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ルーベンス家の招待④
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シャロンはブラッドの前に近付き顔を見上げ自分に興味ないのか確かめていた。
「魅力的な女性だが俺も友達として見ている」
見下ろすブラッドはシャロンに親友として見ていると答えた。
「……凄く悔しく思えるのは何故かしら」
「お互い、興味がないと言う事で良いじゃないのか?」
「……それはそうですけど…」
「魅力的だとか興味があるとか言ってくれるのは彼氏一人でいいだろう?」
「えっ!」
シャロンは頬を赤く染め薔薇のネックレスを触っていた。
「ところで、彼氏がいるのに何故俺と婚約の話しになるんだ?」
「あ…彼の事は最近両親に話したの…それまで彼の話しをしていないのもあるけれど…」
「そうか……まだ、会わせていないんだろう?」
「ええ…」
「俺もここへ来る事もないだろうから早く両親に会わせたら良い」
「そうだったわね。お礼の食事会だった事を忘れていたわ」
シャロンとブラッドが会話をしている所をシャロンの両親が二人の傍へ近寄った。
「散歩は楽しんでいるかな?私達も一緒に良いかな?」
「え…あ、はい…」
(っ、帰るタイミングを逃した)
「何を話していたのかしら?」
「学園のお話をしていたの」
母親はシャロンと一緒に歩きブラッドは父親から捕まっていた。
「今日は休みの日を私達の屋敷へ来てくれてありがとう」
「いえ…招待していただきありがとうございます。」
「ははは、喜んでくれて良かった。いつでも、うちへ来ると良い歓迎するよ」
「……」
「ブラッド君は何故騎士の道を選んだんだ?」
「あ、父の勧めでもありましたので…」
「おおっ、そうかお父上の勧めで一度お会いしたいものだ」
(は?何故?)
「……父は忙しい人なのでお会いするのは無理かと思います」
「商売か遠方にでも行かれているのか?」
「…時々遠方に向かう事もあります…」
「そうか…残念だなお父上にもお礼を言いたいと思っていたのだが…」
残念そうな顔をするシャロンの父親にブラッドはホッと息を吐いていた。
少し前を歩くシャロンと母親は周りに咲く花を楽しみながら歩いていた。
「ブラッド君と楽しそうに話していたわね。学園の時もそうだったの?」
「う…ん、あまりお話しした事がないかしら?彼、無愛想な所もあって近寄りがたい雰囲気でいたから、クラスが一緒で同じ班でもあって、その時にお話をするくらいだったの」
シャロンは学園のブラッドを思い出し母親に話していた。
「あら、そうなの?あなた達楽しそうにお話をしていたわよ」
「久しぶりだからお話しが弾んで…ブラッド君があんなに話をするなんて、わたくしが驚いているの!」
クスッと笑みを見せるシャロンに母親は尋ねていた。
「お付き合いしている彼がいると聞いたけれど…どんな方なの?」
「えっ……子爵家の彼は、わたくしを大切に想ってくれて凄く優しいの…まだ、騎士学校へ通っているけれどお父様とお母様に認めて貰えるように頑張っているの…だから、わたくしと彼との交際を許して欲しいの……」
シャロンは母親にフランシスを認めて欲しいとお願いをした。
「……お父様にお話しはしたの?」
「…昨日、お父様にお話をしたわ…でも、お父様はブラッド君とわたくしの婚約を望んでいるようで……」
「そうね…目の前で取り押さえる姿を見たら何があってもあなたを守ってくれるとお父様も思ったのでしょう…」
「……わたくしの彼も騎士になるわ!わたくし達は愛し合っているの、わたくしは彼のものなの!!」
「?!愛し…え?シャロン、今のは……?」
「あ……」
母親は驚いた顔でシャロンを見て、シャロンは興奮のあまりフランシスの事を話してしまった。
「魅力的な女性だが俺も友達として見ている」
見下ろすブラッドはシャロンに親友として見ていると答えた。
「……凄く悔しく思えるのは何故かしら」
「お互い、興味がないと言う事で良いじゃないのか?」
「……それはそうですけど…」
「魅力的だとか興味があるとか言ってくれるのは彼氏一人でいいだろう?」
「えっ!」
シャロンは頬を赤く染め薔薇のネックレスを触っていた。
「ところで、彼氏がいるのに何故俺と婚約の話しになるんだ?」
「あ…彼の事は最近両親に話したの…それまで彼の話しをしていないのもあるけれど…」
「そうか……まだ、会わせていないんだろう?」
「ええ…」
「俺もここへ来る事もないだろうから早く両親に会わせたら良い」
「そうだったわね。お礼の食事会だった事を忘れていたわ」
シャロンとブラッドが会話をしている所をシャロンの両親が二人の傍へ近寄った。
「散歩は楽しんでいるかな?私達も一緒に良いかな?」
「え…あ、はい…」
(っ、帰るタイミングを逃した)
「何を話していたのかしら?」
「学園のお話をしていたの」
母親はシャロンと一緒に歩きブラッドは父親から捕まっていた。
「今日は休みの日を私達の屋敷へ来てくれてありがとう」
「いえ…招待していただきありがとうございます。」
「ははは、喜んでくれて良かった。いつでも、うちへ来ると良い歓迎するよ」
「……」
「ブラッド君は何故騎士の道を選んだんだ?」
「あ、父の勧めでもありましたので…」
「おおっ、そうかお父上の勧めで一度お会いしたいものだ」
(は?何故?)
「……父は忙しい人なのでお会いするのは無理かと思います」
「商売か遠方にでも行かれているのか?」
「…時々遠方に向かう事もあります…」
「そうか…残念だなお父上にもお礼を言いたいと思っていたのだが…」
残念そうな顔をするシャロンの父親にブラッドはホッと息を吐いていた。
少し前を歩くシャロンと母親は周りに咲く花を楽しみながら歩いていた。
「ブラッド君と楽しそうに話していたわね。学園の時もそうだったの?」
「う…ん、あまりお話しした事がないかしら?彼、無愛想な所もあって近寄りがたい雰囲気でいたから、クラスが一緒で同じ班でもあって、その時にお話をするくらいだったの」
シャロンは学園のブラッドを思い出し母親に話していた。
「あら、そうなの?あなた達楽しそうにお話をしていたわよ」
「久しぶりだからお話しが弾んで…ブラッド君があんなに話をするなんて、わたくしが驚いているの!」
クスッと笑みを見せるシャロンに母親は尋ねていた。
「お付き合いしている彼がいると聞いたけれど…どんな方なの?」
「えっ……子爵家の彼は、わたくしを大切に想ってくれて凄く優しいの…まだ、騎士学校へ通っているけれどお父様とお母様に認めて貰えるように頑張っているの…だから、わたくしと彼との交際を許して欲しいの……」
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「……お父様にお話しはしたの?」
「…昨日、お父様にお話をしたわ…でも、お父様はブラッド君とわたくしの婚約を望んでいるようで……」
「そうね…目の前で取り押さえる姿を見たら何があってもあなたを守ってくれるとお父様も思ったのでしょう…」
「……わたくしの彼も騎士になるわ!わたくし達は愛し合っているの、わたくしは彼のものなの!!」
「?!愛し…え?シャロン、今のは……?」
「あ……」
母親は驚いた顔でシャロンを見て、シャロンは興奮のあまりフランシスの事を話してしまった。
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