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ウィルの御披露目

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数十分後複数の足音と話し声が聞こえて来た…俺は扉側に背を向けベッドの端で座っている…俺の前には二十人のメイド達がニコニコと笑っているメイドの中にマリアもまざり俺と目が合うと何故か左手の親指を立ててグーにしてニコニコしていた……本当はこのまま逃げ出したい程だ…俺が一人沈み混んで居ると扉にノックをする音が聞こえてきた俺は身体がビクッと跳ねて心臓がドキドキしていた…
「ウィル~父様だよ~準備は出来たかい~!」
ウィルの父さんがテンション上がりで部屋に入って来た
「ほっ、ほっ、ほっ、楽しみですな~」
医師じぃさんも入って来た…楽しみって俺で遊ぶなよ……そして…
「父上も医師もウィルで遊ぶのは止めて下さい」
ジ、ジル王子が入って来た……もう泣きそうだ…その時メイド達数名が声を出していた……
「きゃ~~~っ!」「ね、ね、あれジル様?!」「やだ~っ!」
何故かメイド達がジル王子の名前を出して騒ぎだした…俺は気になるものの、振り向くのが怖くてただメイド達の黄色い声を聞くしかなかった
「おっ、ベッドに座って居るのがウィルかい?後ろ姿でも可愛いね薄茶の長い髪に水色のドレスの様だね、ウィル~父様達ウィルの前に来ても良いかい?」
ウィルの父さんが俺に確認をして来た俺は頭をコクコク下げると三人の歩く足音が聞こえ俺の目の前に止まった
「「「!!」」」
し~~~ん……何故話さない?俺ウィルの女の子は変なのか?
俺は目を閉じて居たため恐る恐る目を開け三人の姿を見た
真っ先に目に入ったのはジル王子だった…騎士服が貴族の服に黒色の貴族のジャケットの丈が長めのすらりとして両腕の裾回りは金の刺繍が縫われ、中の服はカッターシャツの様で普通に立って居たら王子様である
俺は三人共ボーとくちが空いたまま立っていたから、俺から声をかける事にした……
「…と、父様?」
「「「ハッ!」」」
三人共我に返りニコニコしてウィルの父さんがいきなり俺(ウィル)の身体を抱き上げた
「ひゃっ!?」
俺は突然の事で変な声が出た薄茶の髪の毛が揺れ、ドレスもヒラリと舞い白い下着はまる見えで恥ずかしさ通り越して青ざめてしまった……
「何処のお嬢様かと思ったよウィル!凄く可愛いよ私の花嫁にしたいくらいだよ」
ウィルの父さんそれは無理だよ…俺は高々と抱き上げられ身体はウィルの父さんが支えているまだウィルの身体は軽いのかな…
「父様……降ろしてくれますか?」
俺は恥ずかしくて早く降ろして欲しいとウィルの父さんに言った
「父様はまだウィルを抱っこして上げたいけどな、お嬢様の頼みだから降ろしてあげよう」
ウィルの父さんは俺をベッドの上に降ろした後もニコニコ笑顔で女の子のウィルを見ていた
「ほっ、ほっ、ほっ、此れは驚きましたなウィル様とは思えません別人見たいで御座います。上手く化けましたなウィル様」
医師じぃさん人を化け物見たいに言わないでほしい……
「ジル、ウィルのドレス姿どう思うかい」
ウィルの父さんがジル王子に聞いていた俺はジル王子の方を見ると目が合ってしまい顔を反らされ手を顔に当ててあやふやな返事をしていた…
「え、あ、はあ、まあ……」
「ハハハハジルもウィルの余りの可愛さに声も出ないようだな」
「な!ち、父上私は……」
ジル王子はウィルの父さんに話そうとして俺とまた目が合いまた顔を反らされてしまった……俺ジル王子と散歩行く時怒られそうかも…と俺の女の子姿のウィルを見ないジル王子に不安でならなかった








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