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口は災いの元

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「カイザック様」
「「「「御早う御座います」」」」
シェル王子付き四人の騎士はカイザック王子に挨拶をし、レオン騎士とメイドのマリアも頭を下げていた。
「ん?そこにいるメイドはマリアじゃないかどうしたんだ?」
「御早う御座いますカイ様、ジル様に呼ばれまして御部屋の方へ行く途中ですわ~」
「ジル兄に?珍しいなあのジル兄がマリアを部屋に呼ぶとか初めての事だろ?」
「はい、そうですわね」
親しげにカイザック王子と話しをしているメイドのマリアを見て驚いている騎士三人がいた。エリック騎士は黙ったままだった。
「あのメイド何者なのだ?カイザック様と親しげに話しそれにジル様に呼ばれたと言った」
「何か凄いメイドがいるんすねロベールさんに体当たりしたり、王子達とも仲が良いなんてさ……俺彼女気に入ったかも」
「何!?ディオン止めておけ何かあっては遅い、王子達を知っているメイド何だぞ」
「……彼女の匂い何処かで嗅いだような気がするな……」
「シモンさん駄目ですよ彼女が居るのに、俺が最初に気になったメイドなんすから」
「いや、だから彼女は居ないと……」
「ディオンの言う通りだあのメイドは私は反対だ……狂暴な気がする」
「……」
「カイザック副団長、御早う御座いますレオン・クライムです」
三人のシェル王子付きの騎士様がコソコソと話しをするなか、レオン騎士がカイザック王子の前に行き挨拶を交わしていた。
「おおっ、レオン騎士か御早う今日からウィルの護衛だったなシェル兄に挨拶に来たのか!?」
「はい、今から御伺いしたいと思いまして」
「そうか、俺もシェル兄に挨拶に来たんだ一緒に部屋に入ろう」
「はい、分かりました」
「ああっ、そうだマリア、ジル兄との用事が終わった後シェル兄の部屋へ来てくれ俺も一緒にウィルの部屋へ行く」
「分かりましたわ~」
メイドのマリアはカイザック王子とレオン騎士に礼をした後ジル王子の部屋へと向かった。
シェル王子付きの騎士達はカイザック王子がメイドのマリアにウィル王子の部屋に一緒にと声を掛けていた事に考え込んでいた。
「シェル王子の部屋を通してくれ」
ハッ!とカイザック王子の声を聞きロベール騎士が部屋の前に立ち声を掛ける前に尋ねていた。
「あの、カイザック様先ほどのメイドとはお知り合いのように見えますが……」
「ん?マリアの事かウィルのメイド付きだがどうした?」
「ウ……ウィル王子のメイド!?」
ロベール騎士はカイザック王子の隣に立っているレオン騎士を見てメイドのマリアが自分にぶっかったのはウィル王子の会話を聞いたからなのかと顔が真っ青になっていた。
「顔色が悪いぞ大丈夫か?」
「え…ああっ、大丈夫で御座います……シェル様、カイザック様と……レオン騎士が御見えです……」
カチャ!
と扉が開きシェル王子が扉の前に立ち声を掛けていた。
「レオン騎士御早う御座います、カイも来ていたのですね部屋に入りなさい」
シェル王子はカイザック王子とレオン騎士を部屋の中に入れ騎士達がまたメイドのマリアの話しを持ち出していた。
「ロベールさん、さっきのメイドはウィル王子のメイド付きだったのですか?」
「うあ……っ、だから体当たりして来たっすか?よっぽどウィル王子を慕ってるって感じでしたね……」
「……はあ……最悪だ……」
「ロベールさん大丈夫っすか?顔色が土っすよ」
ロベール騎士は壁に頭を付け懺悔でもしているかのような体勢で肩を落とし「大丈夫っすか?」とディオン騎士に言われながら今日の護衛の交替をする事になった。







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