けだものどもの孕み腹

15-（7）※※

　口腔を犯す獣人が喜々とした声を出す。嘔吐くルトを犯しながら前の獣人も立ち上がり、ルトの身体が完全に空中に浮いた。前と後ろと、熱杭で貫かれた肉体は、腹ばいになった体勢で地面と平行して持ち上がってしまう。

　前後から酷使される口も、尻も、手も足も。突き上げの角度が変わるたびに、飛び跳ねるように揺さぶられた。自力では支えられず、空中でぶらぶらする身体は不安定でさらに苦しい。重力に引っ張られた重たい腹も垂れ下がった。

　ルトがじたばた喘ぐ様子を残りの獣人たちに笑われる。両手両足を嬲っていた獣人たちは、空中に投げ出されたルトの細い四肢を悪戯に掴み取った。上と下の突き上げにあわせ、綱引きのように前後へと引っ張り出す。熱い楔を上下から一身に打ちつけられるルトの衝撃が、がつんと増した。

「んぎィっ、ぁうッ、かハッ、ンぐぉ…ッッ…んごッぉ」
「ほらよっと、あらしょっと！」
「だが蛇族の陰茎ってのは、何度見ても不思議だねぇ。ご立派なペニスが二本もあるんだから」
「ふひぃッ、ぅっ、うぅっ、ンぃッ、ぁ、うぅ…ッ…」
「逆に俺らからしたら、一本しか生えねぇペニスなんて、考えられねぇな。なぁニクラス」
「だな、違ぇねぇ」
「ぐぇッ、っ、んぉ……ぉあッンぐぇ…ッ」

　涙で歪んだルトの視界に、喉奥まで口を犯す獣人が見える。ルトの喉をえぐりながら談笑した獣人は、最初にルトを犯した蛇族と同じ顔をしている。双子の蛇だ――、強靭な獣人たちに揺さぶられ続け、かすむ意識の隅で気づいた。

　閉じかけた紫水の瞳を微かに開けたルトの口に、二股になった二本目が勢いよく突き立てられる。一気に、二本の陰茎を咥えさせられた。ルトの頬肉は伸び切って、逆流した精液を垂れ流す鼻の穴まで引き伸ばされる。

「ふが…ぁ…っぇうっ、んふ……ッッ」

　荒れ狂う波に揺らされ続ける小舟のように、空中で激しく前と後ろに振り回された。ルトの小さい口に頬張った二本の陰茎が、両頬をずぼずぼと押し突いてきた。

「おー、すげっ。だらだら」

　口を閉じられないルトの口角から唾液が垂れ落ちる。土と涙と鼻水と涎よだれで汚れ切った顔に、誰のものかわからない粘い白濁を、尿を足す軽さで横から顏射された。朦朧とする中で、腹奥にまた生温かな体液が足元から流しこまれる。

「んごっ、えっ、んんッ……」

　もう何度、どれだけ体内に射精されたのかわからない。代わる代わる、六人分の精液が、ルトの上下の口からごぽごぽ溢れだしていく。過激な体位を次々と編み出して、今度はルトをうつ伏せにした。脱力した両手を後ろ手に強く引かれる。

　はやく、意識がなくなれば。そうすれば苦痛も軽くなる。そう思うのにルトが気を失えば、張り出た腹の中を力づくで突き上げられて、口を塞がれた。どろどろになった柔らかな白い皮膚まで噛みつかれる。