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バイコーンの話
飼育員さんのおしごと 3
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「キング、怒ってるかな」
青年がとぼとぼと厩舎の奥に向かえば、キングは青年がいなくなったときと変わらぬ姿でそこにいた。
敷き藁の上に寝転がり、入口から顔を背けている。
「キング、待たせてごめんね」
青年はそろそろとキングに近付き、膝をついた。
キングは、ふすっふすっと不機嫌そうに鼻を鳴らし、それからじろりとにらみつけるように青年を見る。
「ごめんね、でも僕はプリンスのお母さんでもあるから……わかってくれるでしょ? キングは、僕の旦那様なんだから」
青年は、キングに声をかけながら、ゆっくりと着ていたツナギのファスナーを開いていく。
左右の乳首には、先程も見えていた大きなリングのついたニップルクランプがぶら下がっている。
乳首は限界まで硬くなり、クランプの中央でくびりだされながら勃起していた。
よく熟れた果実のように小さな赤い実のようになっている。
さらにそのまま尻の方まで下げられたファスナーの向こうから、青年のぺニスがこぼれ落ちた。
着たままでも排泄ができるように工夫されたツナギのファスナーは、キングと交尾するときにも役に立つ。
プリンスにしゃぶられ尽くしたぺニスはくったりとしているが、その奥にはだらりと垂れる尻尾のようなものがぶら下がっている。
ツナギの内側に縫い付けられた偽物の尻尾なのだが、キングはこれを着けた青年のことのほか気に入っているようで、着けてくるといつもと興奮の度合いが違っているような気がするのだ。
「今日は、キングが大好きな交尾の日だよ。ねぇ、もう機嫌を直して……僕と、交尾しようよ」
四つん這いになってキングに近付く青年の頭には、いつの間にか、作り物の馬の耳と小さな角のついたカチューシャがつけられている。
キングのためにするバイコーンのコスプレだ。
それを見るキングの鼻息はすでに荒い。
青年が尻を大きく揺らしながら、彼を見つめるキングの側までいくと、キングが舌をゆっくりと差し出した。
「うん、ごめんね、後回しにしちゃって。キングは僕の旦那様なのにね。でも、わかって欲しいんだ。僕が先にプリンスのところに行く理由を。あのね、途中で抜けて行くよりもね、先に済ませた方がキングと長くいられるんだよ。プリンスは子どもだし、本当はたくさん愛情を注いであげないといけないんだけど、やっぱり僕にはキングが一番だからそれは他の人に任せて、ここに戻ってきたいんだ。プリンスには悪いけど、やっぱり僕はキングの側にいたいからね」
青年の言葉はどこまでキングに届いているかわからないが、青年に向かって舌をのばすキングの顔は、とてもやる気に満ちている。
青年はぞくぞくと震えながら、キングの角に偽物の角を擦り付けて交尾をねだった。
オスの角にメスが角を擦り付けるのは、たくさん交尾をして孕ませて欲しいとねだる行為だ、と青年は教育係りから教えられている。
それは、専属飼育員になった青年の大事な仕事であるということも。
この牧場で、キングは唯一大人のバイコーンだ。
稀少なバイコーンであるキングには、たくさんの子どもを作って繁殖してもらいたい。
絶滅しそうな稀少なモンスター馬を増やすこと。
それが、この牧場の方針なのだ。
繁殖をさせるなら、番となるメス馬をどこから調達するのか。
オスしか存在しないこの牧場で、毎月のように生まれてくる子馬たちの母親がどこにいるのか。
少し考えればわかるだろう不自然な事実に、青年は気づくことができない。
一ヶ月間、繰り返し行われた教育により、青年には本当の常識などわからなくなっている。
もうここでしか通用しない常識だけが、彼の知る常識だった。
キングの舌が青年の首筋をゆっくりと這い、乳首にぶら下がったリングに絡み付いた。
青年の体が期待に震え、赤い果実がきつく引きのばされていく。
「あぁ……っ、うん、もっと……もっといじめて、……大好きな旦那様を後回しにした僕に罰をちょうだい……ンンッ」
バイコーンにニップルクランプを引かれながら、自分でもリングを強く引いて乳首をいじめる。
この仕事に就いてから覚えたことだが、躾というものは悪いことをしたらすぐに与えてやらないといけない。
そうしないと、しつけられる方は何故怒られているのか、その理由をきちんと自覚できなくなるからだ。
社内研修では、厳しい教育係の元で、この牧場で働く飼育員にふさわしくなれるようたくさんしつけていただいた。
おかげで、集団面接のときも、一番最初にキングに見初められて新しい妻になることができたのだ。
飼育員にとって、番としてモンスター馬たちと交尾するのが何よりも大事な仕事だ。
モンスター馬が望むのなら、飼育員たちはどこででも交尾に応じる必要がある。
厩舎の中はもちろん、山の中や走らせるためのトレーニングセンターなど、モンスター馬たちのことだけを一番に考え対応するのだ。
この牧場には、バイコーンやユニコーンの他に、スレイプニルやケルピーなどもいるため、彼らの好みに合わせた飼育員がたくさん採用されたが、選ばれなかった人たちもたくさんいる。
選ばれなかった人たちは、プリンスのための予備ミルク係やスレイプニルのマッサージ係など、補助要員としてしか働けない。
モンスター牧場で一番の花形仕事といえば、やはり飼育員となりモンスターたちと交尾することだから、きっと同じ飼育員であってもやりがいには大きな差があるはずだ。
一番繊細で、手間をかけて世話をしてやる必要があるぺニスを、自分の体で丁寧に世話をしてやるのが、飼育員にとって一番難しくてやりがいのある仕事だと青年は本気で思っている。
青年がとぼとぼと厩舎の奥に向かえば、キングは青年がいなくなったときと変わらぬ姿でそこにいた。
