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蛇足の蛇足の蛇足編
17(蛇足の蛇足の蛇足4)
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「……ィ? ルイ? もしかして、寝てしまったの?」
「へぁ……? ん゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛ッッ」
覚醒と同時に、大きなものが尻の中をごりごりと擦りながら奥まで一気に突き抜けた。
ほとんど抜けかけたところからの一突きは、中を掻き混ぜられることに慣れはじめたと思っていたルイの体を、嘲笑うように快楽へと突き落とす。
体はもう限界のはずなのに、全身が勝手に波を打ち、がくがくとゆれる腰が愛しい雄を飲み干しにいく。
尻の穴がおかしくなりそうなくらい気持ちいい。
ルイはユエラの騎士なのに、ユエラを守る騎士なのに、尻の穴が気持ちよすぎて何もできない。
あの日、守ろうと誓った少女は、少女ではなかった。
多くのものを従える海の中の王になるもの。
ユエラは、ルイの新しい主人だった。
「起きていたのに、ユエラを無視するなんてルイは悪い子だね。ふふっ、悪い子には、お仕置きしなくちゃ」
「ゆ゛ぇ、ら゛ぁっ、ゆ゛ぇら゛ぁっ、ゆ゛ぅひぇっ、こわぇう゛っ、も゛、こわぇひゃう゛ぅっ」
たったいま、絶頂をさせられすぎて意識を失っていたルイにとって、いまも続くユエラの激しい挿抜こそが、仕置きと変わらぬ快感地獄だ。
ユエラは珍しく尾びれを大きく振りながら、ルイの尻をぐっぽぐっぽと大きなもので激しく犯す。
腹の奥の奥まで快感を詰め込まれ、ルイの雄はすでにだらだらと白旗をあげているのだが、無邪気なユエラは許してくれそうにない。
「中をひくひくさせながら言ってもダーメ。悪い子にはお仕置きって決めたのはルイなんだから、ちゃんとお仕置きされなきゃね」
にっこりと優しく笑うユエラの指が、ルイの乳首をきゅっとつまみ、そのまま思いきりひねりあげた。
「ん゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛ッッ」
いつもルイが、ユエラの乳首を吸盤でいじめているからなのだろう。
乳首をつまんだ指先が、先端を搾るようにきゅうっと引き上げ、こりこりと触感を確かめるように押し潰す。
びくりびくりと体を跳ねさせるルイにかまわず、ユエラは楽しそうに乳首をつまむと、口に含んで吸い上げた。
「ひ、ぃい゛い゛ッッ、い゛ぐぅ゛っ、い゛ぐぅ゛う゛う゛ぅ゛ッッ」
ちゅぱちゅぱと赤子のように乳首を吸いながら、ユエラはルイを変えてしまう。
もうルイは、愛しい雄のためだけに、淫らにうねる雌そのものだ。
「ルイも、ユエラと一緒だね。気持ちいいお仕置き、大好きでしょ?」
微笑むユエラが尾びれを振って、大きな雄をルイに埋め込む。
奥の奥の、そのまた奥まで、どこまでも深く埋め込まれてくる。
愛で膨らむユエラの雄に、限界などはどこにもない。
太くもなるし、長くもなる。
それが、ユエラの愛の証。
あとから聞いたが、それが王の素質だそうだ。
大きく開いたルイの口に、ユエラの舌が入り込んだ。
すぅっと細められた赤の海、そこに浮かぶ三日月が笑った。
そこからはじまるのは快楽の嵐。
上も下も関係なく、穴の奥まで容赦なく、掻き混ぜられて堕とされる。
それだけでも狂いそうな快感の中、左右の乳首を千切らんばかりに、同時にぎゅうっとひねり潰されたら、もはや理性など残る方がおかしいくらいだ。
絶頂に絶頂が重なりあって、はじめも終わりもわからぬうちに、また新たな絶頂が僅かに残った理性を壊す。
どこもかしこも絶頂の刃でずたずたに、理性を剥がれた人など獣。
求めるものを腕に抱き、足りぬ分は足まで絡め、ひたすら歓喜に狂い啼く。
「ルイは、いやらしくてかわいいね。ユエラももう、がまんできない」
欲しがりな腹の奥に、求めてやまないものが注ぎ込まれる。
優しく囁いたユエラの声が、その日のルイの最後の記憶。
今度こそ、ルイは意識を失って、目覚めた時には母になった。
それは不思議な感覚だった。
男であるはずの自分の腹に、新しい命が芽生えている。
ユエラは、王の務めに行った。
すぐに帰ると言われている。
「ここに、子どもが……」
あまり膨らんでいない腹を撫で、何か違うことはないかと探ってみるが、不思議と何も変わっていない。
孕んだ伴侶のベッドはここだ、と案内されたのは、とても大きな二枚貝。
上下に開いた口の中には、肉厚なベッドが鎮座していた。
真ん中に座ってみると、全身がやわらかく包み込まれ、とても安定する座り心地だ。
すぐにうとうとと眠くなる。
眠くなったら、枕元の紐を引けと言われていたため、ルイは素直にその紐をくっと引いた。
