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王様のお誘い

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「う~ん何故シェル兄が頭叩いたのか分からんが、まーいっか」
ザック兄はそう言うと頭をガシガシとかき、俺(ウィル)に話し掛けてきた
「ウィル~っ言い忘れていたが父上から頼まれていた事があったんだ」
「…えっ、僕にですか……?」
父上ってこの国の王様でウィルの父さんでこの前突然部屋に入り帰りまで抱き締めて帰った人だよな…頼まれ事って何だろう…王様と聞いただけでもドキッとするのに……
俺が不安そうな顔をしているのを見ていたシェル王子が近くに来て頭を撫でていた
「カイ父上からの言付けは私も知りませんでした。ウィルが不安がっていますので用件を言いなさい」
シェル王子が俺の顔を見て分かったんだろう…こう言う時俺の春人を知っているのがシェル王子で良かったと思った。何かと気にかけてくれている事が嬉しい
「ああ、そうだな心配するような事じゃないと思うが、ウィルの体調が良い日に庭園でウィルと一緒にお茶がしたいと言って来たんだ」
「えっ、お茶ですか?庭園って外でテーブルに紅茶とお菓子があって、ウフフとかアハハとか笑いながら話しをする場所ですか?」
「プッ!」
シェル王子が真っ先に俺が言ったことに反応して笑いを堪えていた…何で?庭園ってそう言う事じゃないのか?俺は笑いを堪えているシェル王子を見ていたら目がバッチリと合いシェル王子が笑い出した……
「ふふ……アハハハハ、わ、笑わせないで春…う…ウィル何処でその様な……ククク!」
シェル王子の突然笑い出しザック兄は驚いた顔をして俺は何で笑うんだとシェル王子を首をかしげて見ていた
「……シェル兄最近声出して笑うようになったな…まぁ俺もさっきのウィルのアハハとかウフフには驚いたが…」
「ぶふっ」
「ん?どうしたウィル」
「い、いえ何でもないですザック兄様」
危なかった…俺も笑う処だったーザック兄が俺が言った事を言うからさ…だからシェル王子が笑ったのか?
「ウィルの体調も良いみたいだしな、父上も前々から言っていた事だし花に囲まれて息抜きも良いかも知れないな、さっきウィルが言っていたが紅茶と菓子は出ると思うが、ただ父上とアハハとかウフフになるのかは分からんが…」
「「!!」」
「アハハハハ、わ、笑わせないで~ザック兄様アハハ」
「ぶっ、フフフ」
俺とシェル王子はザック兄が言った為笑いの坪に入りザック兄は何故笑う見たいな顔をして「父上との事考えてくれ」とザック兄は俺に言付けシェル王子と一緒に部屋を出て行った
「ウィルの父さんとお茶か……王様だから断れ無いよな…まぁお茶飲むくらいなら大丈夫かな」
俺はウィルの父さんの誘いを受ける事に決めた




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