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シェル王子の部屋③
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メイド長とメイド達が部屋を出て、部屋の中に残ったのは俺とシェル王子とエリックさんだけになった。
「…あの…ウィル」
「はい、シェル兄様」
「先程の話しですが…私はメイドと一緒に入浴しました訳ではありません…身体は洗って貰いましたが決して彼女達には何もしてはいませんので…」
戸惑うような姿を見せるシェル王子に俺はつい吹き出してしまった。
「ぶふっ!」
「!?」
「ご、ごめんなさい兄様。僕に謝る兄様が可笑しくて…ぷぷっ」
「っ…わ、笑わなくても…これでも貴方に誤解をして欲しくないと思い正直に話したのですよ…」
顔が赤くなるシェル王子を見て今日は表情が軽いなと思った。
「シェル兄様、大丈夫です。メイドと遊びました事は誰にも言いませんから」
「!?遊…はぁ…貴方までその話しをするとは…」
「今のシェル兄様を見ましたらみんな同じ事を言うと思いますよ。今の兄様は『夜の帝王』ですから」
「…なんの事ですか?夜の帝王とは…」
「えへへへ、秘密です」
「……」
「ふ…」
俺とシェル王子が座るソファーから離れて立つエリックさんの声が聞こえ、俺とシェル王子はエリックさんの方へ顔を向けた。
「…失礼致しましたシェル様」
「はぁ、エリック貴方まで…」
「シェル様わたくしは失礼致しますが、皆にお話ししても宜しいでしょうか?」
「お話しですか?」
「ロベールさん達に明日から入浴の監視をお話ししていいのでしょうか?」
「えっ…あ…その話しでしたらまだ彼等には話さないで貰えますか?」
「…分かりましたシェル様」
シェル王子はエリックさんの方を見てチラッと俺の方を見た。
「何?シェル兄様」
「いえ、なんでもありません」
「シェル様、今夜の護衛はシモン騎士とディオン騎士に成ります」
「分かりました。今日は有り難う御座いましたエリック」
「いえ、ウィル様わたくしはこれで失礼致します」
笑顔を見せるエリックさんに俺も笑顔で返した。
「はい、お休みなさい」
エリックさんは俺とシェル王子に頭を下げ部屋を出ていった。
俺は扉の方を見ていると視線を感じシェル王子に顔を向けた…
「…何か良いことでもあったの?シェル兄様」
「ふふっ、貴方が私の部屋へ来てくれましたのが嬉しいのです」
シェル王子は足を組み笑みを見せていた。
(…シェル王子が着ている紺のガウンはパジャマだよな、ちゃんと着ていないから乱れたガウンの隙間から肌が見えてエロいって言うか…こんな姿をメイドに見せて凄いというか自分の身体に自信有りって感じだよな…おまけに身体まで洗って貰っていると普通に話しているのも凄いよな~っさすが王子様…ウィルも王子なんだけど中身が俺だから、女の人に身体を見せて洗って貰うのはさすがに無理だしマリアさんにも断ったもんな…今はタオルで身体拭いているんだけど風呂には入りたいし入るには人手がいるからな…)
「どうしたのです?考え事をしているようですが…」
「えっ、あ…シェル兄様は普段からそんな怪しい…じゃなく夜はそのガウンを着ているのですか?」
シェル王子は『え?』といった顔をしてクスッと笑みを見せていた。
「ええ、色は他にもありますが今夜はこのガウンを着ていますが似合いますか?」
「うん…多分…」
「多分ですか?」
クスクスと笑うシェル王子に、やっぱいつもの髪型に見馴れた服を着ていないから変な感じがした。
「ところで…先程から葉の香りがするのですが、ウィルが持っていますのが、私に飲ませたいと言っていました『お茶』でしょうか?」
「あっ、うん!これ春人お兄ちゃんが好きと言っていた『お茶』だよシェル兄様」
俺は満面の笑顔をシェル王子に向けた。
(今夜はウィルとしてお茶を楽しむ事にしたんだ。こうやってウィルの声で言って欲しいと思っていたんだ~っ、シェル王子、目がキョトンとしているからまさか『春人』の名前が出るとは思わなかっただろうな)
今からシェル王子にお茶を飲んで貰うのが楽しみと言うか、どんな顔になるのかが楽しみだ!!
