58 / 484
剣技試験試合のその後
しおりを挟む
ニック・ライナスの剣技試験が終わり、シェル騎士団長から木刀打ち込みで散々な目にあった、カイザック副団長が残り百回打ち込みが終わり疲れはて、大の字で地面に仰向けで寝ていた。
「……ゼェ、ゼェ、シ…シェル兄が…可愛い弟(俺)をいじめる~ゼェ、ハァ、ゼェ……」
「私は、カイをいじめてはいませんよ、稽古を付けてあげただけですが?」
話をしながら、シェル騎士団長が副団長の木刀を一緒に片付けていた
「…シェル兄色々合ったが、ウィルの護衛決めて良かったのか?」
「ウィルはもう十三歳です、本来なら幼少期から護衛はついているものです。私達もそうだったでしょう…ウィルが自分で決めたことです。彼ニック・ライナスがこれからウィルを支えてくれるでしょう……。」
話を終えたシェル騎士団長は何処と無く寂しそうに感じた
「……恋人から振られたって顔してるぞ、シェル兄」
「ふ…そうかもしれません」
(否定しないのかよ……)
暫く兄弟王子達は、黙ったままで先にシェル騎士団長が話し出した。
「カイ、目覚めてからのウィルをどう思いますか?」
「なんだ、突然…昨日言っていたな前の記憶が覚えていないって、生まれて十三年間見てきたウィルとは全く性格が違うが、俺は別に今のウィルに馴染んでいると言うか…ほっとけない存在だな…今のウィルを見ていると…面白い?側にいると楽しい弟だな。」
ニカッとカイザック副団長は笑った。
「ふふ、カイらしい言葉ですね」
「そう言うシェル兄は今のウィルどう思ってんだ?ウィルが生まれてずーと可愛がっていたからなシェル兄は…あの物静かなウィルが今は騒がしいもんな、ショックじゃねえのか?」
「そうですね……ふふふ」
「ふふふ、ってさっきから俺ばかり答えてるけどシェル兄は今のウィルのことどう思ってんだ?」
「内緒です。」
「はぁ?」
「カイ、競技室へ行きますよ、ウィル達が待ってます。」
「ちょ、シェル兄ずるいぞ」
何も聞けないまま弟は兄には勝てません
その頃競技室内では…
ニック・ライナスがウィルの専属護衛騎士になったご褒美とか言ってキス事件がありました…その後
「殿下こちらを見てください」
「見れません、ニックのバカ、バカ!」
「バカは、酷いですよー殿下」
「ニックは、誰とでもあんなことするのですか?」
「俺は、殿下が好きだからしました!」
「す?!す、す…好き?って…」
「殿下驚きすぎです!殿下は俺の事好きではないのですか?」
「な、……ニック…今の貴方は積極的というか…いつの間にか
「わたくし」が「俺」の言葉使いになってますが……」
「申し訳ございません殿下、好きな方が目の前に居りますと素の自分が出てきますので、お気になさらずにいてくだい」
「……貴方は誰ですか……」
「ニックで御座います殿下」
俺(ウィル)とニックのバカップルみたいな雑談が暫く続いた…
「……ゼェ、ゼェ、シ…シェル兄が…可愛い弟(俺)をいじめる~ゼェ、ハァ、ゼェ……」
「私は、カイをいじめてはいませんよ、稽古を付けてあげただけですが?」
話をしながら、シェル騎士団長が副団長の木刀を一緒に片付けていた
「…シェル兄色々合ったが、ウィルの護衛決めて良かったのか?」
「ウィルはもう十三歳です、本来なら幼少期から護衛はついているものです。私達もそうだったでしょう…ウィルが自分で決めたことです。彼ニック・ライナスがこれからウィルを支えてくれるでしょう……。」
話を終えたシェル騎士団長は何処と無く寂しそうに感じた
「……恋人から振られたって顔してるぞ、シェル兄」
「ふ…そうかもしれません」
(否定しないのかよ……)
暫く兄弟王子達は、黙ったままで先にシェル騎士団長が話し出した。
「カイ、目覚めてからのウィルをどう思いますか?」
「なんだ、突然…昨日言っていたな前の記憶が覚えていないって、生まれて十三年間見てきたウィルとは全く性格が違うが、俺は別に今のウィルに馴染んでいると言うか…ほっとけない存在だな…今のウィルを見ていると…面白い?側にいると楽しい弟だな。」
ニカッとカイザック副団長は笑った。
「ふふ、カイらしい言葉ですね」
「そう言うシェル兄は今のウィルどう思ってんだ?ウィルが生まれてずーと可愛がっていたからなシェル兄は…あの物静かなウィルが今は騒がしいもんな、ショックじゃねえのか?」
「そうですね……ふふふ」
「ふふふ、ってさっきから俺ばかり答えてるけどシェル兄は今のウィルのことどう思ってんだ?」
「内緒です。」
「はぁ?」
「カイ、競技室へ行きますよ、ウィル達が待ってます。」
「ちょ、シェル兄ずるいぞ」
何も聞けないまま弟は兄には勝てません
その頃競技室内では…
ニック・ライナスがウィルの専属護衛騎士になったご褒美とか言ってキス事件がありました…その後
「殿下こちらを見てください」
「見れません、ニックのバカ、バカ!」
「バカは、酷いですよー殿下」
「ニックは、誰とでもあんなことするのですか?」
「俺は、殿下が好きだからしました!」
「す?!す、す…好き?って…」
「殿下驚きすぎです!殿下は俺の事好きではないのですか?」
「な、……ニック…今の貴方は積極的というか…いつの間にか
「わたくし」が「俺」の言葉使いになってますが……」
「申し訳ございません殿下、好きな方が目の前に居りますと素の自分が出てきますので、お気になさらずにいてくだい」
「……貴方は誰ですか……」
「ニックで御座います殿下」
俺(ウィル)とニックのバカップルみたいな雑談が暫く続いた…
22
お気に入りに追加
897
あなたにおすすめの小説
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
天涯孤独になった少年は、元兵士の優しいオジサンと幸せに生きる
ir(いる)
BL
ファンタジー。最愛の父を亡くした後、恋人(不倫相手)と再婚したい母に騙されて捨てられた12歳の少年。30歳の元兵士の男性との出会いで傷付いた心を癒してもらい、恋(主人公からの片思い)をする物語。
※序盤は主人公が悲しむシーンが多いです。
※主人公と相手が出会うまで、少しかかります(28話)
※BL的展開になるまでに、結構かかる予定です。主人公が恋心を自覚するようでしないのは51話くらい?
※女性は普通に登場しますが、他に明確な相手がいたり、恋愛目線で主人公たちを見ていない人ばかりです。
※同性愛者もいますが、異性愛が主流の世界です。なので主人公は、男なのに男を好きになる自分はおかしいのでは?と悩みます。
※主人公のお相手は、保護者として主人公を温かく見守り、支えたいと思っています。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
迷子の僕の異世界生活
クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。
通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。
その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。
冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。
神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。
2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
モブらしいので目立たないよう逃げ続けます
餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。
まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。
モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。
「アルウィン、君が好きだ」
「え、お断りします」
「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」
目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。
ざまぁ要素あるかも………しれませんね
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる