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二日目リノ、妻役
20、夜の果てで
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「……愛してるさ。もう、ずっと前から……君を、俺のものにしたかった」
「……ぅん、ぼくを、きみのものにして……ぜんぶ、もらって」
リノの囁きは、触れ合った唇に飲み込まれることなく、彼に受け入れられた。
真剣な彼の声は、リノがぞくぞくしてしまうほどかっこいい。
リノは、彼を飲み込んだままの淫孔がひくひくと震えているのを感じながら、その体にすがりついた。
「ああ。ごめんね。もう嫌だと言われても、離してあげられない。君は、全部、俺のものだ……俺だけの、ものだ」
強く抱きしめられて、リノは涙をぽろりとこぼした。
今夜で終わる関係だとしても、リノはその言葉をもらえただけで充分だった。
彼の愛が、リノの心を満たしてくれているのを感じる。
「愛している」
彼の真剣な目に貫かれながら、あらためて触れ合わされた唇から入り込んでくる舌を受け入れる。
頬に添えられた手が、リノの顔を優しく撫でながら固定すると、挿し込まれた舌がリノの口を犯しはじめた。
そんなことをしなくても、リノは逃げたりしないのに。
リノの口の中で暴れる彼の舌を必死に追いかけながら、リノはぎゅうっと彼に抱きついた。
それでも足りなくて、もっともっとと欲しがるリノは、彼の舌をぢゅるりと強く吸いあげる。
彼の手が頬から離れ、リノの頭を撫でてから太ももへと降りていく。
その間も、重ねられた唇の向こう側では、ぐちゅぐちゅといやらしく濁った水音が響き続けていて、リノの体を蕩けさせている。
彼の腰にまわしていた足が、ゆっくりと彼の手に導かれて動かされるのを、リノは素直に受け入れた。
リノの告白は、彼の理性をやすやすと食い破ったようだった。
言葉や手つきこそ優しく、彼はリノを傷つけないように触れてくれたが、彼の陰茎だけは別の生き物のようにリノの体を激しく貪る。
一度はじまった律動が、今度はいつ止まるのか。
リノには、もうわからなかった。
「ぉ゛っ、お゛ぐっ、い゛ぐッッ、お゛ぐッッ、い゛ぐッッ、ぉ゛ッッ、あ゛ッッ、あ゛あ゛ッッ、い゛ぐぅい゛ぐぅう゛う゛ぅッッ」
彼の愛は、リノの想像を軽々と越え、最奥のさらに奥まで注がれている。
すでに、お腹が重く感じるほどの白濁をたっぷりと注がれているのだが、それでもまだ足りないだろうとばかりに彼は新たな白濁をリノに注いでいた。
強く強く腰を打ちつけられ、ぴんと張った尻肉をばちんばちんと叩かれながらリノは絶頂を繰り返す。
両膝の裏側に大きな手を差し込まれたリノの体は、膝頭が胸についてしまいそうなほど折り曲げられていて、とろとろに蕩けた淫孔を彼の前に差し出している。
「もうずっとイきっぱなしだね。かわいい。愛してるよ」
愛の囁きと共に、額に口づけられて絶頂する。
リノの体は、どこもかしこも性感帯だ。
いまは、彼に触れられるだけで絶頂してしまう。
彼の体は、まるで上半身と下半身が別の人格を持っているようだった。
上半身は、リノの両膝を掴んでいるせいで、両手は使えなくなっているものの、彼は優しく褒めるような言葉を口にしながら愛を囁き、時折、触れるだけの口づけをくれる。
それに対して下半身は、といえば、リノの淫孔を穿ったまま激しく律動を繰り返し、自らの注ぎ込んだ白濁を、一滴たりともこぼさせはしないとばかりに、リノの奥へ奥へと詰め込んでいく。
おかげで、リノのお腹は彼の白濁でいっぱいになり、すでに孕んでしまったかのようにぽこりと膨れている。
「すごいね。まだまだ奥に入っていくよ。本当に終わりがないんだね。俺の子を、孕んでいるみたいだ」
ぽこりと膨れたリノの腹を見た彼が、リノの頬に口づけながら嬉しそうに囁いた。
孕んでいると言われたリノの体は、きゅんきゅんと疼いて止まらない。
彼の陰茎をうねるように締めつけて、もっともっと孕ませてとねだり続けている。
「……っ、いいよ。もっと孕ませてあげる」
一瞬、息をつめた彼は、獲物を前にした獣のように唇をぺろりと舐めたあと、リノの体を貪り尽くした。
「愛しているよ。もう、離さないからね」
その日の夜がいつ明けたのか。
