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ドキドキの御食事会

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白い建物の周りは綺麗な花が咲き乱れ、木々が立ち並び鳥の鳴き声、暖かい日差しに、目の前には豪華な料理が並びどれから使っていいのか分からない、スプーンやフォークにナイフが沢山並び何故か目の前に果物が沢山籠の中に入っていた…
そして俺の隣にジル王子が座り、俺の目の前にニコニコ笑顔のジル王子の童顔母さんが座っていた
俺は緊張とドキドキと冷や汗で、着なれないドレスに足元がスースーして、何故かジル王子の母さんがニコニコして俺を見てるから余計に緊張する……幼く見えても王様の奥さんだし、ジル王子の母さんだもんな…ある意味で凄いと言うか……
「…母上余りウィルを見るのはお止めください、ウィルが緊張しています。」
あれ?ジル王子、俺が固まっているのが分かったのか?
「あら~ジルちゃん、珍しいジルちゃんから気遣いの言葉が出るなんて、うふふふ♪」
「……母上私で遊ぶのはおやめください」
「ジルちゃんが楽しそうで御母様嬉しいな」
「……」
ジル王子楽しそうにしてるのか?全然分からん…いっもの不機嫌そうな顔だけど…
「さあ、御腹も空いたでしょう御食事にしましょう」
ジル王子の母さんが傍にいるメイドにワインを持って来るように指示を出し「ウィルちゃんは、甘い飲み物で良いですか?」「え、は、はい」
俺は突然の声掛で慌てて返事をしてメイド達がジル王子と母さんにワインを俺はオレンジジュース色の飲み物をグラスに注がれた
いっもウィルの部屋で気楽にご飯食べてるから、こんな緊張するご飯は初めてで頭の中が真っ白に成りそうだ……
「本当は御料理は並べないけど、自由に食べましょう!ほら、ウィルちゃん、遠慮しないで食べて」
「はい、有難う御座います…」
俺はまず食べたくても体が固まりすぎて目の前にあるサラダにお魚料理にお肉にスープに……それ以前にフォーク、ナイフが沢山並べてあるからどれ使えばいいのか分からずにいた
「ウィル膝にまず白い敷物を置き、フォークなどは外側から取るのが普通だが今日は特別だ、お前の自由に使うと良い」
ジル王子はワインを飲みながら言った…ジル王子の意外な言葉に俺はジル王子の顔を眺めていた…ワインを飲む姿やっぱ絵になるよな…普通に黙っていたら王子様だよな
俺がじーとジル王子を見ていると「何だ?」とジル王子が聞いてくるから俺は思わず「ジル兄様ってカッコいいですね」と言ってしまった
「ぐ……ごほっ、ごほっ…な、なに言……ごほっ」
ジル王子のワインが喉につまったのか咳が止まらず俺は慌ててジル王子の背中をバシバシ叩いた
「ジル兄様大丈夫ですか?」バシバシバシバシ!……「ウ…ウィル、ごほっ背中…い、痛いぞ……」

ジル王子の背中をバシバシ叩く俺と咳き込むジル王子の姿をテーブルに両肘を付き両手を顎に乗せニコニコと満面の笑顔を見せているジル王子の母さんが見ていた


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