兄たちが弟を可愛がりすぎです

足の裏は痛かった

「御昼のマッサージは此れで終わりに致しましょう、おゃ、ウィル様両手をお顔に当ていかがなさいましたか？其れほど気持ちが良かったので御座いますか、マッサージを致しまして喜んでいただき有難う御座います。今夜はシェル様がお見栄になられますのでご兄弟仲良くマッサージを堪能してください、私は此れで失礼致しますまた明日で御座いますねウィル様、ほっ、ほっ、ほっ。」
医師じぃさんは今日のマッサージを満足して部屋を出ていった…
「うふふふ……失礼しましたウィル様いえ、春人様…ふふ」
メイドのマリアが珍しく普通に笑っている
「ぶふっ、あーははははは、ひーぃは、春人大丈夫か？ぶふふ」
「……く、ニック笑いすぎだバカ野郎！…ううっ…」
「バカ野郎とは酷いですね、此れでも押さえていた方ですよ逆に春人の顔がニヤけて怖いのですが…」
ニックがベッドの横から顔を覗かせて言った
「痛さの余り顔がひきつるから笑う様に見えるんだよ」
俺はまだマッサージをされた足の裏両足がじんじんとして痛みも少しあり、ベッドに身体を左右に少し動かしながら両手を顔に当て唸っていた……以前は身体を左右に自分で動かす事は出来なかった。少しずつだけど身体も柔らかくなった証拠かな…
（ウィル俺頑張っているよ、必ずお前の足で歩いて見せるからな）心の中で俺はウィルに誓った
「春人まだ痛むようでしたら俺が足の裏を優しくふにふに致しましょうか？」
ニックがニヤニヤと笑いながら言って来た
「言っている言葉が怖いんですけどニックさん」
そう言えば俺ニックとあんな恥ずかしい事があったのに今は普通に話しをしているって逆に怖いな…はぁ

俺はまたこの足の裏をマッサージするのだろうかと出来れば足裏は今日で終わりにして欲しいと願った