大酒飲みは虎になったことを忘れてしまう

うしお

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55、迷想セックス

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「は、あ゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛っ、はぁっ、ひっ、ひぅっ、もぉ、らめぇっ、あ゛なる、ごあ゛れるぅ、お゛れの、あ゛なるぅ……っ」

がんがん突き上げても、奥の壁は突き抜けられそうになかった。
やっぱりなんかコツでもあんだろうなぁと思ったが、口には出さない。
こいつに言われたってこともあるが、余計なことを言って別の男のことを考えてるなんて疑われるのは心外だった。
俺は、いま間違いなく、こいつのことしか考えてねぇ。
どこをどう突きゃ悦ぶのか、ケツの穴以外にどこが好きなのか。
ついでに、本当に俺のことを男として好きなんだろうか、なんてことまで。
どっかでまだ、俺とこいつは親子なんだってことを考えちまってる自分がいる。
もしかして、これは親子愛の延長で、なんか勘違いしてるだけなんじゃねぇのかって。
これだけがんがんヤっといて、本当にいまさらなんだが、そいつがいまだに息子の中に射精するのを躊躇わせてくる。
いまさら何を言ってやがんだとも思うし、とっくに手遅れだって思うのに、まだここでならこいつは引き返せるんじゃねぇか、と思っちまう。
息子の幸せを願わねぇ親はいねぇ。
もちろん、俺だってそうだ。
だけど、それ以上に、これが勘違いだなんて言われたら、どうしていいかわからねぇ自分がいる。

奥の壁は息子にとっちゃ前立腺と同じくらい気持ちいいところらしく、さっきからずっとイきっぱなしだ。
びくびくと締まるケツの穴で、しゃぶられるチンポが気持ちいいのなんのって。
そのせいで、イかされまくった息子はもうへろへろだ。
せっかくのイケメンが、ぐずっぐずに蕩けて台無しになっている。
もちろん、俺から見りゃ最高にエロくてたまんねぇ顔だけども。

「おいおい、そんなこと言うなよ。もうちょっとでイけるから、がんばれよ、な? もうちょっとだ、がんばれ、がんばれ。ほら、そうだ。さっきみたいに、おマンコに中出ししてっておねだりしてみろ。お前におねだりしてもらったら、イけそうな気がすんだよ。なぁ、いいだろ?」

ついつい悩みながらも、絶妙な締まりを楽しみすぎちまった俺に付き合わされ、息子は俺にがくがくとゆさぶられるだけになっている。
可哀想だとは思うが、ここまでぐちゃぐちゃになった息子の頭ん中には、間違いなく俺しかいねぇだろうな、と思うと嬉しくてたまらねぇ。
手離すべきだと思うのに、深く刻み込めてることに喜びを感じちまう。
俺は、一体何をしたいんだか。

「あ゛っ、ひぁっ、お゛っ、お゛まん゛ごぉ……?」

もう一度、こいつの口から俺が欲しいと言ってもらえりゃ、俺の答えもきっちりわかるような気がしてねだった。
さっきまで、ぐでんぐでんになっていた息子は、俺のバカみたいなおねだりにも関わらず、震えながら俺の顔を両手で挟んで見つめてくる。

「そうだ。さっき、ここは俺専用のマンコだって言ってたよな?」

顔を挟んでた息子の手首に口付けて、そのままべろりと舐めあげる。
息子は、とろんと蕩けた目で俺を見ると、そのまま抱きついてきて耳にかじりついた。

「……っ」

「ん゛っ、ん゛ん゛っ、お゛、お゛れ゛の、あ゛な゛るっ、まん゛ごっ、ん゛ひッッ、お゛や゛じのら゛よぉっ、まん゛ごっ、たね゛ぢゅけ、ぢれ゛ぇっ」

「……本当に、中出ししちまうぞ」

こいつの気持ちは、家族の延長じゃねぇって、ちゃんと確認したってのに、おかしな不安が消えてなくならねぇ。
きっと、あんまりにも遠すぎて、恋の仕方なんぞ忘れちまったせいだろう。

「も゛、い゛ぢわる゛、や゛ら゛ぁっ、お゛やぢぃっ、はや゛ぐぅっ、な゛かにぃっ、な゛かに、だぢてぇっ、はや゛ぐぅっ、おや゛じのまん゛ごに、ぢでぇっ」

僅かに痛んだ耳に、甘い吐息と望んでいた答えたが届けられる。
お前のそれは、勘違いじゃねぇんだよな。
俺のもんになりてぇって、本気で思ってくれてんだよな。

「ああ、悪ぃな。ずいぶん待たせちまったな。たっぷり出すから、しっかり受け取ってくれよ。今日からお前は、俺だけのもんだからな」

さっきまでのぐだぐだが嘘みたいに弾け飛んだ。
いまさら途中で止めたって、もう元の親子に戻れるわけがねぇってのに、何をぐだぐだ考えてたんだか。
言葉にできねぇ思いを込めて、息子を思いきり突き上げる。
ずっぷりと突き込んだチンポから、遠慮なく子種をぶちまけた。
それほど我慢してたってわけでもねぇが、本当にたっぷりとバカみたいに精液が出た。

「あ゛ぁ……ぁあ゛……ごれ゛、ら゛め゛ぇ……ずっど、い゛っでる゛ぅ……っ、お゛がぢぐな゛る゛ぅ……っ」

奥の壁にチンポをぶっ刺したままイってるだけなのに、息子がびくびくと絶頂しはじめた。
まるで、射精してる精液にイかされてるみたいに。
息子もさすがに限界なのか、少しずつ反応が薄くなっていく。
それでも、俺に抱きついていた息子は、最後に小さく呟いた。

「……ぉやじぃ……だぃ、すき……」

その直後に気絶して、ぐったりした息子を抱えた俺が、身悶えしたのは言うまでもないことだ。
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