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二日目リノ、妻役
8、慰めの効用
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「ぁ、ぅううぅ……っ」
リノの口から情けない声が出る。
「いいよ、そのまま力を抜いていて。大丈夫、ゆっくりと入っていくからね」
まだ一本目でしかない彼の指を挿入されながら、リノは自分の体の至らなさに泣き出しそうになっていた。
本当に、このような体たらくで、リノは彼と性行為ができるのだろうか。
不安に思うリノを抱きしめながら、彼はゆっくりとリノの中に指を押し進めていく。
「大丈夫だよ。まだまだ時間はあるからね」
リノを包み込む彼の言葉に、こくりと頷いたリノの中に、ようやく彼の小指が挿入されようとしていた。
乳首をすっかり敏感な場所に変えられてしまったリノは、全身に口付けの雨を降らせる彼に愛撫され、心も体も蕩けてしまったような心地で、秘処を暴きにきた彼にその身を委ねた。
彼も、リノと同じく下着を着けたままで、ことを進めるつもりらしい。
いつの間にか、太ももにまで降りていた彼に口付けられ、リノははじらいながらおずおずと足を開いた。
彼を見ようとすると、視界に入ってしまう下着を強く押し上げている陰茎の存在感がすごくて無視ができないのだ。
いまも、強すぎるほどに主張している。
「ごめん、なさい。今日は女の子の役なのに、こんな」
「それは、これについて?」
彼は、いたずらする直前のような顔で笑いながら、リノの陰茎を下着越しに撫でる。
それだけでびくんと跳ね上がったたリノの腰を、彼は優しくなだめてベッドに戻した。
「先生も言っていたでしょう? 女の子にも、クリトリスって小さな陰茎のようなものがあるって。少し大きいけれど、これは君のクリトリスなんだから俺は気にしないよ。これだけ大きくなるってことは、それだけ気持ちいいってことなんでしょう?」
「う、ん……きもち、いぃ……これ、僕の、くりとりす……?」
「そうだよ。俺に、君が気持ちよくなれてるってことを教えてくれるクリトリスだ。だから、なにも気にしなくていいんだよ」
陰茎をクリトリスと呼ばれて、リノはぞくぞくした。
本当の初夜では、口にしないだろうけれど、いつかは淫らに反応してくれる体をひとつずつ褒めながら、妻となる人と体を重ねてみたいと思ってしまう。
きっと、恥ずかしくてとても気持ちいい夜になるだろう。
想像するだけで、陰茎からとろりと蜜があふれ出した。
「もう、心配ごとはなくなったかな? 大丈夫、怖くないよ。優しくするからね」
彼の指が、潤滑油をまとってリノの秘処に触れてくる。
優しく撫でられたすぼまりが、反射的にひくりとしてしまったのは、とろりとしていたはずの潤滑油が思っていたよりもねっとりとしていたからだ。
すぼまりにしっかりと塗り付けられた潤滑油は、じわじわと触れられる快感をリノの体にすり込んでくる。
優しく撫でながらマッサージを繰り返す彼のために、リノの秘処は少しずつではあるものの、たしかに口を開きはじめていた。
「上手だね」
「むりに、ほめなくてもいいよ……ごめんね」
けれど、順調だったのは、そこまでだった。
リノの体は、彼の指をなかなか受け入れてくれなかった。
人差し指や中指など論外で、どれだけほぐしても、小指の先がほんの少し入る程度の穴しか開かない。
本番では、指よりももっとはるかに太い陰茎を受け入れなければならないというのに。
リノは、途方に暮れていた。
リノの口から情けない声が出る。
「いいよ、そのまま力を抜いていて。大丈夫、ゆっくりと入っていくからね」
まだ一本目でしかない彼の指を挿入されながら、リノは自分の体の至らなさに泣き出しそうになっていた。
本当に、このような体たらくで、リノは彼と性行為ができるのだろうか。
不安に思うリノを抱きしめながら、彼はゆっくりとリノの中に指を押し進めていく。
「大丈夫だよ。まだまだ時間はあるからね」
リノを包み込む彼の言葉に、こくりと頷いたリノの中に、ようやく彼の小指が挿入されようとしていた。
乳首をすっかり敏感な場所に変えられてしまったリノは、全身に口付けの雨を降らせる彼に愛撫され、心も体も蕩けてしまったような心地で、秘処を暴きにきた彼にその身を委ねた。
彼も、リノと同じく下着を着けたままで、ことを進めるつもりらしい。
いつの間にか、太ももにまで降りていた彼に口付けられ、リノははじらいながらおずおずと足を開いた。
彼を見ようとすると、視界に入ってしまう下着を強く押し上げている陰茎の存在感がすごくて無視ができないのだ。
いまも、強すぎるほどに主張している。
「ごめん、なさい。今日は女の子の役なのに、こんな」
「それは、これについて?」
彼は、いたずらする直前のような顔で笑いながら、リノの陰茎を下着越しに撫でる。
それだけでびくんと跳ね上がったたリノの腰を、彼は優しくなだめてベッドに戻した。
「先生も言っていたでしょう? 女の子にも、クリトリスって小さな陰茎のようなものがあるって。少し大きいけれど、これは君のクリトリスなんだから俺は気にしないよ。これだけ大きくなるってことは、それだけ気持ちいいってことなんでしょう?」
「う、ん……きもち、いぃ……これ、僕の、くりとりす……?」
「そうだよ。俺に、君が気持ちよくなれてるってことを教えてくれるクリトリスだ。だから、なにも気にしなくていいんだよ」
陰茎をクリトリスと呼ばれて、リノはぞくぞくした。
本当の初夜では、口にしないだろうけれど、いつかは淫らに反応してくれる体をひとつずつ褒めながら、妻となる人と体を重ねてみたいと思ってしまう。
きっと、恥ずかしくてとても気持ちいい夜になるだろう。
想像するだけで、陰茎からとろりと蜜があふれ出した。
「もう、心配ごとはなくなったかな? 大丈夫、怖くないよ。優しくするからね」
彼の指が、潤滑油をまとってリノの秘処に触れてくる。
優しく撫でられたすぼまりが、反射的にひくりとしてしまったのは、とろりとしていたはずの潤滑油が思っていたよりもねっとりとしていたからだ。
すぼまりにしっかりと塗り付けられた潤滑油は、じわじわと触れられる快感をリノの体にすり込んでくる。
優しく撫でながらマッサージを繰り返す彼のために、リノの秘処は少しずつではあるものの、たしかに口を開きはじめていた。
「上手だね」
「むりに、ほめなくてもいいよ……ごめんね」
けれど、順調だったのは、そこまでだった。
リノの体は、彼の指をなかなか受け入れてくれなかった。
人差し指や中指など論外で、どれだけほぐしても、小指の先がほんの少し入る程度の穴しか開かない。
本番では、指よりももっとはるかに太い陰茎を受け入れなければならないというのに。
リノは、途方に暮れていた。
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