分のことなのに羨ましいと思えてしまう。
あんなひどい顔で蕩けるなんて、あのちんぽはすごく気持ちいいんだろうだな、と。
ちんぽかグローブかと聞かれ、迷わずオヤジのちんぽをねだってしまったおれは、まさしく野獣と化したオヤジに後ろ向きの駅弁スタイルのまま犯されていた。
オヤジの性欲と体力に、限界などないのかもしれない。
とにかくオヤジのピストンが止まらない。

「い゛ぐっ、い゛ぎゅっ、い゛ひっ、ひぎッッ、ん゛ぎぃい゛い゛ッッ」

ちなみに選ばなかったグローブの方は、あまりにも痛くて思わず本気で泣いてしまったおれのために、オヤジが途中で少しだけゆるめてくれた。

「お前にこいつを使わせてやるつもりはねぇが、チンポがなきゃこうやって大好きな小便穴をいじめてやれねぇからな。わかってるよ。お前はチンポん中もこの奥も、ぐちょぐちょになるまでほじられんのが大好きな変態だもんな? うはっ、またマンコで返事しやがったな、この変態マゾ息子め。そんなにねだんなくても、チンポ穴までマンコに変えてやるから期待しとけ」

なんて、優しさとは程遠くぞくぞくするような理由を添えて。
しかも、ゆるめる代わりに、あとでこのグローブを使って本気でオナニーするところをオヤジに見せる、という約束をさせられてしまった。
にやにやと笑うオヤジに、グローブの上からちんぽを思いきり握り潰されながら聞かれたら、断れる訳がない。
ただ、その『あとで』がいつになるのかは、いまはまったくわからなかった。
いまのオヤジは、おれのアナルで勃起した自分のちんぽを扱くことばかりに夢中になっていて、それどころじゃないからな。
もちろんおれも、オヤジに見られながらするオナニーよりも、熱くてぶっとい本物のオヤジちんぽに夢中だったから、おあいこだった。
そういう意味では、おれたちは本当にお似合いなんじゃないかと思う。

ゆるめてもらったグローブは、いまや勃起したちんぽにほどほどの痛みと快感をくれるマゾ向けオナニーグッズと化している。
イボ山が裏筋に軽く食い込んだままのおれのちんぽは、下から突き上げられると自然と上に向かって押し出されるようになっていた。
ちんぽが押し出される度、手のひら部分にでこぼこのついたグローブが、ぐりゅっぐりゅっと強制的に扱いてくる。
カテーテルを咥えさせられたちんぽは、中と外から押し潰される痛みと、強制的にオナニーさせられる快感の板挟みになっておれを狂わす。
もちろん、オヤジのちんぽには、絶対に敵わないけれど。
激しく荒々しいピストンで限界以上に捩じ込まれてくる絶頂は、息ができないほど苦しくて、アナルが結腸から全部蕩けてなくなりそうなほどに気持ちいい。
ちょっとくらいちんぽをいじめてくれるからといって、このグローブがくれる快感くらいじゃ、大好きなオヤジの生ちんぽがくれる快感に敵うわけがない。
喘ぎっぱなしの口から舌とよだれを垂らしながら、同じ姿で喘ぎながら犯されている男を見つめ返した。
おれたち、大好きな人とセックスできて、最高に幸せだよな、と。

「さっきっから、ずいぶんと幸せそうなツラしてんじゃねぇか。メスイキマンコをオナホにされて、ここまでアヘって悦ぶなんざ、やっぱりてめぇはどうしようもねぇマゾ息子だな」

ガラス戸をとろんと見ていたおれの頬を、オヤジがぐっと掴んで引き寄せる。
急に近くになったオヤジの顔は、眉間に刻まれた悩ましげなシワはセクシーだし、噛み締められ剥き出しになった犬歯はワイルドだしと、思わず見惚れてしまう格好よさだ。
それに、少しだけ汗ばんで赤く染まった頬が、なんだかとても可愛らしく見えて悶えずにはいられない。
もしもおれが素面で、自由に動けたのなら、きっと恥ずかしくて逃げ出していたことだろう。
けれど、いまのおれはオヤジのちんぽでとろとろに蕩かされて素面ではないし、しっかりと拘束されていて逃げるどころか、顔を隠すことすらできない状況だ。
とろんと蕩けた瞳のまま、大好きなオヤジに見つめられていることが嬉しくてへらりと笑う。

「……ぁ、いしゅ、きぃ……っ、ぁう゛ぅ、ん゛ん゛ッッ」

そのまま思ったことを口にすれば、オヤジが一瞬だけ目を丸くして、おれを持ち上げたかと思うとそのままチンポに突き刺した。
ずぶっと奥まで入ってきたオヤジのちんぽはがちがちに硬くなっていて、それまで以上に大きく膨れ上がったカリ首が、結腸をぐぢゅんっと引っ掻いた。
中に出された精液が、どろっと直腸側に垂れてきて、ぞくぞくしながら思わず喘ぐ。

「ふはっ、マゾ息子って呼ばれて悦ぶのかよ。本当にどうしようもねぇな。そんなんだから、俺みてぇなサド野郎に好き勝手犯されちまうんだぞ」

「ん゛っ、ぉ、やぢ……しゅきぃ……っ」

「ふへっ、ホント、お前にゃ敵わねぇや」

いやらしく格好よく笑ったオヤジが、おれの唇にちゅっと軽くキスをして、ちょっとだけゆるやかになっていた腰の動きをいきなり早めた。

「はぁっ、マゾ息子オナホは最高だなぁ。気持ちよくってたまんねぇよ。俺のチンポがぴったりハマる最高のオナホマンコだ。結腸マンコはどんだけチンポを突っ込んでもきつきつの処女マンみたいだしな、メスイキスイッチを叩いてやりゃ、イキまくってどこまでも締まりやがる。なにより、俺のことを好きだって蕩けるお前の、その目がたまんねぇよ。……俺も……俺も、愛してるぜ」

最後は小さく呟くみたいな声だったけれど、何よりも大きく聞こえた。
その言葉を言ってくれたオヤジの顔が一目見たくて、蕩けた目で必死にふたりがうつるガラス戸を見たのだけれど、オヤジはおれの肩口に顔を伏せてしまっている。
オヤジを可愛いと思う気持ちが溢れて、胸が潰れてしまいそうだった。

「お゛や゛ぢぃっ、ま゛ぢょ、む゛ぢゅごの゛、お゛にゃほま゛ん゛ごっ、い゛っぱい゛ちゅがって、ぢぇん゛ぶ、ごわ゛ぢれ゛ぇ……っ」

「言われなくても壊してやるよ」

首筋にオヤジの荒々しい吐息を感じながら、おれはオヤジのちんぽを扱くためだけのオナホになる。
オヤジは、最初から全力でおれのアナルでちんぽを扱いた。
ちんぽを扱くためのオナホに優しさはいらない。
だって、そのための道具なのだから、そう使われるのが正しいのだ。
それでも、そのピストンにはオヤジの愛がたっぷりと詰まっていて、おれはそのまま駅弁スタイルで、二発の中出しを受けることになった。
腹の奥にずっしり溜まる精液が重い。

オヤジの射精は、いつまでもたっぷりで何より勢いがすごい。
おれには子宮なんてないはずなのに、そろそろ本気で妊娠するんじゃないだろうか?
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