兄たちが弟を可愛がりすぎです

クロユキ

文字の大きさ
352 / 484

ウィル王子と食後のデザート

しおりを挟む
食事の部屋の前では緊張が更に緊張した真っ青に成っている俺の顔を見て皆が声を掛けてくれた。
「ウィル王子顔が真っ青ですが、余り考えないでいつも御自分の御部屋に居たように気を楽にしてください、王子方もおりますし、王妃様に妃様方そして側室の方がたもウィル王子には何も言われません、一緒に食卓におります事に喜んで下さいます」
ブラン騎士は何とか俺を安心させようと必死だとは分かったここで俺がぶっ倒れたら大変だもんな……
「……うん」
俺は王妃様に側室と聞いただけで、「うあ~っ」と更に落ち込み俺は無事ウィルの部屋に帰る事が出来るのか?と部屋の中に入った護衛騎士が戻って来ない事を祈ったが、カチャと部屋の扉が開き護衛騎士が戻って来た。
「何で戻って来るんですか~っ!」
「えっ?はいっ?」
俺は思わず護衛騎士に「そのまま部屋に居て欲しいのに」と騎士を困らせるように言った後「えっ?えっ?」とオロオロとさせてしまった。
「……ウィル様大丈夫ですわ、いつものウィル様でしたら乗り越えられますわ~」
「……マリアさんでも、それは部屋に居て自由にしてたから…」
「私も居ますからウィル王子は一人では在りません」
「レオンさん……有り難う今日のレオンさんカッコ良いな…」
「えっ!?カッ……」
顔を真っ赤にして俺の顔を見下ろしているレオンさんは、抱っこしている手に力が入って居るのが分かり(レオンさんも緊張してるんだよな)と俺はもう心に決め、部屋の中を勝手に想像してそんなに人は居ないんだとウィルの家族が集まって居るだけだ。
春人の俺からすれば、お盆に正月に親戚がワイワイと居ると思えば良いと言い聞かせていた。
俺が落ち着いたのを見ていたブラン騎士も声を掛けてくれた。
「わたくしもウィル王子の御側に居ます、食後は会食のような物ですからすぐに御開きに成ると思います」
「はい、有り難う御座います」
「さぁ、参りましょう皆様が御待ちです」
ブラン騎士の合図のように部屋の扉が開かれた。
姉ちゃんの結婚式場のように盛大に扉が開き、俺はキラキラと部屋の眩しさに目を閉じた。
「ウィル!?」
一番最初に大きな声で聞こえたのは、驚いた顔で今にも席から立ち上がろうとしていたシェル王子だった。
「うおっ!?本当だウィルだ父上はウィルを呼んだのか!?」
笑顔を見せて驚いているザック兄に、青い髪の毛が見える後ろ姿のままでいるのはジル王子だと分かり、俺が寝服姿でいると後で怒るかなと俺は怒られるのを覚悟していた。
ザワザワと部屋の中に入っただけで声が聞こえ、俺達はまだ扉の側にいる為俺を抱っこしているレオンさんにその隣にマリアさんそして俺達を部屋に案内したブラン騎士が俺達の前に立っていた。
扉の周りを見ると騎士にメイド達がズラッと並び皆驚いた顔を見せ何かを話して居るのも分かり、その中に見馴れた顔の騎士がいた。
シェル王子付き のエリック騎士、俺を見て頭を下げて居るのが分かり夜、突然紹介された彼は無表情の顔は相変わらずで、彼が良ければいつか話しがしたいなと思った容姿の事も在るけどいちどは話しをしたいと思い、エリック騎士の隣にはもう一人の騎士がいた、騎士服が同じだからシェル王子の護衛騎士だと分かった。
王様と変わらない年代の騎士だろう、目を見開いて口まで空いてるからそんなに驚くか?と思ってしまった。
シェル王子の護衛騎士の隣はブラン騎士の仲間の二人の騎士が並んでいた。俺が来るのを知って居たんだろう二人とも俺に頭を下げていた……俺も頭を下げる事で笑顔が出来なかった。
「……ウィル王子大丈夫ですか?」
レオン騎士が心配そうな顔で俺を見ていたようで、俺はコクンと頷いた。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。   ※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました! えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。   ※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです! ※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

公爵家の五男坊はあきらめない

三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。 生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。 冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。 負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。 「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」 都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。 知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。 生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。 あきらめたら待つのは死のみ。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…

こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』  ある日、教室中に響いた声だ。  ……この言い方には語弊があった。  正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。  テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。  問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。 *当作品はカクヨム様でも掲載しております。

【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる

木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8) 和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。 この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか? 鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。 もうすぐ主人公が転校してくる。 僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。 これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。 片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。

異世界で孵化したので全力で推しを守ります

のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL

処理中です...