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昨日を振り替えって…
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「う~~~ん!はあ~~~っ!」
フォスティヌはベッドの上を起き上がり声を出して腕を伸ばしていた。
「はあ~っ、今日も良い天気早く目が覚めちゃった」
コンコン!
「おはようございます。お嬢様…もう、お目覚めですか?」
「おはよう、ソニア」
部屋の中に入ってきたメイドのソニアはフォスティヌが起きているとは思っていなかった。
「昨日は、夕食に間に合わなかったようですが、楽しまれましたか?」
ソニアはフランシスと帰りも一緒だと思っていた。
「う~ん…兄様とは少しだけ一緒にいただけで、噴水広場のベンチでずーっと座っていたからお尻が痛くて、周りは親子連れとカップルの人が多くて、歩いている人をずーっと見ていたかな…」
「……は?」
ソニアは驚いた顔でカーテンを開けている手を止めていた。
「あの…お嬢様?昨日は朝からフランシス様とご一緒だったのでは?」
「え、うん、午前中は一緒にいたわよ。出店でコロッケを食べて果物ジュースも飲んだかしら…あっ、そうだ!これ兄様が買ってくれたの可愛いでしょう?」
フォスティヌはピンク色のブローチをソニアに見せていた。
「……午前中はご一緒だと分かりましたが…お昼からはご一緒ではなかったのですか?」
「うん…兄様が噴水広場のベンチで待っていてと言われて待って兄様が戻って来たら、午後からは一緒にいる事ができないから帰ってくれって言われたわ」
「は?……ええっ?」
ソニアは驚きと何故?で目を見開いていた。
「ソニア、顔が恐い」
「だ、誰でもこんな顔になります!フランシス様は一日中ご一緒しますと、旦那様にも離れていました私達にもその様に聞こえました。では、お嬢様を残してフランシス様は何処へ行かれたのですか?」
興奮するソニアにフォスティヌはクスッと笑っていた。
「笑い事ではありません、フランシス様はどうしたのですか?旦那様も知っているのですか?」
「お、落ち着いてソニア、お父様には話していないの」
「何故ですか?お嬢様をお一人にして…もし、何かありましたらどうするのですか?フランシス様はその事を考えていなかったのですか?」
興奮が治まらないソニアにフォスティヌは困り顔をしていた。
「…兄様が飲み物を買って来る途中、同期の親友に会ったそうなの…その人が体調を悪くして一人でいたみたいなのそれで兄様が一緒にその人を送って行きたいと言われたから、私はダメとは言えないから兄様に良いよって言ったの…」
フォスティヌはブローチを見ながらソニアに説明していた。
「…そのような事情があったのですね…すみませんお嬢様…声を上げてしまいまして……」
「ううん、ソニアが謝る事はないの…ただ昨日はついていない日だっただけ…」
「……では、何故すぐにお帰りにはならなかったのですか?」
「う…ん、もう少しだけそこに居たいと思ったかな…」
「お嬢様…」
「兄様とは中々会えないしお出かけも出来ないから…昨日初めて兄様とデートをして短い時間でも楽しかったの…」
「……ご結婚しましたら幾らでもデートは出来ます」
「け…う…本当に兄様と結婚して良いのかな…嘘のようで本当なんだって…今でも信じられないんだから…」
フォスティヌは頬を染め学園を卒業する頃にはフランシスと結婚
する自分がいるんだと幸せな生活を想像していた。
「あっ、ベンチで座っていた時、兄様の同級生の人に会ったのよその先輩と帰りまで一緒にいたわ」
「……は?あ、あの…フランシス様ではなく、同級生の方とお嬢様はご一緒だったのですか?」
「ええ、そうよ。『まだ、いたのか?フランシスはどうした?』って私が怒られたみたいで、そのあとは出店でホットドッグとミルクイチゴのジュースを奢ってくれたの!帰りは兄様の使用人に『気をつけて送ってくれ』と言って見送りまでしてくれたわ」
「……」
フランシスの同級生ブラッドの話を長々とメイドのソニアに話し食卓では、フォスティヌがまた寝坊したのだと両親はフォスティヌを待たずに先に朝食を取っていた。
フォスティヌはベッドの上を起き上がり声を出して腕を伸ばしていた。
「はあ~っ、今日も良い天気早く目が覚めちゃった」
コンコン!