すぐにみしみしと音を立てながら、貝が口を閉ざしていく。
ああ、これはすぐに眠くなるな、と思った時にはもう、夢の中に落ちていた。
「へぁ……? ん゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛ッッ」
覚醒と同時に、大きなものが尻の中をごりごりと擦りながら奥まで一気に突き抜けた。
ほとんど抜けかけたところからの一突きは、中を掻き混ぜられることに慣れはじめたと思っていたルイの体を、嘲笑うように快楽へと突き落とす。
体はもう限界のはずなのに、全身が勝手に波を打ち、がくがくとゆれる腰が愛しい雄を飲み干しにいく。
尻の穴がおかしくなりそうなくらい気持ちいい。
ルイはユエラの騎士なのに、ユエラを守る騎士なのに、尻の穴が気持ちよすぎて何もできない。
あの日、守ろうと誓った少女は、少女ではなかった。
多くのものを従える海の中の王になるもの。
ユエラは、ルイの新しい主人だった。
「起きていたのに、ユエラを無視するなんてルイは悪い子だね。ふふっ、悪い子には、お仕置きしなくちゃ」
「ゆ゛ぇ、ら゛ぁっ、ゆ゛ぇら゛ぁっ、ゆ゛ぅひぇっ、こわぇう゛っ、も゛、こわぇひゃう゛ぅっ」
たったいま、絶頂をさせられすぎて意識を失っていたルイにとって、いまも続くユエラの激しい挿抜こそが、仕置きと変わらぬ快感地獄だ。
ユエラは珍しく尾びれを大きく振りながら、ルイの尻をぐっぽぐっぽと大きなもので激しく犯す。
腹の奥の奥まで快感を詰め込まれ、ルイの雄はすでにだらだらと白旗をあげているのだが、無邪気なユエラは許してくれそうにない。
「中をひくひくさせながら言ってもダーメ。悪い子にはお仕置きって決めたのはルイなんだから、ちゃんとお仕置きされなきゃね」
にっこりと優しく笑うユエラの指が、ルイの乳首をきゅっとつまみ、そのまま思いきりひねりあげた。
「ん゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛ッッ」
いつもルイが、ユエラの乳首を吸盤でいじめているからなのだろう。
乳首をつまんだ指先が、先端を搾るようにきゅうっと引き上げ、こりこりと触感を確かめるように押し潰す。
びくりびくりと体を跳ねさせるルイにかまわず、ユエラは楽しそうに乳首をつまむと、口に含んで吸い上げた。
「ひ、ぃい゛い゛ッッ、い゛ぐぅ゛っ、い゛ぐぅ゛う゛う゛ぅ゛ッッ」
ちゅぱちゅぱと赤子のように乳首を吸いながら、ユエラはルイを変えてしまう。
もうルイは、愛しい雄のためだけに、淫らにうねる雌そのものだ。
「ルイも、ユエラと一緒だね。気持ちいいお仕置き、大好きでしょ?」
微笑むユエラが尾びれを振って、大きな雄をルイに埋め込む。
奥の奥の、そのまた奥まで、どこまでも深く埋め込まれてくる。
愛で膨らむユエラの雄に、限界などはどこにもない。
太くもなるし、長くもなる。
それが、ユエラの愛の証。
あとから聞いたが、それが王の素質だそうだ。
大きく開いたルイの口に、ユエラの舌が入り込んだ。
すぅっと細められた赤の海、そこに浮かぶ三日月が笑った。
そこからはじまるのは快楽の嵐。
上も下も関係なく、穴の奥まで容赦なく、掻き混ぜられて堕とされる。
それだけでも狂いそうな快感の中、左右の乳首を千切らんばかりに、同時にぎゅうっとひねり潰されたら、もはや理性など残る方がおかしいくらいだ。
絶頂に絶頂が重なりあって、はじめも終わりもわからぬうちに、また新たな絶頂が僅かに残った理性を壊す。
どこもかしこも絶頂の刃でずたずたに、理性を剥がれた人など獣。
求めるものを腕に抱き、足りぬ分は足まで絡め、ひたすら歓喜に狂い啼く。
「ルイは、いやらしくてかわいいね。ユエラももう、がまんできない」
欲しがりな腹の奥に、求めてやまないものが注ぎ込まれる。
優しく囁いたユエラの声が、その日のルイの最後の記憶。
今度こそ、ルイは意識を失って、目覚めた時には母になった。
それは不思議な感覚だった。
男であるはずの自分の腹に、新しい命が芽生えている。
ユエラは、王の務めに行った。
すぐに帰ると言われている。
「ここに、子どもが……」
あまり膨らんでいない腹を撫で、何か違うことはないかと探ってみるが、不思議と何も変わっていない。
孕んだ伴侶のベッドはここだ、と案内されたのは、とても大きな二枚貝。
上下に開いた口の中には、肉厚なベッドが鎮座していた。
真ん中に座ってみると、全身がやわらかく包み込まれ、とても安定する座り心地だ。
すぐにうとうとと眠くなる。
眠くなったら、枕元の紐を引けと言われていたため、ルイは素直にその紐をくっと引いた。
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