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それぞれの朝②
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「今日も綺麗ですわシャロンお嬢様」
「ふふふ、ありがとう」
フランシスの恋人シャロンは昨日フォスティヌの婚約破棄が決まり気分が良かった。
「ふふふふ」
「また、思い出し笑いですか?お嬢様」
「あなた達にも見せてあげたかったわフランの婚約者の驚いた顔、思わず笑ってしまいそうでずっと下を向いて我慢していたわ」
シャロンは鏡を見て昨日のフォスティヌの反応を思い出していた。
「フランシス様と婚約していましたのにシャロン様に気づかないなんて…そちらに私は驚きました」
「分からないのは当然よ。あなた達の協力もあったけれど、フランが婚約者を宥めていたんですもの…でも、少し同情してしまったかしら?フランにクッキーを焼いて持って来たと言って笑顔を見せていたのを見て、フランを諦めてブラッド君の元へ行こうかしらと思ったわ」
「え、お嬢様フランシス様の事を本当に諦めようと…?」
「そんなわけないでしょう、何年わたくしとフランが付き合っていると思うの?」
「そ、そうですよね…失礼いたしました…」
メイドはシャロンに頭を下げていた。
「でも、わたくしが立ち上がりブラッド君の名前を出した時のフランの顔が…ふふふ、本当にわたくしだけしか見ていないのだと思うと嬉しかったわ」
クスクスと笑うシャロンを見てメイド達も一緒に喜び合っていた。
「お嬢様、フランシス様の婚約者はお嬢様になりますのでその方にはお名前でお呼びになった方が宜しいかと思いますが?」
「あっ!そうよね。いつもの癖で『フランの婚約者』と言ってしまったわ」
「ご婚約おめでとうございます。シャロンお嬢様」
「おめでとうございます!お嬢様」
「もう、気が早いわよあなた達。ふふふふ、ありがとう…あっ!そうだわこの中から好きな物を取っても良いわよ」
「「!?」」
シャロンは宝石箱を開けメイド二人に好きな宝石を選ばせた。
「え!?宜しいのですか?」
「ええっ、他のメイド達には内緒よ」
「は、はい。ありがとうございます」
「ありがとうございます!お嬢様」
「ふふふ」
メイド二人は大喜びで宝石箱の中にある宝石を選び、今日のシャロンは上機嫌だった。
「ふふふ、ありがとう」
フランシスの恋人シャロンは昨日フォスティヌの婚約破棄が決まり気分が良かった。
「ふふふふ」
「また、思い出し笑いですか?お嬢様」
「あなた達にも見せてあげたかったわフランの婚約者の驚いた顔、思わず笑ってしまいそうでずっと下を向いて我慢していたわ」
シャロンは鏡を見て昨日のフォスティヌの反応を思い出していた。
「フランシス様と婚約していましたのにシャロン様に気づかないなんて…そちらに私は驚きました」
「分からないのは当然よ。あなた達の協力もあったけれど、フランが婚約者を宥めていたんですもの…でも、少し同情してしまったかしら?フランにクッキーを焼いて持って来たと言って笑顔を見せていたのを見て、フランを諦めてブラッド君の元へ行こうかしらと思ったわ」
「え、お嬢様フランシス様の事を本当に諦めようと…?」
「そんなわけないでしょう、何年わたくしとフランが付き合っていると思うの?」
「そ、そうですよね…失礼いたしました…」
メイドはシャロンに頭を下げていた。
「でも、わたくしが立ち上がりブラッド君の名前を出した時のフランの顔が…ふふふ、本当にわたくしだけしか見ていないのだと思うと嬉しかったわ」
クスクスと笑うシャロンを見てメイド達も一緒に喜び合っていた。
「お嬢様、フランシス様の婚約者はお嬢様になりますのでその方にはお名前でお呼びになった方が宜しいかと思いますが?」
「あっ!そうよね。いつもの癖で『フランの婚約者』と言ってしまったわ」
「ご婚約おめでとうございます。シャロンお嬢様」
「おめでとうございます!お嬢様」
「もう、気が早いわよあなた達。ふふふふ、ありがとう…あっ!そうだわこの中から好きな物を取っても良いわよ」
「「!?」」
シャロンは宝石箱を開けメイド二人に好きな宝石を選ばせた。
「え!?宜しいのですか?」
「ええっ、他のメイド達には内緒よ」
「は、はい。ありがとうございます」
「ありがとうございます!お嬢様」
「ふふふ」
メイド二人は大喜びで宝石箱の中にある宝石を選び、今日のシャロンは上機嫌だった。
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