リノは知らない。
「……ぅん、ぼくを、きみのものにして……ぜんぶ、もらって」
リノの囁きは、触れ合った唇に飲み込まれることなく、彼に受け入れられた。
真剣な彼の声は、リノがぞくぞくしてしまうほどかっこいい。
リノは、彼を飲み込んだままの淫孔がひくひくと震えているのを感じながら、その体にすがりついた。
「ああ。ごめんね。もう嫌だと言われても、離してあげられない。君は、全部、俺のものだ……俺だけの、ものだ」
強く抱きしめられて、リノは涙をぽろりとこぼした。
今夜で終わる関係だとしても、リノはその言葉をもらえただけで充分だった。
彼の愛が、リノの心を満たしてくれているのを感じる。
「愛している」
彼の真剣な目に貫かれながら、あらためて触れ合わされた唇から入り込んでくる舌を受け入れる。
頬に添えられた手が、リノの顔を優しく撫でながら固定すると、挿し込まれた舌がリノの口を犯しはじめた。
そんなことをしなくても、リノは逃げたりしないのに。
リノの口の中で暴れる彼の舌を必死に追いかけながら、リノはぎゅうっと彼に抱きついた。
それでも足りなくて、もっともっとと欲しがるリノは、彼の舌をぢゅるりと強く吸いあげる。
彼の手が頬から離れ、リノの頭を撫でてから太ももへと降りていく。
その間も、重ねられた唇の向こう側では、ぐちゅぐちゅといやらしく濁った水音が響き続けていて、リノの体を蕩けさせている。
彼の腰にまわしていた足が、ゆっくりと彼の手に導かれて動かされるのを、リノは素直に受け入れた。
リノの告白は、彼の理性をやすやすと食い破ったようだった。
言葉や手つきこそ優しく、彼はリノを傷つけないように触れてくれたが、彼の陰茎だけは別の生き物のようにリノの体を激しく貪る。
一度はじまった律動が、今度はいつ止まるのか。
リノには、もうわからなかった。
「ぉ゛っ、お゛ぐっ、い゛ぐッッ、お゛ぐッッ、い゛ぐッッ、ぉ゛ッッ、あ゛ッッ、あ゛あ゛ッッ、い゛ぐぅい゛ぐぅう゛う゛ぅッッ」
彼の愛は、リノの想像を軽々と越え、最奥のさらに奥まで注がれている。
すでに、お腹が重く感じるほどの白濁をたっぷりと注がれているのだが、それでもまだ足りないだろうとばかりに彼は新たな白濁をリノに注いでいた。
強く強く腰を打ちつけられ、ぴんと張った尻肉をばちんばちんと叩かれながらリノは絶頂を繰り返す。
両膝の裏側に大きな手を差し込まれたリノの体は、膝頭が胸についてしまいそうなほど折り曲げられていて、とろとろに蕩けた淫孔を彼の前に差し出している。
「もうずっとイきっぱなしだね。かわいい。愛してるよ」
愛の囁きと共に、額に口づけられて絶頂する。
リノの体は、どこもかしこも性感帯だ。
いまは、彼に触れられるだけで絶頂してしまう。
彼の体は、まるで上半身と下半身が別の人格を持っているようだった。
上半身は、リノの両膝を掴んでいるせいで、両手は使えなくなっているものの、彼は優しく褒めるような言葉を口にしながら愛を囁き、時折、触れるだけの口づけをくれる。
それに対して下半身は、といえば、リノの淫孔を穿ったまま激しく律動を繰り返し、自らの注ぎ込んだ白濁を、一滴たりともこぼさせはしないとばかりに、リノの奥へ奥へと詰め込んでいく。
おかげで、リノのお腹は彼の白濁でいっぱいになり、すでに孕んでしまったかのようにぽこりと膨れている。
「すごいね。まだまだ奥に入っていくよ。本当に終わりがないんだね。俺の子を、孕んでいるみたいだ」
ぽこりと膨れたリノの腹を見た彼が、リノの頬に口づけながら嬉しそうに囁いた。
孕んでいると言われたリノの体は、きゅんきゅんと疼いて止まらない。
彼の陰茎をうねるように締めつけて、もっともっと孕ませてとねだり続けている。
「……っ、いいよ。もっと孕ませてあげる」
一瞬、息をつめた彼は、獲物を前にした獣のように唇をぺろりと舐めたあと、リノの体を貪り尽くした。
「愛しているよ。もう、離さないからね」
その日の夜がいつ明けたのか。
リノは知らない。
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カッコよかったリノが二日目にどうなるのか、
待ち遠しいです!
感想ありがとうございます!
続きを期待していただけて嬉しいです。
今月中に続きをお届けできるようがんばります。