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25、無謀レックレス
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ばちっと一気に目が覚めた。
一瞬遅れて、体がぶるりと震える。
「……………………やっち、まった」
初めての尿瓶体験でぐったりして、気がついたら寝ちまっていたんだが、困ったことになった。
何度も繰り返していたせいで、見なくても感覚だけでわかってしまう。
「バッチリ出てんな、これ」
股間に感じるねっとりとした不快感。
間違いなく、夢精している。
それも、両手を自由に使えない、この状況下で。
「そりゃ、そうだよなぁ」
かなりリアルな夢だった。
これが現実だと、思わず信じてしまいそうになるほどに。
それでも、冷静になればわかるが、小便したばかりの俺のチンポをいやらしく舐めまわす息子なんて、夢の中にしか存在するわけがない。
いつものいやらしい夢だったのだ。
あの青年の動画をたくさん見たからなのだろうか、息子のしゃぶり方は彼のものにそっくりだった。
尿道口や亀頭をアイスキャンディーのようにねっとりと舐めまわすのも、喉の奥まで深く飲み込んで、器用に喉を動かしてぎゅうぎゅうとチンポを締め付けるのも、頭を押さえつけられて好き勝手に喉を犯されて悦ぶのも、全部知っている。
あの、誰のチンポでも見境なく咥え込む淫乱なメスとして、雄のチンポをしゃぶりながらねだる時の笑顔は本当に嬉しそうで、妖しく微笑む青年の顔に何度勃起させられたかわからないくらいだ。
道理で見たことがある笑顔だと思った。
このところずっと見ていた顔なだけに、夢の中で本物の息子の顔と重なってしまったのだろう。
「……に、しても、だ。これを、どうするか、だよなぁ」
パンツの中は、寝ている間に射精した精液で、ぐっちょりと濡れている。
ここ数日、ヌけていなかったせいで、特に濃くなっているのだろうか。
ひどい臭いが、鼻まで届く。
このまま置いておけば、いずれは乾くのだろうが、その代わりカピカピになりさらに悲惨なことになることだろう。
せめて、片手だけでも使えたのなら、息子に気づかれずに片付けることもできたのだろうが、両手どころか足まで使えないため、一人で後始末をすることなど到底不可能だ。
それに、痛みがおさまってきたせいで、夢をまた見るようになったのなら、これから毎晩のように夢を見て夢精して起きる未来が待っているということでもある。
そして、それを防ぐには、満足するまでオナニーをするしかないという現実が、すぐそこに。
こうなると、新しいオナホが届いていることだけが救い、なのだが。
「嫌な、二択だな」
毎朝、息子に夢精したパンツの始末を頼む未来か、毎晩、息子にオナホを使って射精させてもらう未来。
どちらの未来も、とんでもない地獄に繋がっているとしか思えない。
ましてや、息子にシモの世話をされただけで、あんなに消耗したというのに、性欲の面倒まで見させるなんてとんでもないことだ。
「バカか……んなもん、頼めるかよ。オヤジ失格じゃねぇか」
いっそ、こうなれば仕方がないと入院中と同じように、痛み止めを飲むのは止めることにする。
痛みで眠っているうちなら、夢精する心配がないのを知っているから。
せめて、腕が自由になるまでは、それで凌ぐしかない。
痛みが足りなければ、この腕をどこかに叩きつけてもいい。
一応、繋がってはいるから、ある程度の無茶はできると聞いている。
今後はそれでいいとして、いまは目の前の現実と向き合わなければ。
息子が帰ってくる前に、と無理矢理体を起こして、テーブルの上の湯飲みを股間にぶちまけた。
たいして中身は残ってなかったが、見るからに溢したとわかる状態にはなった。
けれど、残念ながら、この程度では隠し通せると思えない。
もちろん、あのひどい臭いも健在だ。
やはり、這いずってでも風呂場に行くしかないようだった。
手足に巻かれた包帯は、しっかりとした防水機能つきのもので、湯船につけたとしても中身に問題はないということは知っている。
それに賭けるしかない。
途中で息子に遭遇したとしても、お茶を溢したからとでも言えばいいだろう。
言い訳としてはかなり苦しいところだが、選んでいる余地はなかった。
少しでも早く風呂場にたどり着いて、湯船に飛び込む以外、この状況を隠す方法はないのだから。
左右の腕は、肘までしっかりと包帯に包まれている。
腕に力を入れる度に、激しく痛むことさえ目をつぶれば、匍匐前進擬きで進むことは可能だった。
濡れたパジャマを引きずりながら進むのは、少し気が引けたが、床は後で掃除をすればいいと自分に言い聞かせて進む。
とにかく、早く風呂場につかなければ。
息子はどこかに出かけてしまったのか、俺が風呂場まで這っていく間、俺の前に現れることはなかった。
いまはとにかく、見つからずに済んでほっとする。
風呂場の入口を押し込んで、開いた隙間に体を捩じ込んだ。
「く……っ」
浴室との段差を越えている最中が、一番辛かった。
浮かせることができないため、角ばったそこに体を擦り付けなければならなかったからだ。
胸から足までをごりごりと、鋭く尖った角に削られながら進んだ。
わかっていたことだが、チンポが一番痛かった。
だが、ようやく一つ目の試練を乗り越えた。
