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エピローグ 義妹がとっても悪い子だった。
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「明るいうちに入るお風呂って、いつもよりあったかく感じますよね。」
たくさん愛し合ったあと、お姉ちゃんが帰ってくる前に証拠隠滅のために葵さんとお風呂に入っていた。
ふたりで悪いことをしてるのが浮き彫りになったみたいで、なんだか興奮する。
自分よりも大きなカラダを背もたれにして、抱えるように回された腕にネコのように頭を擦り付けると、大きな手が頭を撫でてくれた。
「あぁ、わかるよ。なんというか、高揚感があるよね。」
たしかにそうかもしれませんね、と呟いて、盛り上がる気持ちに身を任せるように抱き着く。
ひとと一緒に入るお風呂は、この密着感が好きだ。
相手に対する気持ちがお湯に溶けて、暖かい液体で繋がって、ぬくもりを共有して、互いのカラダもココロも暖め合ってるみたい。
「明るいうちから私とお風呂に入ってるの、興奮、しますか?」
「……そうだね、むらむらする……。」
自分が大好きなひとが、自分にむらむらしてくれる。
それだけで紫苑もむらむらしてくる。
これってきっと、とっても素敵なことだ。
「気付いてましたよ?貴方の固くて熱いの、当たってますから。」
小柄な割に大きくぷりんと張り出した桃尻と、お風呂の中でも自覚できる程度にはぬるりと濡れたおまんこに下敷きにされた肉棒は、存在感を示すように少女の股の間から先っぽを飛び出させていた。
腰を動かすと、それに合わせてぴこぴこ動いてなんだか可愛らしい。
「ん……。お湯の中なのに熱いのがわかるなんて、興奮しすぎではないですか?………あぁっ……。すごい……。」
お姉ちゃんのモノのハズのおちんちんが、悪い妹のお尻の下でむず痒そうにしている。
その事実が、あれだけ発散させた後だというのに紫苑の性欲を再びめらめらと焚き付ける。
こんなコトになったのも、なにもかも、お姉ちゃんが悪いんだ。
紫苑にとって、茉莉花は憧れのお姉ちゃんだった。
お姉ちゃんの持ち物は、なんでも洗練されているように見えて。
お姉ちゃんが持っている素敵なモノが、欲しくて欲しくて仕方がなかった。
紺碧色の大きな石の付いたネックレスに、翠玉色の艶々した万年筆。
紅葉色のかわいい軽自動車も、深雪みたいに真っ白なコートもそう。
どれもこれも、お姉ちゃんが持っているモノはキラキラ輝いて見える。
葵さんもそうだった。
お兄ちゃんの結婚式。
大人の輪の中に入っていけなくて、隅っこの方で大人しくしていた紫苑のことを気に掛けてくれた新しいお義兄さん。
穏やかで、包容力があって、何処かお姉ちゃんに似ている。
いつの間にかお姉ちゃんと仲良くなっていて。
いつの間にかお姉ちゃんに奪われていた
紫苑の大切なモノになるはずだったモノを、お姉ちゃんはいつも奪っていく。
紺碧色の大きな石の付いたネックレスに、翠玉色の艶々した万年筆。
紅葉色のかわいい軽自動車も、深雪みたいに真っ白なコートもそう。
紫苑が「いいな」「いつか欲しいな」と思ったモノは、いつだって気が付けばお姉ちゃんのモノになっている。
お願いすれば貸してくれるけれど。
決して紫苑のモノにはならない。
葵さんだってそうだ。
葵さんと紫苑が一緒にいる時は、間に入ったりして来て、いつもお姉ちゃんが邪魔をしてくる。
今思えば、あれはお姉ちゃんなりの独占欲に違いなかった。
温泉でのキスだって、私が近くにいるのを知っていて、見せ付けたかっただけに違いなかった。
本当はわかってるんだ。
今だって、葵さんのうしろにお姉ちゃんがいるってことくらい。
だってそうでしょう?