「…あの…ウィル」
「はい、シェル兄様」
「先程の話しですが…私はメイドと一緒に入浴しました訳ではありません…身体は洗って貰いましたが決して彼女達には何もしてはいませんので…」
戸惑うような姿を見せるシェル王子に俺はつい吹き出してしまった。
「ぶふっ!」
「!?」
「ご、ごめんなさい兄様。僕に謝る兄様が可笑しくて…ぷぷっ」
「っ…わ、笑わなくても…これでも貴方に誤解をして欲しくないと思い正直に話したのですよ…」
顔が赤くなるシェル王子を見て今日は表情が軽いなと思った。
「シェル兄様、大丈夫です。メイドと遊びました事は誰にも言いませんから」
「!?遊…はぁ…貴方までその話しをするとは…」
「今のシェル兄様を見ましたらみんな同じ事を言うと思いますよ。今の兄様は『夜の帝王』ですから」
「…なんの事ですか?夜の帝王とは…」
「えへへへ、秘密です」
「……」
「ふ…」
俺とシェル王子が座るソファーから離れて立つエリックさんの声が聞こえ、俺とシェル王子はエリックさんの方へ顔を向けた。
「…失礼致しましたシェル様」
「はぁ、エリック貴方まで…」
「シェル様わたくしは失礼致しますが、皆にお話ししても宜しいでしょうか?」
「お話しですか?」
「ロベールさん達に明日から入浴の監視をお話ししていいのでしょうか?」
「えっ…あ…その話しでしたらまだ彼等には話さないで貰えますか?」
「…分かりましたシェル様」
シェル王子はエリックさんの方を見てチラッと俺の方を見た。
「何?シェル兄様」
「いえ、なんでもありません」
「シェル様、今夜の護衛はシモン騎士とディオン騎士に成ります」
「分かりました。今日は有り難う御座いましたエリック」
「いえ、ウィル様わたくしはこれで失礼致します」
笑顔を見せるエリックさんに俺も笑顔で返した。
「はい、お休みなさい」
エリックさんは俺とシェル王子に頭を下げ部屋を出ていった。
俺は扉の方を見ていると視線を感じシェル王子に顔を向けた…
「…何か良いことでもあったの?シェル兄様」
「ふふっ、貴方が私の部屋へ来てくれましたのが嬉しいのです」
シェル王子は足を組み笑みを見せていた。
(…シェル王子が着ている紺のガウンはパジャマだよな、ちゃんと着ていないから乱れたガウンの隙間から肌が見えてエロいって言うか…こんな姿をメイドに見せて凄いというか自分の身体に自信有りって感じだよな…おまけに身体まで洗って貰っていると普通に話しているのも凄いよな~っさすが王子様…ウィルも王子なんだけど中身が俺だから、女の人に身体を見せて洗って貰うのはさすがに無理だしマリアさんにも断ったもんな…今はタオルで身体拭いているんだけど風呂には入りたいし入るには人手がいるからな…)
「どうしたのです?考え事をしているようですが…」
「えっ、あ…シェル兄様は普段からそんな怪しい…じゃなく夜はそのガウンを着ているのですか?」
シェル王子は『え?』といった顔をしてクスッと笑みを見せていた。
「ええ、色は他にもありますが今夜はこのガウンを着ていますが似合いますか?」
「うん…多分…」
「多分ですか?」
クスクスと笑うシェル王子に、やっぱいつもの髪型に見馴れた服を着ていないから変な感じがした。
「ところで…先程から葉の香りがするのですが、ウィルが持っていますのが、私に飲ませたいと言っていました『お茶』でしょうか?」
「あっ、うん!これ春人お兄ちゃんが好きと言っていた『お茶』だよシェル兄様」
俺は満面の笑顔をシェル王子に向けた。
(今夜はウィルとしてお茶を楽しむ事にしたんだ。こうやってウィルの声で言って欲しいと思っていたんだ~っ、シェル王子、目がキョトンとしているからまさか『春人』の名前が出るとは思わなかっただろうな)
今からシェル王子にお茶を飲んで貰うのが楽しみと言うか、どんな顔になるのかが楽しみだ!!
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