異種姦マニア

うしお

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アルラウヌの話

淫獄オークション 9(おまけ)

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その街には、大きなダンジョンが口を開いている。
ダンジョン。
それは、異空間への入口であり、新たな資源の宝庫であった。

いまから約十年くらい前のことだ。
世界のあちこちで、突如として異空間への入口が出現した。
何も無かった場所に、洞窟や謎の建物へ続く通路ができたのだ。
あらゆる安全策を取りながら、その空間は調査され、研究された。
その結果、異空間の中には、ファンタジー世界の生き物、いわゆるモンスターと呼ばれるものが住み着いていることがわかった。
ダンジョンに住むモンスターの中には、有益な情報と交流を持つことができる知能の有る人間のようなものがいたり、問答無用で襲いかかってくる知能どころか、理性の無いものなどがいたりした。
強欲な人々は、知能あるモンスターたちと交流を深める一方で、理性のないモンスターたちと交戦して支配下に置いたり、素材として狩るようになった。
異空間から連れ出されるモンスターを見た人々は、恐怖を感じると共に、それを上回る未知なるものへの好奇心で心を踊らせた。
日常の中に現れた異空間の存在は、隠しておくことなどできるわけもなく、ほどなくして国民に報告され、周知されると共にすんなりと受け入れられた。
創作された物語やゲームなど、創作された世界に似ていたことで、ほとんどの人が拒否反応を起こすことなく受け入れたのだ。
そして、その異空間に対する愛称が募集されると、すぐに多くの人からは創作物と同じ名称である『ダンジョン』という名前が寄せられた。
その年、一番流行した言葉が、『ダンジョン』になるほどその言葉は口に馴染んだ。
以降、その場所はダンジョンと呼ばれることになり、それまで空想の生き物であったモンスターたちも、人々にとって身近な生き物になった。
いまでは、犬や猫などペットと変わらない扱いを受けるモンスターさえ存在している。
そうして、急速に人間社会へ取り込まれたモンスターたちを供給する場所として、ダンジョンを利用する新しい産業が産み出されていった。
侵入者対策として、分厚くも頑丈な壁に囲まれたダンジョンは、いつしか人々の生活にあってはならないものに変化している。

大きな壁に囲まれた緑溢れる保養施設。
敷地の中には、大きな入浴施設の他に、和の雰囲気を大事にする旅館のような造りの離れがいくつも建っている。
ここは、とある企業が運営している保養施設として有名な場所だった。
大きな入浴施設については、年に一度、地域交流の一環で一般人にも開放されている。
だが、あくまでもここは、ダンジョンで働く社員のために建てられたケア施設だ。
一般人には、開放されていない中心部の建物には、ちょっとした病院と変わらない機能を備えた建物もあり、何かあった場合には、入院治療が受けられるようになっている。

そして、中心部から少し離れたところにあるのが、新入社員である青年が配属された施設『セラピア』だった。
ギリシャ語で癒しの意味を持つこの建物には、心身ともに疲れた男たちが癒されるためにやってくる。
この青年は、その中でもモンスターとの戦いで気の高ぶった男たちを鎮める『ケア・セラピス』という大事な役目を任されることになっていた。
彼は、社長から直々に選ばれただけでなく、新入社員でありながら特別な研修を用意され、じっくりと癒し方を学んできた選抜社員だ。
同期の青年たちも、『ケア・セラピス』として、やる気に満ちあふれている。

「今日から『ケア・セラピス』として着任しました。これから、みなさまに少しでも気持ちいい癒しのひとときを感じていただけるようがんばります。よろしくお願いいたします」

本日から制服となるやわらかな湯着に身を包んだ青年が、施設長から紹介された先輩社員たちに向かって頭を下げると、すぐに現地研修がはじめられる。
青年は、施設長から指定されたベッドに上がると、四つん這いの姿勢になって、ガウンのようなデザインの湯着のすそをぺらりとめくった。

「どうぞ、ご指導よろしくお願いいたします」

後ろにのばした手で、青年は自分の尻を開いてみせた。
むにりと開かれた尻肉の奥から、アナルプラグのストッパーが顔を出している。

「いま、すぐに、出します」

大きくいきんだ青年は、先輩社員たちの見ている目の前で、大きすぎるほどに大きなアナルプラグを排泄し、それだけで絶頂してみせた。
これは、同じ期間、同じ研修を受けてきた同期にもできない彼だけの特技だ。
きっとこの特技は、君を助けてくれるよ、と社長からのお墨付きもいただいている。
唯一、社長に選ばれた彼だけが受けた調教オークションのおかげで覚えた特技だった。

「ぁ゛、あ゛あ゛、だめっ、ぃ゛ぐっ、い゛ぐっ、い゛ぎま゛ずぅ゛ッッ」

絶頂を宣言しながら青年は、きゅっと締め付けた後孔から腸内に仕込まれたローションを水鉄砲のようにびゅうっと発射して絶頂する。
そして、うっすらと開いた後孔に指をかけて開きながら、青年は背後にいる施設長のペニスをねだる。

「あの、うまくケアできるか、チェックしてもらえませんか?」

新規役職『ケア・セラピス』。
その扱いは、肉便器と呼ばれるものと変わらない。
彼らの役目は、男たちの慰みものになることだ。
施設長のペニスに後孔を貫かれながら、青年は嬉しそうに絶頂を繰り返す。
体も心もすっかり作り変えられている。
それは、同期の青年たちも同じだった。

僅かな暗転のあと、視点はフライアイと同化し、空を飛ぶ。
フライアイは、保養施設の中を飛びまわり、やがて『セラピア』の一番奥にあるケアルームにたどり着く。
木目を生かした天然木の壁や扉だけを見れば、サウナと勘違いしそうな内装だ。
だが、腰にタオルを巻いただけの男たちがその扉を開けば、目の前にひろがるのはサウナではなく、パーティションで仕切られただけのベッドスペースだ。
もちろん、そこは仮眠をするためのベッドなどではない。
どのベッドにも、四つん這いで尻を差し出す男がひとりずつ乗っていて、あとから部屋にやってきた男たちを求めて誘惑してくる。
彼らは、ダンジョン帰りで高ぶった男たちを発散させ、慰めるための施設職員兼、備品の社員だ。
歓迎会に参加したあの日から、彼らは青年と同じように人権を奪われ、様々な方法で調教されてきた。
そして、備品として配属されたこの施設での役目を、すんなりと受け入れてしまった。
いくつも並ぶベッドのひとつに、フライアイが近づいていく。
そこには、男の上に跨がり、嬉しそうに腰を振るあの青年の姿があるのだった。
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