運命の堕とし方

うしお

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蛇足編

7(蛇足3)

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「大好きだよ、ルイ。ほら、みんなが待ってる。次の儀式をはじめよう」

「ユエラ……ああ、行こうか」

少しだけ人の儀式の真似をして、みんなの前でユエラはウィーと唇を重ねた。
かわいいウィーは、これからはじまる儀式が待ち遠しいのか、ごくりと喉を鳴らすとユエラの手をしっかりと握る。
ユエラたちは手を繋いだまま、みんなの真ん中に用意された大きなベッドの上まで一緒に泳いだ。
そのベッドは、まるで大きな花が花びらをひろげているような模様をしている。
ユエラがウィーを、その花びらの中心にそっと座らせると、開いていた花びらはすぐさまウィーの体に絡み付いた。

「ユ、ユエラっ」

「大丈夫だよ、ルイ。それはただのいそぎんちゃくだから」

よく躾られたいそぎんちゃくのベッドは、ウィーの体を傷付けることなく完璧に拘束してくれた。
両腕はかわいらしいウィーの顔の横に置かれ、十本の足はこれからユエラがすることの邪魔にならないようにしっかり左右に分けて置かれる。

「上手にできたね。ありがとう」

綺麗にウィーを拘束したいそぎんちゃくを褒めてから、剥き出しになったウィーの人だった頃の名残をじっと見つめた。
ウィーの十本足の奥に、隠されていたのは人のペニスと排泄孔の名残だ。
砕けた足は十本足に変わったが、その他は特に壊れなかったので、人だった頃のウィーのまま残っている。
もちろん、機能は全く同じではないが、似ているのなら問題ないだろう。
ウィーのペニスはしっかりと勃ち上がり、ユエラたちに見られていることを悦んでいるのか、びくびくと震えている。
その下に隠れている排泄孔は、逆にユエラたちの視線に怯えているのか、きゅっときつく閉ざされていた。

「ユエラ、何を……?」

「なにって……? これから、みんなの前でユエラとウィーが交尾をするんだよ。前から言ってあったでしょう?」

「あ、ああ、そういうことか、それなら、こんな拘束なんてしなくても……」

ウィーが、いつものウィーでいられるのはそこまでだった。
ユエラが自分の溝の中から、ウィーのくれた精莢をひとつ取り出すと不思議そうな顔をした。
ユエラが精莢の少しだけ尖っている方を、ウィーのきゅっと締まった排泄孔に押し当てると、ひどく驚いた顔になる。
ウィーは、驚いてる顔もかわいい。

「あ、あの、ユエラ、その卵は……? 何をして……」

「しーっ、ルイ、これは大切な儀式だからね。もう少しだけ静かにしていて」

ウィーのくれた精莢は、ユエラの手の半分もないのに、ウィーの排泄孔には少し大きすぎたみたいだ。
ユエラがぎゅっと押してみても、なかなか中に入っていこうとしない。
そのうち、ユエラが焦ったせいなのか、強く掴んだ精莢はぷちゅりと割れてしまった。
中につまっていたウィーの精子が、とろとろとこぼれてくる。
かわいそうなことをしてしまった。
ユエラは濡れた指で、ウィーの排泄孔をゆっくりと撫で、少しずつ孔を拡げていく。
ウィーの排泄孔は、入口はきゅっと締まっているのだけれど、中に入ると少し広くなっていてとてもやわらかい。

「ユエ……っ」

ユエラは、声を出そうとしたウィーの唇を自分の唇で塞いだ。
ウィーはこれからユエラの伴侶になるのだから、ちゃんと静かにしていなくてはないけないのだ。
かわいいウィーが声を出せないように、ユエラは口の中に舌を深く差し込んで黙らせることにした。
番の儀式を見ている中に、ユエラのウィーを狙うものがいるかもしれない。
さらには、ウィーがユエラに相応しくないなんて言って、取り上げようとするかもしれないのだ。
指を何度も出し挿れして、きつく締まっている排泄孔をゆるめていく。
かわいらしいウィーは、深く入ったユエラの舌を、ぺろぺろと舐めたり喉できゅうきゅうと締め付けたりしてもてなしてくれる。
あまりにもかわいいので、ユエラもウィーの喉の奥をぺろぺろと舐めてあげた。
ユエラがぺろぺろとすると、ウィーの排泄孔はひくひくと動いて、ユエラの指にしゃぶりついてくる。
かわいい。
ユエラは、ウィーの排泄孔に何本も指を挿れ、よくよく拡げてからもう一度精莢を押し当てた。
ウィーの排泄孔を指でしっかり拡げたのがよかったようで、二個目の精莢は中にするんと飲み込まれていった。
かわいいウィーは、ユエラの舌をきゅうきゅうと締め付けて悦んでいる。
本当に、ウィーはユエラにおねだりするのが上手だ。

それから、ユエラはさらに五個の精莢をウィーの中に押し込んだ。
それ以上の精莢を入れなかったのは、ウィーの排泄孔がたった六個の精莢でいっぱいになってしまったからだ。
予想以上に、ウィーのくれた精莢は大きかったのだ。
ユエラは、ウィーの口の中に入れていた舌を抜き、がんばってくれたかわいいウィーの頭をよしよしと撫でてあげる。

「ゆえ……っ、ゆえらぁ……っ、も、もう……っ」

「うん、もう精莢は・・・入れないよ。これ以上は入らないみたいだからね」

ユエラの言葉で、かたくなっていた体から力を抜いたウィーの前で、ユエラは大きくなったペニスを少しだけ取り出した。
全部のペニスを出せなかったのは、まだ溝の中にウィーの精莢がたくさん残っているからだ。
ユエラのペニスを出してしまったら、ウィーの精莢が外にこぼれ落ちてしまう。

「さあ、これからが本番だよ」
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