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着替えの後…

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「ウィル様お疲れ様でした。」
「有難う御座います。」
ザック兄がメイド長とメイド二人を連れて俺が着ていたドレスの着替えを女性陣が手伝ってくれた。
結局ザック兄の手伝いはドレスを脱いだ後俺の身体を抱き上げる位で終わり、メイド長とマリアとメイド二人で着替えを手伝ってくれた。
着なれた寝服を着ているとホッとして、ベッドに座り今日は大変な1日だったな……と、色々有りすぎた事を思い出していた。
メイド長とメイド二人がカッラとドレスの衣装を持ち、俺の側で挨拶をして、部屋を出る途中メイド長が思い出したように俺に話し掛けていた。

「あ、ウィル様言い忘れておりました。ウィル様後で塗り薬をなさいますように、虫に刺されております事を忘れておりましたわ。」
「虫ですか?何処も痒くは有りませんが…」
そう言えば今日庭園に行ったんだ。その時刺されたのかな?俺は何処だろうと腕を動かして見ているとメイド長が「腕では御座いません」と言われ俺はメイド長から聞き顔が真っ赤になった。
「刺されておりますのは、左足の太ももですわ。数ヶ所赤い跡が付いておりましたので、お知らせするのを忘れておりました。痒みが無いと言われておりましたので、刺されてお時間が経っていたのでしょう。メイドのマリアさんにお薬を貰うと宜しいかと思います。それでは、わたくし達はこれで失礼致します。」
「有難うメイド長ウィルの着替えを頼んで、助かった」
「カイザック様にも苦手な事が御座いましたのね」
メイド長がクスクスと笑いザック兄は頭をガシガシとかき、メイド長達はウィルの部屋を出ていった。
メイド長達が部屋を出た後、ザック兄が俺が座っているベッドの側に寄って話し出していた。
「メイド長に頼んで良かった~っ俺にはとても無理だ。それにしてもウィルよくあれを着れたな…まぁ、女性のドレスを着た時点で着る事は決まっては居るが…フィンも着ていたのかと思うと凄いと言うか…そうだウィル、お前虫に刺されていたのか?まぁ、庭園だからな……どうしたウィル、顔真っ赤だが大丈夫か?」
俺は今穴があったら潜りたい気分で、メイド長が言った左の太ももの赤い跡は、ニックが付けたキスマークで、それが何ヵ所も有ると聞くから…俺はニックにされていた事を思い出すと、今の左太ももを見るのが怖いと思いザック兄の話声をまったく聞いていなかった。





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