秘密の閨授業

うしお

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二日目リノ、妻役

1、授業再開

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「さて、あちらが風呂に行ってる間に、僕も準備をしておかないとね」

閨の実技授業は、ペアを組んだふたりの生徒がそれぞれの役割を一日ずつこなすことになっているので、二日目の夜である今日はリノが女性の役を務めることになる。
リノは、昨日も開いた箱を開けた。
昨日は男性役として、媚薬成分入りの潤滑油や洗浄するための魔法具などを使用したため、箱の中にはもうほとんど中身が残っていない。
ちなみに、陰茎の根本に嵌めた魔法具については、三日目があるかもしれないため、いまも外さずにつけたままにしている。
陰茎を清潔に保っておくための魔法具なので、つけ続けていることに不具合はない。
機会があるのなら、リノはもう一度、気持ちいい彼の穴を味わいたいと思っている。
こういう補習なら、いくらでも受けたいと思えるのに世の中、そう簡単にうまくはいかない。

リノは、小さくため息をつき、一番奥にしまわれている女性ものの下着を取り出す。
昨日、彼が着ていたものと見た目はあまり変わらない。
ほんの少しだけデザインが違うような気もするが、リノには判断ができなかった。
薄絹でできたとても短いガウンと呼んでいいのかわからないものと、大事なところを守るつもりがあるのか疑いたくなるような大きなスリットが入ったいやらしい下着だ。
それらをまとめて取り出したリノは、まだ箱の中に折りたたまれた小さな布があることに気がついた。
リノがそれを拾いあげ、ぴらりとひろげてみるとそれは布地がとても小さな胸当てだった。
白くて繊細なレースと薄絹でできたそれは、下着と同じく真ん中に大きなスリットが入っていて、胸を隠すための下着というよりも、乳首を強調するための下着といった印象だ。

「これは、下着……? 彼が着けているところを見てないな。箱の中身は同じはずなのに。……もしかして、恥ずかしくてこれは着けなかったのかな? うーん、彼がこれを着けているところを見たかったな」

彼は短いガウンと下着のみを着用していた。
もしも、こんな風に乳首を強調するための胸当てをつけていたのなら、彼の乳首をたっぷりと味わったリノが見ていない訳がない。
彼が身につけているところを想像しながら、リノはそれを自分の胸に当ててみた。
繊細なレースと薄絹に飾り立てられた膨らみのない自分の胸は、こうしてみるとまるで自分のものではないかのように感じられる。
そのせいなのか、昨日のことを思い出してしまったのか、リノの陰茎はむくむくと大きくなってしまった。

「すごいな、女の子は……こんなに小さな衣装だけで、男をその気にさせてしまうんだな」

昨日の彼のように、これを身につけないという選択肢もあったのだが、リノは素直に用意されていたそれをつけることにした。
これをつけたリノを見るだろう彼の反応が、気になってしまったのだ。
大きくなってしまった陰茎を小さな布切れでしかない下着に押し込み、小さくて何も隠せない胸当てをぺたんこな胸に装着する。
リノはあまり筋肉のつかない体をしているからか、何故か女性ものの下着が似合っているように見えた。
自分のものだとわかっているのに、小さな胸当てに包まれた胸にどきどきしてしまう。
彼も、こんな風に思ってくれるだろうか。
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