敷き藁の上に寝転がり、入口から顔を背けている。
「キング、待たせてごめんね」
青年はそろそろとキングに近付き、膝をついた。
キングは、ふすっふすっと不機嫌そうに鼻を鳴らし、それからじろりとにらみつけるように青年を見る。
「ごめんね、でも僕はプリンスのお母さんでもあるから……わかってくれるでしょ? キングは、僕の旦那様なんだから」
青年は、キングに声をかけながら、ゆっくりと着ていたツナギのファスナーを開いていく。
左右の乳首には、先程も見えていた大きなリングのついたニップルクランプがぶら下がっている。
乳首は限界まで硬くなり、クランプの中央でくびりだされながら勃起していた。
よく熟れた果実のように小さな赤い実のようになっている。
さらにそのまま尻の方まで下げられたファスナーの向こうから、青年のぺニスがこぼれ落ちた。
着たままでも排泄ができるように工夫されたツナギのファスナーは、キングと交尾するときにも役に立つ。
プリンスにしゃぶられ尽くしたぺニスはくったりとしているが、その奥にはだらりと垂れる尻尾のようなものがぶら下がっている。
ツナギの内側に縫い付けられた偽物の尻尾なのだが、キングはこれを着けた青年のことのほか気に入っているようで、着けてくるといつもと興奮の度合いが違っているような気がするのだ。
「今日は、キングが大好きな交尾の日だよ。ねぇ、もう機嫌を直して……僕と、交尾しようよ」
四つん這いになってキングに近付く青年の頭には、いつの間にか、作り物の馬の耳と小さな角のついたカチューシャがつけられている。
キングのためにするバイコーンのコスプレだ。
それを見るキングの鼻息はすでに荒い。
青年が尻を大きく揺らしながら、彼を見つめるキングの側までいくと、キングが舌をゆっくりと差し出した。
「うん、ごめんね、後回しにしちゃって。キングは僕の旦那様なのにね。でも、わかって欲しいんだ。僕が先にプリンスのところに行く理由を。あのね、途中で抜けて行くよりもね、先に済ませた方がキングと長くいられるんだよ。プリンスは子どもだし、本当はたくさん愛情を注いであげないといけないんだけど、やっぱり僕にはキングが一番だからそれは他の人に任せて、ここに戻ってきたいんだ。プリンスには悪いけど、やっぱり僕はキングの側にいたいからね」
青年の言葉はどこまでキングに届いているかわからないが、青年に向かって舌をのばすキングの顔は、とてもやる気に満ちている。
青年はぞくぞくと震えながら、キングの角に偽物の角を擦り付けて交尾をねだった。
オスの角にメスが角を擦り付けるのは、たくさん交尾をして孕ませて欲しいとねだる行為だ、と青年は教育係りから教えられている。
それは、専属飼育員になった青年の大事な仕事であるということも。
この牧場で、キングは唯一大人のバイコーンだ。
稀少なバイコーンであるキングには、たくさんの子どもを作って繁殖してもらいたい。
絶滅しそうな稀少なモンスター馬を増やすこと。
それが、この牧場の方針なのだ。
繁殖をさせるなら、番となるメス馬をどこから調達するのか。
オスしか存在しないこの牧場で、毎月のように生まれてくる子馬たちの母親がどこにいるのか。
少し考えればわかるだろう不自然な事実に、青年は気づくことができない。
一ヶ月間、繰り返し行われた教育により、青年には本当の常識などわからなくなっている。
もうここでしか通用しない常識だけが、彼の知る常識だった。
キングの舌が青年の首筋をゆっくりと這い、乳首にぶら下がったリングに絡み付いた。
青年の体が期待に震え、赤い果実がきつく引きのばされていく。
「あぁ……っ、うん、もっと……もっといじめて、……大好きな旦那様を後回しにした僕に罰をちょうだい……ンンッ」
バイコーンにニップルクランプを引かれながら、自分でもリングを強く引いて乳首をいじめる。
この仕事に就いてから覚えたことだが、躾というものは悪いことをしたらすぐに与えてやらないといけない。
そうしないと、しつけられる方は何故怒られているのか、その理由をきちんと自覚できなくなるからだ。
社内研修では、厳しい教育係の元で、この牧場で働く飼育員にふさわしくなれるようたくさんしつけていただいた。
おかげで、集団面接のときも、一番最初にキングに見初められて新しい妻になることができたのだ。
飼育員にとって、番としてモンスター馬たちと交尾するのが何よりも大事な仕事だ。
モンスター馬が望むのなら、飼育員たちはどこででも交尾に応じる必要がある。
厩舎の中はもちろん、山の中や走らせるためのトレーニングセンターなど、モンスター馬たちのことだけを一番に考え対応するのだ。
この牧場には、バイコーンやユニコーンの他に、スレイプニルやケルピーなどもいるため、彼らの好みに合わせた飼育員がたくさん採用されたが、選ばれなかった人たちもたくさんいる。
選ばれなかった人たちは、プリンスのための予備ミルク係やスレイプニルのマッサージ係など、補助要員としてしか働けない。
モンスター牧場で一番の花形仕事といえば、やはり飼育員となりモンスターたちと交尾することだから、きっと同じ飼育員であってもやりがいには大きな差があるはずだ。
一番繊細で、手間をかけて世話をしてやる必要があるぺニスを、自分の体で丁寧に世話をしてやるのが、飼育員にとって一番難しくてやりがいのある仕事だと青年は本気で思っている。
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※この話の続編はこちらです。
↓ ↓ ↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/17913308/974452211
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