「おはようございます。お嬢様…もう、お目覚めですか?」
「おはよう、ソニア」
部屋の中に入ってきたメイドのソニアはフォスティヌが起きているとは思っていなかった。
「昨日は、夕食に間に合わなかったようですが、楽しまれましたか?」
ソニアはフランシスと帰りも一緒だと思っていた。
「う~ん…兄様とは少しだけ一緒にいただけで、噴水広場のベンチでずーっと座っていたからお尻が痛くて、周りは親子連れとカップルの人が多くて、歩いている人をずーっと見ていたかな…」
「……は?」
ソニアは驚いた顔でカーテンを開けている手を止めていた。
「あの…お嬢様?昨日は朝からフランシス様とご一緒だったのでは?」
「え、うん、午前中は一緒にいたわよ。出店でコロッケを食べて果物ジュースも飲んだかしら…あっ、そうだ!これ兄様が買ってくれたの可愛いでしょう?」
フォスティヌはピンク色のブローチをソニアに見せていた。
「……午前中はご一緒だと分かりましたが…お昼からはご一緒ではなかったのですか?」
「うん…兄様が噴水広場のベンチで待っていてと言われて待って兄様が戻って来たら、午後からは一緒にいる事ができないから帰ってくれって言われたわ」
「は?……ええっ?」
ソニアは驚きと何故?で目を見開いていた。
「ソニア、顔が恐い」
「だ、誰でもこんな顔になります!フランシス様は一日中ご一緒しますと、旦那様にも離れていました私達にもその様に聞こえました。では、お嬢様を残してフランシス様は何処へ行かれたのですか?」
興奮するソニアにフォスティヌはクスッと笑っていた。
「笑い事ではありません、フランシス様はどうしたのですか?旦那様も知っているのですか?」
「お、落ち着いてソニア、お父様には話していないの」
「何故ですか?お嬢様をお一人にして…もし、何かありましたらどうするのですか?フランシス様はその事を考えていなかったのですか?」
興奮が治まらないソニアにフォスティヌは困り顔をしていた。
「…兄様が飲み物を買って来る途中、同期の親友に会ったそうなの…その人が体調を悪くして一人でいたみたいなのそれで兄様が一緒にその人を送って行きたいと言われたから、私はダメとは言えないから兄様に良いよって言ったの…」
フォスティヌはブローチを見ながらソニアに説明していた。
「…そのような事情があったのですね…すみませんお嬢様…声を上げてしまいまして……」
「ううん、ソニアが謝る事はないの…ただ昨日はついていない日だっただけ…」
「……では、何故すぐにお帰りにはならなかったのですか?」
「う…ん、もう少しだけそこに居たいと思ったかな…」
「お嬢様…」
「兄様とは中々会えないしお出かけも出来ないから…昨日初めて兄様とデートをして短い時間でも楽しかったの…」
「……ご結婚しましたら幾らでもデートは出来ます」
「け…う…本当に兄様と結婚して良いのかな…嘘のようで本当なんだって…今でも信じられないんだから…」
フォスティヌは頬を染め学園を卒業する頃にはフランシスと結婚
する自分がいるんだと幸せな生活を想像していた。
「あっ、ベンチで座っていた時、兄様の同級生の人に会ったのよその先輩と帰りまで一緒にいたわ」
「……は?あ、あの…フランシス様ではなく、同級生の方とお嬢様はご一緒だったのですか?」
「ええ、そうよ。『まだ、いたのか?フランシスはどうした?』って私が怒られたみたいで、そのあとは出店でホットドッグとミルクイチゴのジュースを奢ってくれたの!帰りは兄様の使用人に『気をつけて送ってくれ』と言って見送りまでしてくれたわ」
「……」
フランシスの同級生ブラッドの話を長々とメイドのソニアに話し食卓では、フォスティヌがまた寝坊したのだと両親はフォスティヌを待たずに先に朝食を取っていた。
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