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一日目リノ、夫役
10、琥珀色の誘惑
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リノが彼の唇を貪るような口付けから、優しく舐めるような口付けに変化させると、解放された彼の唇は高くうわずったような声で喘ぎ、リノの中に僅かに残されていた理性をがりがりと削りはじめた。
「あ……っ、はいっ、てる……はいっ、て、きて……んあっ、ああっ、ふとい、ふといの、きてるぅ……っ」
「そうだよ。いま君の中に入っているのは僕の陰茎だ。僕が誰かわからなくても、君の初めてを奪う男はこの僕なんだ。いま、この中にある陰茎だけが、それを証明してくれる。だから、この形を忘れたりないように、しっかりと覚えておいて」
リノは、彼の足を自分の肩にかけさせ、太ももに右腕をまわして固定した。
片腕で自身の体重を支えながら、びくびくと震える腰に自分の腰を近付けていく。
「やっ、あっ、まだっ、まだ、くるっ、おくっ、ああっ、おくに、きちゃうぅ……っ」
洗浄に使った魔法具に奥を突かれ、彼が陰茎から蜜をあふれさせていたことは記憶に新しい。
リノはそれを、自分の陰茎で再現するつもりだった。
自身の体重のすべてを陰茎を進めることだけに使い、彼の最奥に肉槍を突き立てる。
「んあっ」
思っていたよりもなめらかに入り込んだ肉槍が、彼の最奥をどちゅりと突き上げると、白濁に濡れた彼の陰茎から新しい蜜がこぷこぷとあふれ出した。
琥珀色の瞳が快楽に蕩け、淫蕩な涙に濡れる。
「さあ、これで全部だよ。苦しくはないかな?」
彼の最奥を突き上げたまま、リノは優しく問いかける。
リノの陰茎をすべて飲み込んだ彼の秘処は、熱くうねりながら肉槍にすがりつき、言葉にならないうねりをもって更なる快楽をねだっているようだが、いまのリノはそれに答えるわけにはいかない。
淫蕩な涙に濡れた瞳をリノに向けた彼は、ゆっくりと頷き、震える唇を小さく開いた。
「……もっと、……くだ、さぃ……ッッ、んああああっ」
先程までのリノに許されていたのは、好きなように挿入するところまでだった。
受け入れてと願い、思うままにと許可されても、そこまでの言葉でしかないのだ。
だから、彼に挿入してから後の行為について新しく許可をもらわなければ、動くことができなかった。
だが、いまからは違う。
彼の許可する言葉を、やや食い気味ではあったが、しっかりと聞いたのだ。
リノは辛うじて自分を繋ぎ止めていた理性の鎖を引きちぎり、獣のように思うまま腰を振りたくった。
彼の最奥を激しく突き上げ、暴れる足を腕で押さえつけながら、またあとでと約束していた乳首にむしゃぶりつく。
すっかり乾いてしまった衣装にたっぷりと唾液を含ませ、濡れた布地を硬くしこった乳首に擦りつけながら、もう片方の乳首を思うままに吸いあげる。
もちろん、彼の尻に腰を強く打ち付けるのも忘れてはいない。
肉槍の返しが彼の中に引っかかり、抜けるのを防いでくれるおかげで、いくらでも激しく腰を振ることができた。
すでに彼の口からは、あまり意味のある言葉は聞こえなくなっているが、その代わりに陰茎を激しく滾らせる甘やかな悲鳴が止めどなくあふれてくる。
今夜行われるのが、あくまでも女性と行う性行為の実技であることから、女性役の陰茎には触れてはいけないと言われたことをしっかりと覚えていたが、リノは迷うことなく彼の濡れた陰茎に手をのばし、下着越しに愛撫を加えはじめた。
「あ……っ、はいっ、てる……はいっ、て、きて……んあっ、ああっ、ふとい、ふといの、きてるぅ……っ」
「そうだよ。いま君の中に入っているのは僕の陰茎だ。僕が誰かわからなくても、君の初めてを奪う男はこの僕なんだ。いま、この中にある陰茎だけが、それを証明してくれる。だから、この形を忘れたりないように、しっかりと覚えておいて」
リノは、彼の足を自分の肩にかけさせ、太ももに右腕をまわして固定した。
片腕で自身の体重を支えながら、びくびくと震える腰に自分の腰を近付けていく。
「やっ、あっ、まだっ、まだ、くるっ、おくっ、ああっ、おくに、きちゃうぅ……っ」
洗浄に使った魔法具に奥を突かれ、彼が陰茎から蜜をあふれさせていたことは記憶に新しい。
リノはそれを、自分の陰茎で再現するつもりだった。
自身の体重のすべてを陰茎を進めることだけに使い、彼の最奥に肉槍を突き立てる。
「んあっ」
思っていたよりもなめらかに入り込んだ肉槍が、彼の最奥をどちゅりと突き上げると、白濁に濡れた彼の陰茎から新しい蜜がこぷこぷとあふれ出した。
琥珀色の瞳が快楽に蕩け、淫蕩な涙に濡れる。
「さあ、これで全部だよ。苦しくはないかな?」
彼の最奥を突き上げたまま、リノは優しく問いかける。
リノの陰茎をすべて飲み込んだ彼の秘処は、熱くうねりながら肉槍にすがりつき、言葉にならないうねりをもって更なる快楽をねだっているようだが、いまのリノはそれに答えるわけにはいかない。
淫蕩な涙に濡れた瞳をリノに向けた彼は、ゆっくりと頷き、震える唇を小さく開いた。
「……もっと、……くだ、さぃ……ッッ、んああああっ」
先程までのリノに許されていたのは、好きなように挿入するところまでだった。
受け入れてと願い、思うままにと許可されても、そこまでの言葉でしかないのだ。
だから、彼に挿入してから後の行為について新しく許可をもらわなければ、動くことができなかった。
だが、いまからは違う。
彼の許可する言葉を、やや食い気味ではあったが、しっかりと聞いたのだ。
リノは辛うじて自分を繋ぎ止めていた理性の鎖を引きちぎり、獣のように思うまま腰を振りたくった。
彼の最奥を激しく突き上げ、暴れる足を腕で押さえつけながら、またあとでと約束していた乳首にむしゃぶりつく。
すっかり乾いてしまった衣装にたっぷりと唾液を含ませ、濡れた布地を硬くしこった乳首に擦りつけながら、もう片方の乳首を思うままに吸いあげる。
もちろん、彼の尻に腰を強く打ち付けるのも忘れてはいない。
肉槍の返しが彼の中に引っかかり、抜けるのを防いでくれるおかげで、いくらでも激しく腰を振ることができた。
すでに彼の口からは、あまり意味のある言葉は聞こえなくなっているが、その代わりに陰茎を激しく滾らせる甘やかな悲鳴が止めどなくあふれてくる。
今夜行われるのが、あくまでも女性と行う性行為の実技であることから、女性役の陰茎には触れてはいけないと言われたことをしっかりと覚えていたが、リノは迷うことなく彼の濡れた陰茎に手をのばし、下着越しに愛撫を加えはじめた。
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