【R-18】義妹がとっても悪い子だった。

まるみる

文字の大きさ
上 下
5 / 9

悪い子な義妹と 初デート

しおりを挟む
「へっ! なぜ燃えているのか良く分かんねえけどよ。ざまあみやがれってんだ!」

「ああ! 前から気に入らなかったんだよ! 俺たちを馬鹿にしやがって!」

「少し賢いからって威張ってんじゃねぇぞ!!」

 チンピラたちが騒ぐ。
 リーダー格の男は、人望がなかったようだな。
 組織としてこの集団のリーダーを任されているのではなかったのだと思われる。
 あくまで、本来は同格の4人の中で勝手に仕切っていた感じか。
 魔法やアルコールへの知識を見る限り、実際に4人の中では上位の能力を持っていたのだろうが……。
 組織としてそのあたりをちゃんと定めていなかったのであれば、他の者が不満を持ってしまっても仕方がない面もある。

(しかし、このタイミングで仲間割れ? 救いようがないな……)

 普段の不満はどうあれ、謎の球体に男が触れた途端に謎の炎上をしてしまったのは事実。
 奴らからすれば、その謎は解明すべきことだろう。
 この中では比較的マシな知的水準を持つ男を生かすことは、優先度が高いはずなのに。

「お、お前らああぁっ! ゆ、許さん! 許さんぞおおおぉっ! ごうなっだら道連れだああぁっ!!!」

「ぎゃあああっ! 火が! 火が俺の服にもっ!」

「ひいいぃっ! お、お前ら、こっちに来るんじゃねぇ!」

「こっちに来たら殺す! 勝手に燃えてろ!!!」

 ヤケになったリーダー格の男は、他のチンピラに接触して道連れにすることを選んだようだ。
 何の生産性もない行為だが、気持ちは分からんでもない。
 自分が助からないのなら、せめて他の奴を道連れにしたくなるのが人情というものだからな。
 1人はあっさりと火をもらってしまった。
 残りの2人は、燃え盛る2人から必死に距離を取っている。

(くくく……。人間はなんと醜いものなのか……。これはこれで面白いが、さて……)

 俺は次の一手を打つべく、考えを巡らせるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。 結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。 何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

処理中です...