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剣技試験試合のその後

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ニック・ライナスの剣技試験が終わり、シェル騎士団長から木刀打ち込みで散々な目にあった、カイザック副団長が残り百回打ち込みが終わり疲れはて、大の字で地面に仰向けで寝ていた。
「……ゼェ、ゼェ、シ…シェル兄が…可愛い弟(俺)をいじめる~ゼェ、ハァ、ゼェ……」
「私は、カイをいじめてはいませんよ、稽古を付けてあげただけですが?」
話をしながら、シェル騎士団長が副団長の木刀を一緒に片付けていた
「…シェル兄色々合ったが、ウィルの護衛決めて良かったのか?」
「ウィルはもう十三歳です、本来なら幼少期から護衛はついているものです。私達もそうだったでしょう…ウィルが自分で決めたことです。彼ニック・ライナスがこれからウィルを支えてくれるでしょう……。」
話を終えたシェル騎士団長は何処と無く寂しそうに感じた
「……恋人から振られたって顔してるぞ、シェル兄」
「ふ…そうかもしれません」
(否定しないのかよ……)
暫く兄弟王子達は、黙ったままで先にシェル騎士団長が話し出した。
「カイ、目覚めてからのウィルをどう思いますか?」
「なんだ、突然…昨日言っていたな前の記憶が覚えていないって、生まれて十三年間見てきたウィルとは全く性格が違うが、俺は別に今のウィルに馴染んでいると言うか…ほっとけない存在だな…今のウィルを見ていると…面白い?側にいると楽しい弟だな。」
ニカッとカイザック副団長は笑った。
「ふふ、カイらしい言葉ですね」
「そう言うシェル兄は今のウィルどう思ってんだ?ウィルが生まれてずーと可愛がっていたからなシェル兄は…あの物静かなウィルが今は騒がしいもんな、ショックじゃねえのか?」
「そうですね……ふふふ」
「ふふふ、ってさっきから俺ばかり答えてるけどシェル兄は今のウィルのことどう思ってんだ?」
「内緒です。」
「はぁ?」
「カイ、競技室へ行きますよ、ウィル達が待ってます。」
「ちょ、シェル兄ずるいぞ」

何も聞けないまま弟は兄には勝てません

その頃競技室内では…
ニック・ライナスがウィルの専属護衛騎士になったご褒美とか言ってキス事件がありました…その後
「殿下こちらを見てください」
「見れません、ニックのバカ、バカ!」
「バカは、酷いですよー殿下」
「ニックは、誰とでもあんなことするのですか?」
「俺は、殿下が好きだからしました!」
「す?!す、す…好き?って…」
「殿下驚きすぎです!殿下は俺の事好きではないのですか?」
「な、……ニック…今の貴方は積極的というか…いつの間にか
「わたくし」が「俺」の言葉使いになってますが……」
「申し訳ございません殿下、好きな方が目の前に居りますと素の自分が出てきますので、お気になさらずにいてくだい」
「……貴方は誰ですか……」
「ニックで御座います殿下」

俺(ウィル)とニックのバカップルみたいな雑談が暫く続いた…










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