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高い買い物③
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店内では入って来るカップル達が、笑顔を見せているのを見ていたフォスティヌは、店内の中がカップルで多くなるのに驚いていた。
「どうした?」
「い、いえ、けっこう人が増えてきたな…と思って見ていました。本当に人気のあるお店なんですね…」
「…そうだな…」
ブラッドも周りが若い男女の店内を見渡し多くなってきたと見ていた。
「あの、隣あいていますか?」
ブラッドの隣に若い女性が笑みを見せブラッドに声をかけていた
「ああ、どうぞ」
「ありがとうございます」
笑顔で礼を言う女性にフォスティヌは綺麗な人だな…と見ていた
「今日は多いですね…」
女性は一人でいるようでブラッドに話かけていた。
「そうですね」
ブラッドはガラスケースの中の指輪を見ながら返事をしていた。
「騎士の方ですか?」
「はい…」
「お仕事が終わってこちらに来たのですか?」
「ええ、まぁ…」
女性は自分の方を見ないブラッドにため息を吐き、ブラッドとフォスティヌのいるガラスケースの場を離れて行った。
「…女の人行ってしまいました…」
「そうか?」
「ずっと話を聞いていましたが、先輩は返事だけでした」
「そうだったか?」
「……」
フォスティヌは、これがフランシスだったら女性と話しに夢中になり、自分が傍にいる事も忘れていたかも…とフォスティヌは思っていた。
「だが、俺達の傍を離れてくれて良かった」
「え?」
「横から話しかけてくるからフォスティヌが変に思わないか気になっていた」
「…私がですか?」
「君からの視線も気になって声をかければいいのか迷っていた」
「え?!そんなに見ていたんですか?」
「ああ、隣の女性よりも君が気になっていた」
「…っ」
ブラッドの笑みにフォスティヌは真っ赤になり、自分の事を気にしてくれているブラッドに嬉しく、その後彼氏が傍にいてもブラッドに話しかけてくる女性達に驚いていたが、ブラッドがこんなにモテる姿を見てもフォスティヌは安心して見る事ができた。
「はぁ…」
「大丈夫ですか?」
「…ああ、何故俺に話しかけてくるのか分からないんだが…」
ブラッドとフォスティヌはガラスケースから離れ壁に寄り添い話していた。
「学園にいた頃は話して来る女子はいなかったんだが…」
ブラッドは学生の頃を思い出し、何故今女性から声かけがあるのか不思議でならなかった。
「……私もブラッド先輩とお話しをするのは苦手でした」
「そ、そうなのか?」
「不機嫌な顔をしていましたので私何かしたのかな?と悩んだ事もありました」
「…不機嫌な顔…確かにあの頃は自分でも無愛想な顔をしていたな…君とフランシスを見た時が一番嫌だったのを覚えている」
「え?!」
「…今、君が俺の傍にいて婚約者なんだと思うと今でも夢を見ている気分がするんだ」
「……ブラッドさん…」
ブラッドは笑みを見せ、フォスティヌは恥ずかしさのあまりブラッドの顔がまともに見る事が出来なかった。
「お客様、お決まりでしょうか!?」
店員がブラッドとフォスティヌの前に来て笑顔を見せていた。
「どうした?」
「い、いえ、けっこう人が増えてきたな…と思って見ていました。本当に人気のあるお店なんですね…」
「…そうだな…」
ブラッドも周りが若い男女の店内を見渡し多くなってきたと見ていた。
「あの、隣あいていますか?」
ブラッドの隣に若い女性が笑みを見せブラッドに声をかけていた
「ああ、どうぞ」
「ありがとうございます」
笑顔で礼を言う女性にフォスティヌは綺麗な人だな…と見ていた
「今日は多いですね…」
女性は一人でいるようでブラッドに話かけていた。
「そうですね」
ブラッドはガラスケースの中の指輪を見ながら返事をしていた。
「騎士の方ですか?」
「はい…」
「お仕事が終わってこちらに来たのですか?」
「ええ、まぁ…」
女性は自分の方を見ないブラッドにため息を吐き、ブラッドとフォスティヌのいるガラスケースの場を離れて行った。
「…女の人行ってしまいました…」
「そうか?」
「ずっと話を聞いていましたが、先輩は返事だけでした」
「そうだったか?」
「……」
フォスティヌは、これがフランシスだったら女性と話しに夢中になり、自分が傍にいる事も忘れていたかも…とフォスティヌは思っていた。
「だが、俺達の傍を離れてくれて良かった」
「え?」
「横から話しかけてくるからフォスティヌが変に思わないか気になっていた」
「…私がですか?」
「君からの視線も気になって声をかければいいのか迷っていた」
「え?!そんなに見ていたんですか?」
「ああ、隣の女性よりも君が気になっていた」
「…っ」
ブラッドの笑みにフォスティヌは真っ赤になり、自分の事を気にしてくれているブラッドに嬉しく、その後彼氏が傍にいてもブラッドに話しかけてくる女性達に驚いていたが、ブラッドがこんなにモテる姿を見てもフォスティヌは安心して見る事ができた。
「はぁ…」
「大丈夫ですか?」
「…ああ、何故俺に話しかけてくるのか分からないんだが…」
ブラッドとフォスティヌはガラスケースから離れ壁に寄り添い話していた。
「学園にいた頃は話して来る女子はいなかったんだが…」
ブラッドは学生の頃を思い出し、何故今女性から声かけがあるのか不思議でならなかった。
「……私もブラッド先輩とお話しをするのは苦手でした」
「そ、そうなのか?」
「不機嫌な顔をしていましたので私何かしたのかな?と悩んだ事もありました」
「…不機嫌な顔…確かにあの頃は自分でも無愛想な顔をしていたな…君とフランシスを見た時が一番嫌だったのを覚えている」
「え?!」
「…今、君が俺の傍にいて婚約者なんだと思うと今でも夢を見ている気分がするんだ」
「……ブラッドさん…」
ブラッドは笑みを見せ、フォスティヌは恥ずかしさのあまりブラッドの顔がまともに見る事が出来なかった。
「お客様、お決まりでしょうか!?」
店員がブラッドとフォスティヌの前に来て笑顔を見せていた。
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