あとはとにかくシャワーを流して、夢精の痕跡を消さなければ。
このひどい臭いだけは、息子に知られるわけにはいかない。
一瞬遅れて、体がぶるりと震える。
「……………………やっち、まった」
初めての尿瓶体験でぐったりして、気がついたら寝ちまっていたんだが、困ったことになった。
何度も繰り返していたせいで、見なくても感覚だけでわかってしまう。
「バッチリ出てんな、これ」
股間に感じるねっとりとした不快感。
間違いなく、夢精している。
それも、両手を自由に使えない、この状況下で。
「そりゃ、そうだよなぁ」
かなりリアルな夢だった。
これが現実だと、思わず信じてしまいそうになるほどに。
それでも、冷静になればわかるが、小便したばかりの俺のチンポをいやらしく舐めまわす息子なんて、夢の中にしか存在するわけがない。
いつものいやらしい夢だったのだ。
あの青年の動画をたくさん見たからなのだろうか、息子のしゃぶり方は彼のものにそっくりだった。
尿道口や亀頭をアイスキャンディーのようにねっとりと舐めまわすのも、喉の奥まで深く飲み込んで、器用に喉を動かしてぎゅうぎゅうとチンポを締め付けるのも、頭を押さえつけられて好き勝手に喉を犯されて悦ぶのも、全部知っている。
あの、誰のチンポでも見境なく咥え込む淫乱なメスとして、雄のチンポをしゃぶりながらねだる時の笑顔は本当に嬉しそうで、妖しく微笑む青年の顔に何度勃起させられたかわからないくらいだ。
道理で見たことがある笑顔だと思った。
このところずっと見ていた顔なだけに、夢の中で本物の息子の顔と重なってしまったのだろう。
「……に、しても、だ。これを、どうするか、だよなぁ」
パンツの中は、寝ている間に射精した精液で、ぐっちょりと濡れている。
ここ数日、ヌけていなかったせいで、特に濃くなっているのだろうか。
ひどい臭いが、鼻まで届く。
このまま置いておけば、いずれは乾くのだろうが、その代わりカピカピになりさらに悲惨なことになることだろう。
せめて、片手だけでも使えたのなら、息子に気づかれずに片付けることもできたのだろうが、両手どころか足まで使えないため、一人で後始末をすることなど到底不可能だ。
それに、痛みがおさまってきたせいで、夢をまた見るようになったのなら、これから毎晩のように夢を見て夢精して起きる未来が待っているということでもある。
そして、それを防ぐには、満足するまでオナニーをするしかないという現実が、すぐそこに。
こうなると、新しいオナホが届いていることだけが救い、なのだが。
「嫌な、二択だな」
毎朝、息子に夢精したパンツの始末を頼む未来か、毎晩、息子にオナホを使って射精させてもらう未来。
どちらの未来も、とんでもない地獄に繋がっているとしか思えない。
ましてや、息子にシモの世話をされただけで、あんなに消耗したというのに、性欲の面倒まで見させるなんてとんでもないことだ。
「バカか……んなもん、頼めるかよ。オヤジ失格じゃねぇか」
いっそ、こうなれば仕方がないと入院中と同じように、痛み止めを飲むのは止めることにする。
痛みで眠っているうちなら、夢精する心配がないのを知っているから。
せめて、腕が自由になるまでは、それで凌ぐしかない。
痛みが足りなければ、この腕をどこかに叩きつけてもいい。
一応、繋がってはいるから、ある程度の無茶はできると聞いている。
今後はそれでいいとして、いまは目の前の現実と向き合わなければ。
息子が帰ってくる前に、と無理矢理体を起こして、テーブルの上の湯飲みを股間にぶちまけた。
たいして中身は残ってなかったが、見るからに溢したとわかる状態にはなった。
けれど、残念ながら、この程度では隠し通せると思えない。
もちろん、あのひどい臭いも健在だ。
やはり、這いずってでも風呂場に行くしかないようだった。
手足に巻かれた包帯は、しっかりとした防水機能つきのもので、湯船につけたとしても中身に問題はないということは知っている。
それに賭けるしかない。
途中で息子に遭遇したとしても、お茶を溢したからとでも言えばいいだろう。
言い訳としてはかなり苦しいところだが、選んでいる余地はなかった。
少しでも早く風呂場にたどり着いて、湯船に飛び込む以外、この状況を隠す方法はないのだから。
左右の腕は、肘までしっかりと包帯に包まれている。
腕に力を入れる度に、激しく痛むことさえ目をつぶれば、匍匐前進擬きで進むことは可能だった。
濡れたパジャマを引きずりながら進むのは、少し気が引けたが、床は後で掃除をすればいいと自分に言い聞かせて進む。
とにかく、早く風呂場につかなければ。
息子はどこかに出かけてしまったのか、俺が風呂場まで這っていく間、俺の前に現れることはなかった。
いまはとにかく、見つからずに済んでほっとする。
風呂場の入口を押し込んで、開いた隙間に体を捩じ込んだ。
「く……っ」
浴室との段差を越えている最中が、一番辛かった。
浮かせることができないため、角ばったそこに体を擦り付けなければならなかったからだ。
胸から足までをごりごりと、鋭く尖った角に削られながら進んだ。
わかっていたことだが、チンポが一番痛かった。
だが、ようやく一つ目の試練を乗り越えた。
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