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シェル王子の部屋⑫
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「え!?ち、ちょっと待て…じゃなくてシェル兄様離し…うええっ!?」
顔を両手で支えシェル王子は額に頬にキスを始めた…
「シ、シェル兄様が離してくれないと話せません…」
「このまま貴方の顔を支えても会話は出来ますよ」
髪を束ねず伸ばし、不敵な笑みを見せるシェル王子を見ていた横から、マリアさんが小さな息を吐く姿が見えペコッと無言で頭を下げ、扉の方へ歩く姿が見えた。
「え?ちょっ…マリアさん無言で部屋を出ないで…」
「マリアは私達の邪魔に成らないようにと気を使っているのですよ」
「じゃ…?!」
「ふふふ、ウィル本題に入りましょうか?ジルといつそのような話しをしたのです?」
「…手を離してくれたら話します」
俺とシェル王子がわーわーと騒いでいる俺達を見て、マリアさんは部屋を出た。
部屋を出たメイドのマリアは目の前に驚いていた。シェル王子の護衛騎士シモン騎士にディオン騎士も突然開いた扉に驚き、シェル王子の部屋から出てきたメイドのマリアに、ヤスミン嬢は驚きと不機嫌な表情でメイドのマリアを見た。
(わたくしに部屋に入るのを止めましたのは…このメイドが部屋に居たからなの?!いえ、身仕度の世話をしていたのもありますわ…それでしたら他にもメイドが居るはずよ)
ヤスミン嬢はじっとメイドのマリアを見て、まだ部屋から出てこないメイドにイライラとしていた。
(…あの人は王様の側室の一人ですわね~何故シェル様の部屋の前にいるのかしら?)
メイドのマリアはヤスミン嬢を見たあと、後ろにメイドの持つワインを見て(まさかシェル様のお部屋に!?)と思ったがヤスミン嬢に頭を下げた。
「…初めまして、メイドのマリアと申します。」
「あらっ、わたくしが誰なのか分かりましたの?」
「はい…王様のお部屋は此方では御座いません。シェル様のお部屋で御座います」
「えっ、ええ…知っていますわ。わたくしはシェル王子に用がありましたの通してもらえるかしら?此方の騎士に話しましたが通してくれないのよ」
「……」
シモン騎士は何も言えず黙っていると、隣で様子を見ていたディオン騎士がシモン騎士に声をかけた。
「シモンさん、シェル様に言ってみるっすか?」
「!しかし、ディオン…」
「シェル様に決めてもらった方が良いっしょ」
「…そうだな…」
シモン騎士は、扉の側に行き誰かが廊下を歩く気配に気付き奥の廊下を歩くカイザック王子の姿があった。
「ん?どうしたんだ固まったように話しているようだが、ウィルは来ているのか?」
「カイ様!!」
シモン騎士とディオン騎士そしてメイドのマリアがカイザック王子に頭を下げ、ヤスミン嬢と付き添いのメイドは戸惑う姿を見せていた。
(まさか…カイザック王子に会うとは思っていなかったわ…直ぐに、シェル王子の部屋に通してくれると思っていたから…)
「おっ、マリアも来ていたのか。ウィルはシェル兄と一緒か!?」
「…はい、カイ様」
「えっ、ウィル王子が部屋に?あ…」
「ん!?」
パッと、口を手で隠したヤスミン嬢の声を聞いたカイザック王子は驚き、声が出ず目を見開いてヤスミン嬢を見ていた。
顔を両手で支えシェル王子は額に頬にキスを始めた…
「シ、シェル兄様が離してくれないと話せません…」
「このまま貴方の顔を支えても会話は出来ますよ」
髪を束ねず伸ばし、不敵な笑みを見せるシェル王子を見ていた横から、マリアさんが小さな息を吐く姿が見えペコッと無言で頭を下げ、扉の方へ歩く姿が見えた。
「え?ちょっ…マリアさん無言で部屋を出ないで…」
「マリアは私達の邪魔に成らないようにと気を使っているのですよ」
「じゃ…?!」
「ふふふ、ウィル本題に入りましょうか?ジルといつそのような話しをしたのです?」
「…手を離してくれたら話します」
俺とシェル王子がわーわーと騒いでいる俺達を見て、マリアさんは部屋を出た。
部屋を出たメイドのマリアは目の前に驚いていた。シェル王子の護衛騎士シモン騎士にディオン騎士も突然開いた扉に驚き、シェル王子の部屋から出てきたメイドのマリアに、ヤスミン嬢は驚きと不機嫌な表情でメイドのマリアを見た。
(わたくしに部屋に入るのを止めましたのは…このメイドが部屋に居たからなの?!いえ、身仕度の世話をしていたのもありますわ…それでしたら他にもメイドが居るはずよ)
ヤスミン嬢はじっとメイドのマリアを見て、まだ部屋から出てこないメイドにイライラとしていた。
(…あの人は王様の側室の一人ですわね~何故シェル様の部屋の前にいるのかしら?)
メイドのマリアはヤスミン嬢を見たあと、後ろにメイドの持つワインを見て(まさかシェル様のお部屋に!?)と思ったがヤスミン嬢に頭を下げた。
「…初めまして、メイドのマリアと申します。」
「あらっ、わたくしが誰なのか分かりましたの?」
「はい…王様のお部屋は此方では御座いません。シェル様のお部屋で御座います」
「えっ、ええ…知っていますわ。わたくしはシェル王子に用がありましたの通してもらえるかしら?此方の騎士に話しましたが通してくれないのよ」
「……」
シモン騎士は何も言えず黙っていると、隣で様子を見ていたディオン騎士がシモン騎士に声をかけた。
「シモンさん、シェル様に言ってみるっすか?」
「!しかし、ディオン…」
「シェル様に決めてもらった方が良いっしょ」
「…そうだな…」
シモン騎士は、扉の側に行き誰かが廊下を歩く気配に気付き奥の廊下を歩くカイザック王子の姿があった。
「ん?どうしたんだ固まったように話しているようだが、ウィルは来ているのか?」
「カイ様!!」
シモン騎士とディオン騎士そしてメイドのマリアがカイザック王子に頭を下げ、ヤスミン嬢と付き添いのメイドは戸惑う姿を見せていた。
(まさか…カイザック王子に会うとは思っていなかったわ…直ぐに、シェル王子の部屋に通してくれると思っていたから…)
「おっ、マリアも来ていたのか。ウィルはシェル兄と一緒か!?」
「…はい、カイ様」
「えっ、ウィル王子が部屋に?あ…」
「ん!?」
パッと、口を手で隠したヤスミン嬢の声を聞いたカイザック王子は驚き、声が出ず目を見開いてヤスミン嬢を見ていた。
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