葵さん、私が今日、安全日だって知ってる。
だからこんなにも膣内なかにくれたんだって、わかってる。
きっとお姉ちゃんが教えたんだ。
妹の相手をしてやってって、お姉ちゃんから頼んだに違いない。
お姉ちゃんも紫苑と変わらない、悪い子なんだ。
自分の欲望を満たすためなら何でも出来ちゃう、悪い女の子。
自分の大切なモノを妹に貸して、羨ましがられたいとっても悪い子。
でも。
それなら、紫苑がもっと悪い子になっても、お姉ちゃん、許してくれるよね……?
悪いお姉ちゃんに憧れて、妹が悪い子になっても、仕方ないよね……?
大事なモノを大切に仕舞っておかなかった、お姉ちゃんが悪いんだからね……?
すらりと長い自慢の指で、するりと葵の指を搦め、誘い、組み合わせる。
手を繋ぐのが上手いと、思ってくれたらいい。
そのままずっと、離さないで。
義妹紫苑だけを、見ていてほしい。
「私にいぢわるするのが、本当にお好きなのね……。」
「いぢわるされたがっているのは、紫苑の方だろう?」
「……本当に、そういうところですよ……?」
恋人繋ぎのまま、小さな口を愛しい義兄の耳に寄せて。
「私のむらむら、どうにかしてください……。」
囁いてそのまま伸ばした舌が、唇に迎え入れられる。初めて交えた時よりも格段に上手くなった舌裁き。
これから何度もこなして、お姉ちゃんのキスなんて、忘れさせてあげるから。
「ねぇ……?また中出し、してくださいませんか……?」
そう言って、酔ったように恍惚と笑みを浮かべて。
「私のコト。葵さんのモノにしてください」
本当に悪い子。
最悪、お姉ちゃんから奪えないなら。
私自身が奪われてしまえばいい、なんて考えてる。
心を明け渡すように、もう一度、深いキスに誘った。
あぁ。
私の中にたっぷり溜まった切なさが、葵さんにも伝わればいいのに。
奥深くまでさらけ出したキスは、初めてのときと同じ味がした。
たくさん愛し合ったあと、お姉ちゃんが帰ってくる前に証拠隠滅のために葵さんとお風呂に入っていた。
ふたりで悪いことをしてるのが浮き彫りになったみたいで、なんだか興奮する。
自分よりも大きなカラダを背もたれにして、抱えるように回された腕にネコのように頭を擦り付けると、大きな手が頭を撫でてくれた。
「あぁ、わかるよ。なんというか、高揚感があるよね。」
たしかにそうかもしれませんね、と呟いて、盛り上がる気持ちに身を任せるように抱き着く。
ひとと一緒に入るお風呂は、この密着感が好きだ。
相手に対する気持ちがお湯に溶けて、暖かい液体で繋がって、ぬくもりを共有して、互いのカラダもココロも暖め合ってるみたい。
「明るいうちから私とお風呂に入ってるの、興奮、しますか?」
「……そうだね、むらむらする……。」
自分が大好きなひとが、自分にむらむらしてくれる。
それだけで紫苑もむらむらしてくる。
これってきっと、とっても素敵なことだ。
「気付いてましたよ?貴方の固くて熱いの、当たってますから。」
小柄な割に大きくぷりんと張り出した桃尻と、お風呂の中でも自覚できる程度にはぬるりと濡れたおまんこに下敷きにされた肉棒は、存在感を示すように少女の股の間から先っぽを飛び出させていた。
腰を動かすと、それに合わせてぴこぴこ動いてなんだか可愛らしい。
「ん……。お湯の中なのに熱いのがわかるなんて、興奮しすぎではないですか?………あぁっ……。すごい……。」
お姉ちゃんのモノのハズのおちんちんが、悪い妹のお尻の下でむず痒そうにしている。
その事実が、あれだけ発散させた後だというのに紫苑の性欲を再びめらめらと焚き付ける。
こんなコトになったのも、なにもかも、お姉ちゃんが悪いんだ。
