兄たちが弟を可愛がりすぎです

突然の訪問

「俺はまた余計な事を言ってしまった」
俺は顔を両手で当てため息を吐いていた
「医師じぃさんも俺が冗談で言った事だと分かんなかったのか？
ジル王子が一緒に寝る分けないだろう逆に怒られるのが目に見えてくるしこんな事シェル王子とニックが知ってしまったらギャー、ギャーと言われそうで俺どうしたらいいんだ～っ」
俺が一人で悩んでいると扉のノックが聞こえメイドのマリアが顔拭き布を持って部屋に入って来た
「春人様先ほど医師様とすれ違いましたが笑顔で「また後程お伺い致しますほっ、ほっ、ほっ」と言われましたが数十分前は御疲れでしたのに何かありましたか？」
マリアは俺に温かい顔拭き布を渡して聞いて来た
俺はマリアにジル王子の事はまだ話せないなと思いマリアに言った
「うーんまだはっきりと決まって居ないから今は話せないんだその内マリアさんに話すと思うから待ってて」
俺は苦笑いしながらマリアに言ったマリアは無理に聞こうとはせず「分かりましたわ～」と言うとマッサージの事を言って来た
「先ほど医師様にお会いしました時マッサージが今は出来ませんので代わりにお願い致しますと医師様から言われまして、私がお手伝いする事に成りましたが宜しいですか～？」
「うん、マリアさんで良ければお願いします」
「分かりましたわ～昨日のシェル様と同じ足のマッサージを致しますが宜しいですか？」
「足の裏以外でお願いします」
俺が真剣な顔をしてマリアにマッサージを頼むと笑って「分かりましたわ～」と言うと俺はマリアから顔拭き布で顔を拭いた後マリアがマッサージの準備を始めていた
廊下から走る音が聞こえいきなり扉が開いて俺とマリアは驚き固まっていた
バーン！
「ウィル～～～ッ、父様だよ～～～っ！！」
「は？」
俺は突然のウィルの父さん訪問で言葉に成らなかった
ウィルの父さん王様が入って来て、ツカ、ツカと近づいてベッドの上に乗ろうとしていた時後ろから見馴れた顔の人が入って来た
「父上廊下は走らないようにと何度も言いましたが、それに扉は静かに開けて下さい」
気難しそうな顔をして話をしているウィルの兄ちゃん第二王子ジルが、俺（ウィル）の近くにやって来た俺は驚きの余り開いたくちが塞がらなかった