紫苑にとって、茉莉花は憧れのお姉ちゃんだった。
お姉ちゃんの持ち物は、なんでも洗練されているように見えて。
お姉ちゃんが持っている素敵なモノが、欲しくて欲しくて仕方がなかった。
紺碧色の大きな石の付いたネックレスに、翠玉色の艶々した万年筆。
紅葉色のかわいい軽自動車も、深雪みたいに真っ白なコートもそう。
どれもこれも、お姉ちゃんが持っているモノはキラキラ輝いて見える。
葵さんもそうだった。
お兄ちゃんの結婚式。
大人の輪の中に入っていけなくて、隅っこの方で大人しくしていた紫苑のことを気に掛けてくれた新しいお義兄さん。
穏やかで、包容力があって、何処かお姉ちゃんに似ている。
いつの間にかお姉ちゃんと仲良くなっていて。
いつの間にかお姉ちゃんに奪われていた
紫苑の大切なモノになるはずだったモノを、お姉ちゃんはいつも奪っていく。
紺碧色の大きな石の付いたネックレスに、翠玉色の艶々した万年筆。
紅葉色のかわいい軽自動車も、深雪みたいに真っ白なコートもそう。
紫苑が「いいな」「いつか欲しいな」と思ったモノは、いつだって気が付けばお姉ちゃんのモノになっている。
お願いすれば貸してくれるけれど。
決して紫苑のモノにはならない。
葵さんだってそうだ。
葵さんと紫苑が一緒にいる時は、間に入ったりして来て、いつもお姉ちゃんが邪魔をしてくる。
今思えば、あれはお姉ちゃんなりの独占欲に違いなかった。
温泉でのキスだって、私が近くにいるのを知っていて、見せ付けたかっただけに違いなかった。
本当はわかってるんだ。
今だって、葵さんのうしろにお姉ちゃんがいるってことくらい。
だってそうでしょう?
葵さん、私が今日、安全日だって知ってる。
だからこんなにも膣内なかにくれたんだって、わかってる。
きっとお姉ちゃんが教えたんだ。
妹の相手をしてやってって、お姉ちゃんから頼んだに違いない。
お姉ちゃんも紫苑と変わらない、悪い子なんだ。
自分の欲望を満たすためなら何でも出来ちゃう、悪い女の子。
自分の大切なモノを妹に貸して、羨ましがられたいとっても悪い子。
でも。
それなら、紫苑がもっと悪い子になっても、お姉ちゃん、許してくれるよね……?
悪いお姉ちゃんに憧れて、妹が悪い子になっても、仕方ないよね……?
大事なモノを大切に仕舞っておかなかった、お姉ちゃんが悪いんだからね……?
すらりと長い自慢の指で、するりと葵の指を搦め、誘い、組み合わせる。
手を繋ぐのが上手いと、思ってくれたらいい。
そのままずっと、離さないで。
義妹紫苑だけを、見ていてほしい。
「私にいぢわるするのが、本当にお好きなのね……。」
「いぢわるされたがっているのは、紫苑の方だろう?」
「……本当に、そういうところですよ……?」
恋人繋ぎのまま、小さな口を愛しい義兄の耳に寄せて。
「私のむらむら、どうにかしてください……。」
囁いてそのまま伸ばした舌が、唇に迎え入れられる。初めて交えた時よりも格段に上手くなった舌裁き。
これから何度もこなして、お姉ちゃんのキスなんて、忘れさせてあげるから。
「ねぇ……?また中出し、してくださいませんか……?」
そう言って、酔ったように恍惚と笑みを浮かべて。
「私のコト。葵さんのモノにしてください」
本当に悪い子。
最悪、お姉ちゃんから奪えないなら。
私自身が奪われてしまえばいい、なんて考えてる。
心を明け渡すように、もう一度、深いキスに誘った。
あぁ。
私の中にたっぷり溜まった切なさが、葵さんにも伝わればいいのに。
奥深くまでさらけ出したキスは、初めてのときと同じ味がした。
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